見出し画像

【#Real Voice 2023】 「脱・ベンチ外四天王」 1年・正垣創太

こんにちは。
今回、ブログを担当させていただく、1年の正垣創太(まさがきそうた)です。
このような文章を書くのは初めてなので、拙い文章ですが最後まで読んで頂けると幸いです。


恐らくこれを読む人の大多数が僕のことをよく知らないと思うので、自分のバックボーンについて触れたいと思う。

幼稚園の年中からサッカーを始めて、小学校は地元の街クラブに所属。ジュニアユースも同様に街クラブのそれなりに強いチームに入ることが出来た。
しかし、入ってから2・3か月も経たないうちに父の仕事の転勤で海外に行くことになった。
なにもかも違う環境で一から再スタート。
日本語が通じない世界なんて初めてだった。
今考えれば、ここが人生の転機だった。違う価値観、文化を持った海外の人たちとサッカーをすることで、自分のサッカー観は大きく変化した。
ア式に入ってから、周りの人に見たことないプレースタイルだと言われることが多いのも、この影響が大きいと今振り返って思う。
それからなんとか2年間、赤道直下の熱帯雨林を生き抜いた後、中3の初め頃、日本に帰国。以降はほぼ1年間毎日受験勉強をした。そこまで頭は良くなかったが、縁あって早稲田の付属校に合格をいただいた。ちなみに、母が家族の全員に黙って本庄高等学院に入学金を全額振り込んでいたと聞いたときはびっくりしたが、同じ早稲田系列ということで、入学金をスライドする形で早稲田大学高等学院に進学した。


全国でも類を見ない、自由度が高すぎる学校で3年間サッカーをした後、ア式蹴球部の扉を叩いた。これが、僕のこれまでのサッカー人生である。
しかし、当たり前のように前述した入部も決して楽ではなかった。
ランテストに3回落ち、自分の体力の無さに絶望。受ける度に自信が無くなっていった。奇跡的に雨が降ってコンディションが良かった4回目で合格。やっとサッカーができると思ったあの時の喜びは今も忘れてない。

そうして始まった仮入部もまた容易ではなかった。
仮入部が出遅れ、自分の存在価値を示すために何が出来るかを四六時中考える日々。もちろん大変だったが、海外に住んでいたこともあってか、環境適応能力には自信があったのでア式に染まることに全く抵抗は無かったし、実際すぐに染まることができたと思う。
サッカーに関しても、これまでやってきた高校時代とは全くレベルの違うもので、プレースピード、強度、走る量など最初はついていけなかったが、段々と適応することができたと思う。

最大の問題は入部が決まってからである。
僕はこれまで小中高と、いわゆる強豪チームに属したことは無かったので、ア式に入るまでは競争もなく、ほとんどの試合には出場出来ていた。
しかし、ア式に来てからは納得いくプレーができず、Iリーグでもベンチ外の日々が続く。
先輩や同期達から「ポテンシャルは高い」と言っては頂けるものの、活かしきれてない悔しさや、それまで当たり前のように出ていた試合に呼ばれすらしないことの苛立ちが日に日に募っていく。

いつしか寮外1年のIリーグベンチ外四天王の一角として周りからいじられるようになった(笑)
ただそこには、自分にボールが来ない、周りとの連携が上手くいかない。そんな時、つい周りのせいにしている自分がいた。実際に、練習後にチームメイトの愚痴をポロッとこぼした時があった。その時、暖(1年 増川暖)からこう言われた。

「自分にベクトル向けろよ」

彼は笑って冗談のつもりで言ったと思うのだが、僕はこの言葉にかなり喰らった。
なぜなら、他人にベクトルを向けてる自分に一切気付いていなかったからである。
この言葉を言われた時に、自分にベクトルを向けられない究極にダサい自分がいたことに気付いた。
それからは、全てのミスに対して自責思考になるように心掛けた。
そうやって見つけた自分の弱点を今は練習後の自主練で1つずつ潰している。
もちろん、すぐ上手くはならないのは当たり前だ。でも悲観する必要はない。大事なのは自分にベクトルを向け続けること。
続けていれば、結果は自ずとついてくる。そう信じて毎日の練習に励んでいる。


7月7日、早慶サッカー定期戦、いわゆる早慶戦があった。
何千人という観客が押し寄せたあの光景、早稲田がゴールを決めた時の歓声と会場の雰囲気は今も脳裏に焼き付いている。俺もこういう舞台で点決めたい。
そう思った。
今は確かに下の下の立ち位置にいるが、日本一を目指すトップレベルに来たからには、もちろん高みを目指す。見据えてるのはAチームのスタメンだ。
決して不可能ではない。
それは現実にするか夢にするかは全て自分次第。

そう信じて応援してくれている人の気持ちを背負って日々の練習から全力で戦います!!


正垣創太(まさがきそうた)
学年:1年
学部:商学部
前所属チーム:早稲田大学高等学院


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?