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【#Real Voice】 「怖さ+幸せ=責任」 2年・松岡風輝

はじめまして、2年学生コーチの松岡風輝です。
学生コーチ松岡風輝とは何なのかを綴れればと思います。
1人の学生コーチの感じていることを読み取っていただければ幸いです。
 
 
今回は私の中で常に考える「責任」を書き留めたい。
責任という言葉は、私は学生コーチにとって重たい言葉であると感じる。私はトップチームのオーガナイズをやらせてもらっているから、実際サッカーをするのは選手かもしれないがその練習の内容を濃くできるかは学生コーチの自分次第である。だからこそ試合に負けたら私の責任である。つまり、試合の勝敗は私にかかっていると今は常に意識している。
しかし、今年の始めにトップチームの練習を任されたときには正直、責任がどれだけ大きいかということを実感としてわかっていなかった。さらにはトップチームを見ているということに少し驕りがあったことで少し浮ついていた。リーグ戦が始まって勝敗の結果が見えてくる度に少しずつ責任に気づき始めたのかもしれない。でもまだまだ足りていなかったと思う。
「チームの勝敗に関わり、選手の人生に関わる。」
この事実を本当に認識できたのは8月の活動自粛期間になってからである。
それまで私は不甲斐ない練習のせいでチームを締めることができず、ゆるい雰囲気で練習を進めてしまったことが何回あったことか、そのことで私が学生コーチをやっていることに誇りをもって名乗ることができなかった。
自粛期間で自分自身を見つめ直しチームに良い影響をもたらす方法は何なのか、チームを勝たせるとはどういうことなのかを考え、少しは変化することができたと思う。
1つの練習の意味を今まで以上に考え、意見を発信し、受け取る。
いたって普通のことではあるがその積み重ねが私には足りていなかった。(今もまだ足りないが)
この普通のことを繰り返す中で変化していると言ってもらえることができたし実際に良くなっていたが、一方で少しずつ練習が怖くなっていった。
次の試合の勝敗を決めるのは自分のオーガナイズ次第の部分があり、練習の内容を本当に濃くすることができているか、今の伝え方は適切か。
ここでやっと、責任を負うことは非常に怖いことに気づいた。チームの勝敗から目を背けたくなるときが増えてきたし、現状を正しく認識してチームが良い方に向くようにできているか疑問に思う回数も増えている。
そして、選手に言うことには私も責任を負わないといけないと強く考えるようになった。
よく使う言葉として「こだわる」「伝える」など目に見えない部分も多いからこそ、自分が練習を担う際に、グリッドの場所にもこだわるし、メニュー間の時間ロスを少なくすることにもこだわる。今がどういう状態で次に何を意識するのかを伝える。選手が練習中に無駄なことに気を取られないようにする。まだまだできないことも多いが、自分で言っていることは必ず自分が実行しなければ責任を果たせないと思う。
だが、怖さを感じることと同時に責任を負わせてもらっていることに対する感謝が大きくなった。今までの積み重ねをチームに評価してもらっているから責任を負えている。選手歴がないのにも関わらず、ア式でトップアスリートを間近にして学生コーチとしてやらせてもらっている。同期に支えられて多くの先輩方に支えられて今の私がいる。このことがどれだけ幸せか。この責任を負う怖さと幸せを同時に非常に大きく感じるようになり、自分が本当に恵まれた環境にいさせてもらっていると強く思う。
責任を負ってやっているからこそ、常にベンチや観客席、画面越しから誰よりも強くチームの勝利を願っていると自負できる。だからこそ負けたときには本当に悔しい。自分のやり方に間違いがなかったか何回も見つめる。そして勝ったときの喜びは言葉にできない上に、勝利を重ねるごとに喜びは大きくなっている。
幸せを持ち合わせた責任は何よりも強くなれる鍵だと感じるから、私の感謝を日々の練習からチームに恩返しができるように、学生コーチとして責任を負って早稲田大学ア式蹴球部をこれから引っ張っていけるように成長していく。
そして、関東リーグで勝利という結果をチームにもたらせるようになる。



松岡風輝(まつおかふうき)
学年:2年
学部:スポーツ科学部
出身校:西宮東高校

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