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【#Real Voice】 「無知の知、そして進む。」 1年・アイクソエ怜生オーエンス

なんだこの小洒落たタイトルは、と思った人もいると思うのだが(真っ先に自分が思った)高校の倫理で習ったこの言葉は今になってみると自分にとってとても大切なことを伝えてくれていると感じる。

4歳からサッカーを始め、プロを志すようになり、日々とにかく我武者羅にやってきたこれまで。今年、私はプロになるためにここア式蹴球部に入部した。
入部後しばらくしてふと思ったのは「自分らしさ」ってなんだろう、ということ。日々一生懸命やっていればいつか結果が出て、報われる。小さな頃からバカがつくほど真面目だった私はそう思っていた。

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しかし、ア式に来てみんな当たり前のように一生懸命にやってきている、そんでもって自分より上手い人だらけ。しかも人間としても素敵な人たち。ときた。

「あらま、自分って何ができたんだっけ」

とネガティブになるというよりも、冷静に自分のことを見つめ直す時間が最近は増えた気がする。

昔から人の気持ちや周りの空気を読むのが得意だったこともあり、自分の身の回りの人々の考えていることやその人の特徴だったりを無意識に考えて常に気を使っていたようなイメージがある。もちろん、それが正しいとは限らないし、そもそも本当に空気が読めていたかも不確かだ。そうやって周りに気を配り続けてくると、いつからか相手の気持ちを分かりきった気になってしまっていた時期もあった。(とても恥ずかしい過去)

しかし、相手の気持ちやその人の特徴を理解すること、それはとても大切なことなのだが、いざ「自分の良さ、特徴ってなんなんだろう」と考えたときに、何も思いつかないということに私は今更になって気付いた。

「これこそが、無知の知じゃん。」

私は感動した。そう、ここで自分の無知を初めて知ったのだ。

今、このブログを読んでくださっているみなさんもこれを機に考えてみませんか?

「自分の他の人にはない魅力ってなんだろう?」

それは、サッカー選手ならパスの精度やドリブルなどの技術的特徴、体の強さ、ジャンプ力、スピードなどの身体的特徴がパッと挙がる人もいるかもしれない。はたまた、優しい、面白いなどの性格的特徴、脚が長い、筋肉があるなどの身体的特徴が挙がる人もいるかもしれない。もしくは、パッと浮かばずに自己嫌悪に陥ってしまう可能性もある。

しかし、まず何よりも大切なのは、こうやって自分と向き合って今まで気付かぬうちに雑に扱われ、後回しにされてきた自分自身についてじっくり考える時間を取ることだと思う。

Treat your body like a temple.
あなたの身体を寺のように扱いなさい。

これは私が常に意識している言葉だ。自分を大事にする、自分と向き合うことは何よりも重要なんだと最近になって知ることができた。

私は自分と向き合うことで、自分という人間の魅力に改めて気付くことができた。そしてそれまでただただ我武者羅に、目の前のことを一生懸命取り組んできた今までは無駄ではなかったと心から感じることができ、今後どうやって進んでいくべきかが明確になった。

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私にとってプロになるために残された時間は少ない。ア式蹴球部という組織の中でいかに自分という存在を替えのきかないものにしていくか。そのためには自分に対する無知を認め、そこから自分と向き合って初めて見出すことのできる、他の人にはないその魅力を最大限に発揮してこのチームにいい影響を与えることが何よりも大切だと思う。そして、それぞれの人が持つその最高の魅力が合わさることで最高のチームが自ずと出来上がるに違いない。


大学生になって、ア式蹴球部に入部してもうかなり経ちます。無知の知を経て強くなったアイクソエ怜生オーエンス、今後も周りにいる魅力的すぎる仲間たちと切磋琢磨し合いながらまだまだレベルアップしていきますので、応援よろしくお願い致します。そして、これまで私を支えてくださった多くの方々、皆さんのおかげで今こんな贅沢すぎる環境で日々成長することができています。改めて心からの感謝とともに今後さらに成長していくことを誓います。

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ここまでお読みいただいた皆さん、ありがとうございました。
今後もア式蹴球部への応援よろしくお願い致します。



アイクソエ怜生オーエンス(あいくそえれおおーえんす)
学年:1年
学部:商学部
前所属チーム:早稲田実業学校高等部

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