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「躍進に向けて」 3年・倉持快

あけましておめでとうございます。

1月6日に開幕した #atarimaeni CUP 、先日の3回戦を勝利し、ベスト4まで来ました。

今シーズンの1つの目標である日本一まであと2つ、チーム全員で闘っていきます。

1月21日(木)準決勝 vs法政大学

絶対勝利します。
応援の程よろしくお願い致します。


そして、今日から3年生の部員ブログが始まります。
ぜひ読んでください。

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ア式蹴球部の3年生として闘うシーズンも多くて残り2試合となった。

「覚悟」

よく耳にする言葉で、自分もそれなりの覚悟を持ち、3年目のシーズンをスタートさせた、


つもりだった。


様々な困難を乗り越えて、多くの方々の尽力があって、開催された関東リーグ。

開幕戦、バックアップメンバー。

その後5試合メンバー外。


けっこうへこんでた。

チームは調子良いし。

2年生シーズンのラスト3試合にスタメンで出ていたこともあり、そのギャップにやられた。


このときの自分。

何食わぬ顔を装った。
落ちていく自分を受け入れた。
就活をちょっとやってみた。


要するに、

全力でサッカーをやることから逃げた。


去年の部員ブログで
就活もやる、でも逃げじゃない。
サッカーだけになるのが怖いから。
的なことを書いた。

もちろん就活は逃げじゃない。

ただ、このときの自分はサッカーにすら向き合えていなかった。


案の定うまくいかない。

そりゃそうだろう。

メンバーには入れない、思うようにプレーできない、そんな自分に向き合わずにどんどん落ちた。

去年からカテゴリの上がり下がりが激しく、ジェットコースタープレイヤーなどとも呼ばれ、それを受け入れている自分もいた。

Bチームに落ちたが、「こっち楽しいじゃん」などと勝手に言い聞かせてた。


去年、くわくん(4年・鍬先祐弥)ときんちゃん(4年・金田佑耶)が「覚悟」について部員ブログに書いていた。

自分も覚悟持ってるなーとか思いながら読んでいた。

全然持ってない。
覚悟なんて呼べるものはこれっぽっちも。

もちろん試合に出続けたいって想いはあった。

ただ、それを必死で実現しようとする自分はいなかった。

2年生の最後にちょっと試合に出て、調子乗って、来年はもっと試合に出たいなー、まあ出れるだろうなーくらいだったんだなと思う。


そんな自分でも少し成長を感じられるときがあった。


11月中旬あたりのTRで行われたゲバ(紅白戦)。

自分的には今シーズンのターニングポイントだったと思う。


9月から少しずつ試合に出られるようになり、ジェットコースターは上昇中。

しかし、11月3日に行われたアミノバイタルカップの決勝でパフォーマンスが悪く、4日後の関東リーグでは出番なし、次の日に行われた練習試合でも低いパフォーマンス。

やばい、ジェットコースターが降り始めてる。

普通にやってたら落ちていく。

長いことジェットコースタープレイヤーをやらせていただいていた感覚が言っていた。


その週のゲバ、
自分の立ち位置はトップのCチーム。
上がるか下がるかの瀬戸際。
このゲバにかかってる。
自分の中では勝負のゲバだった。


結果から言うと、なんとかトップに残った。

手応えはあったし、うえさん(上赤坂佳孝コーチ)にも褒められたのを覚えている。


嬉しかった。


祝・脱ジェットコースタープレイヤー


ここからが本題。


なんで落ちていかなかったのか。
シーズン始めのときと中頃のときとの比較。

共通してたところ、うまくいかない状況、序列の落ち始めをわかっていた。

違ったところ、それを受け入れてしまったか抗えたか。


なぜ抗えたか。


2つあった。


1つ目、仲間を見て頑張りたいと思えたこと。

この時期の3週間後に早慶戦が控えていた。

同期マネージャーの西川玄記と仲が良く、よく一緒にいたため、彼の早慶戦に対する取り組みを目の当たりにしていた。

毎年思うけど、早慶戦前の玄記は熱量のレベルが違う。


「一緒にヒーローになろう。試合に出てくれ。」


きっかけは玄記が言ったこの言葉だった。
落ち始めを感じてそれを話題にしてたときに。

別に玄記のためとかじゃなかったけど、全力で頑張っている隣で何もやらない自分にはなりたくなかった。

圧倒的な取り組みをする玄記に負けない取り組みをする。
玄記の創り出す舞台で活躍して、最高の早慶戦にする。

そのためには落ちてる場合じゃない。


これが1つ目の想い。


2つ目、決意を口に出していたこと。

基本的に自分の気持ち、考えを外に出すことがあまり好きじゃなかった。得意でもない。

自分に対して干渉されるのも苦手だった。

しかし、どんなチームを創りたいか、どんな4年生になりたいか、そんなことを学年の中で話し合う中でこれらは必然的に求められる。

人としてだったり、ピッチ外の活動であったりを述べる中で、こうも言った。

「サッカーで引っ張る。」

いま思うと、なんで言ったんだろうとも思う。

なんかプレッシャーとかかかるし、これだけは言いたくないなーともずっと思っていた言葉だった。

言ってしまった以上、上がったり下がったりするような選手でいるわけにもいかない。

最低限のとこ。

常に最前線で闘い続ける。


これが2つ目の想い。


まだまだ全然足りていないのは充分わかってます。

がんばります。

うまくいかなくなり始めた時期に、ちょうどこの2つの想いが生まれる機会があり、ちょっと成長できた。

タイミングが良かった。運が良い。


もうひとつ、このタイミングでの出来事。

外池さんと話す機会があり、こんな言葉をいただいた。

「覚悟とかじゃない。その先が必要。」

たしか関東リーグ中央大学戦の前だった気がする。


その先とは。


自分なりの解釈としては、覚悟を持った上でそれを表現し続けられる状態を見つけ出し、実践すること。

たぶんア式蹴球部にいる全員がそれぞれの想い、覚悟を持っている。それを実現するためには。


自分の場合。


逆境。仲間。宣言。


逆境。

変わったのはこのときの考え方。

たぶんこれからもうまくいかないことだらけだろう。

自分の序列がとか、ちっぽけな話だけではない。

勝てない時期、思い通りにならない時間、悪い雰囲気などなど。

チャンスだ。

持っている覚悟を表現できる。


仲間。

やっぱり同期って最高だ。

尊敬する大好きな4年生を笑って送り出すため、

大学ラストシーズン、皆で最高の景色を見るため、

後輩たちになにかひとつでも与え残していくため、

それぞれが考え、自分の時間、労力をこのア式蹴球部に捧げている。

同期だから見える部分かもしれないけれど、相当すごい。

自分だって、負けたくない。

刺激しあって、高めあって、

この仲間がいるから頑張れる、

ラスト1年、全力で走り続ける。


宣言。

これだ、今まで1番逃げてきた。

そして、自分にとって1番大事なこと。

今回の部員ブログ、

ここまで長々と書いてきたが、

結局これが言いたかった。

何人が見てくれているかはわからない。

でも、言うことに意味がある。


ここに宣言する。


2021年、

俺が早稲田を体現する。



倉持快(くらもちかい)
学年:3年
学部:人間科学部
前所属チーム:桐光学園高校


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