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「(自分)−(サッカー)=?」 2年・島崎元

今回部員ブログを担当します、2年の島崎元です。拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。
 
※今回はサッカー以外のことについて深く考えてみました。


 
皆さんには、はっきりとこれが「自分の価値」と言えるものはあるだろうか。
果たしてそれは本当に価値があるものなのか。
考えたことあるだろうか。
 
最近、「自分の価値」について考えることが増えた。特にサッカー以外の価値だ。
というのも、来年から3年生になるにあたって、最近学年でよくミーティングを行っており、自分について考える場面が増えたからだ。
 
今までは自分中心の考え方で、サッカーで上手くいけば良いという想いが強く、その他のことは蔑ろにしてきた。サッカーだけ頑張ればそれで上手くいくと考えていた。
そう、サッカーでの活躍が自分の価値だと思っていた。
 試合で活躍して、チームも勝利して、、、 

だがそんな考えは実に浅はかで、未熟で、何より傲慢だった。
現実はそんなに甘くない。

試合にも全く絡めず焦る日々、同期は着々と試合で活躍していった。
「自分だけ置いていかれる」
「サッカーで何も示すことができていない」
「自分よりすごい人なんて星の数ほどいる」
「じゃあサッカー以外の自分の価値は?」

そこで思い知らされたのが、

「自分からサッカーをとったら何もない」

ということ。

そういう思いに至った頃から
「上級生になった時、サッカーはもちろん、サッカー以外でもチームに『善い』影響を与えられる人間になりたい」と率直に思うようになった。
 
そんなことを考えるようになってから、先日のミーティングで「自分自身の理想の4年生」について話し合う機会があった。
皆それぞれの理想を語った。
確か去年、1年生の頃もこんな感じのテーマでミーティングをした。その頃はチームに対して無関心で、多分たいして考えもせず理想を語っていた。
そして今年2年目、少しではあるがア式蹴球部がどのような組織なのかを理解した上で想いを語った。
しかし、熟考するほど行き詰まり、答えが出てこなかった。
これから学年が上がるごとに自分自身の言動、行動に大きな責任が伴ってくる中でこの現状に焦りを感じた。
間もなく3年生、4年生を一番近くで支える学年。自分達、いや、自分はこのままで大丈夫なのだろうか。
自分が4年生になった時にチームを運営していくことができるのか。
多くの不安が浮かび上がった。
 
そこで、サッカー以外における価値向上の明確な目標として、
「中心となってア式蹴球部の円滑な組織運営に貢献する部員になる」を掲げた。
 
そのために「まずは組織にしっかり向き合おう」
そう思った。
 
それから部内で起きている事象を出来る限り自分の中に取り込んで考えるようにした。
外池さんが毎日練習前に伝えていることにはどのような意図があるかなど。
そして、考えたことを練習中などで行動するようにした。
言葉で言うのは簡単だが、「主体的」に行動するようにしている。

また、組織に向き合うにあたって考えることがある。
それはア式蹴球部に所属する以上、チームで掲げた「ビジョン、哲学、ミッション、目標」に向かって日々主体的に過ごす必要があるということ。
「いまさら何言ってんの。当たり前じゃん。」
そう思う方もいるだろう。
しかし、今までの自分は本気で向き合えていなかった。まだまだ甘かったのだと。

全員がひとつの方向に向かうことは難しく、必ず不平や不満を感じる部員がいる。
実際自分もつい最近まではそんなことばかり思い、口にしていた側だった。「なんで〜」「どうせ〜」など書き出したらキリがない。
変化し順応しなければならないのは自分であり、組織から自分に歩み寄ってはくれない。
だからこそ、自ら組織との合致点を見つけだし主体的に行動する必要がある。
それらの積み上げが新たな思考を生み、4年になった時に必要となる知見を広げることになる。
残りの約2年をただ過ごすだけでなく、主体的に、感受性を強く持ち、受け入れては考え、行動するというサイクルをどれだけ繰り返すことができるか。
もう不平、不満を口にするのはやめよう。希望を語るようにしよう。


 
ここで少し話が変わるが、皆さんご存知だと思うが「情けは人の為ならず」ということわざがある。
この前、同じ学年の鈴木俊也が「恩恵は巡り巡って自分に返って来るから誰かのために行動しよう」みたいなことを言っていた気がする。多分(笑)
自分はこの言葉が結構しっくりきている。昔から人のために行動することに違和感はなく、むしろそこにやりがいを感じていた。
支える側の人間を格好良いと今も思っている。
組織を運営するということは、自分のやりたいこと、必要とする事柄ばかりではない。
これはどの部活でも言えることだが、多くの部員がサッカー以外の事柄で多大な時間と労力を部のために費やしてくれている。まずこの場を借りて感謝を伝えたい。
「いつもありがとうございます。」
そして、これからは自分も可能な限り仲間のために行動できる人間になる。
それは間違いなく自分のサッカー以外の価値の確立に繋がり、さらにはサッカーにも影響を与えると思うから。
 
全ては4年生になった時に「中心となってア式蹴球部の円滑な組織運営に貢献する部員になる」ために。


 
最後に、今回はサッカーについて触れなかったが、もちろんサッカーでの活躍を目指し、加えて、残りの2年間でサッカー以外でも存在価値を見いだせる選手になりたい。
大学4年間の過程が、高校からプロに行った選手達との差別化になり、自分のアイデンティティになる。それが大学でサッカーをする意味だと思うから。


 
以上、私の率直な想いを綴ってみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします。



島崎元(しまざきはじめ)
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:川崎フロンターレU-18


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