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「想い」 2年・西尾颯大

「なぜサッカーをやってるんだろう」
「なぜ早稲田、ア式に入ったのだろう」


大学生2年生になって、20歳になって、
このようなことを多く考えるようになった。


きっかけは自粛期間。
3月末から6月中旬くらいまでコロナの影響で部活動が自粛となり、
普段過ごしている寮ではなく、家で過ごすようになった。
家に帰ると、練習がないぶん時間に余裕ができ、考える時間や暇な時間が増えた。
また、軽く身体を動かしたりする際に、地元の友達と会い、話したりする機会が増えた。
地元の友達で今サッカーをやっている人はほとんどいなくて、話しているうちに、サッカーのない生活は毎日遊べて楽しそうだなとか羨ましいと思うようになった。


自分自身、今サッカーをやっていて楽しいと思うことが少なくなった。


サッカーが嫌いな訳じゃない。
サッカーは好きだ。
でも、サッカーをやっていてもなんか楽しくない、つまらないと思うようになっていた。
去年のブログには日本一になりたいと書いた。
確かに日本一にはなりたい。
でも、もし本当に本気で思っているのなら、
もっと何に対しても真剣で向き合っているのではないかと感じた。
それが本気なのか、ただの無理矢理つけた理由なのではないかと思うようになっていた。
大学2年生になってこの気持ちに気づいたが、
そう思っていたのは今だけではなく、もしかしたら大学に入ってからずっと思っていたのかもしれない。
大学1年の時は仕事があったり、初めての大学生活ということで何も考えることもなく、ただ何となく過ごしていた。
また、小学校からサッカーをやってきて、自粛期間のようにこんなにサッカーから離れることもなかった。
だから気づく事も考えることもなかった。


「なぜサッカーをやってるのか」
「なぜ早稲田、ア式に入ったのか」


自分の中でハッキリとした答えが出なかった。


早稲田に入っている人、ア式に入っている人のほとんどは、
早稲田にしかできないことをやりたいとか
伝統とか歴史があるチームでやりたいとか
早稲田に入った理由やア式でしかできないことをやりたいなどの理由がある。
でも自分には早稲田に入った理由も、ア式だけにしかできないことも特になかった。

自分が早稲田に入った理由は、ただ流通経済大学に行きたくなかったということ。
付属校で、そのまま流経大に上がるのだけは嫌だった。
そして他に行きたい大学があったけど、そこは行かせて貰えなかったから早稲田を受けた。
ただそれだけだった。

早稲田の伝統とか歴史のことは、早稲田やア式に入るまで知らなかった。
自分がやりたかったことはア式じゃなくても、他のどの大学でもできることだった。
だから なぜ早稲田なのか、ア式なのかの理由がなかった。
その他にも、ア式は今まで自分が過ごしてきた環境や考え方、規律やルールなどが全然違って、一つ一つがとてもきっちりとしている組織で、
「俺はこのチームに向いてない」
と思うことがあった。
それに対して自分は、何も考えず、チームに対しても自分に対しても向き合わず、ただ文句を言うだけだった。


自分に甘い。


これが今の自分自身の1番の課題である。
今の自分は、自分に目を向けず、周りのせいにして、何に対しても全部“中途半端”。
早稲田の伝統や歴史も知らないと決めつけて知ろうとしていない。
ア式にしかできないこと、他の大学との違いはどんなことなのかなども知ろうとしてない。
早稲田に、ア式というチームに向き合っていない。

それはサッカーでもそうだ。
高校時代に比べて、サッカー中に言われることがほとんどなくなった。
高校時代はやらなきゃ言われて、
やらなければいけない状況だった。
大学に入って、それは大きく変わって、
学生が主体となって取り組んでいて、自らで高めていかないといけない。
そんな中、何も言われないからって甘えて、最低限のことしかやっていない、最低限のプレーしかしていない自分がいる。

サッカーに対しても、早稲田に対しても、ア式というチームに対しても、自分に対しても、
何に対しても本気で向き合っていない。
全てが“中途半端”だった。

それなのに、大学に入ってサッカーが楽しくなくなったとか
俺はこのチームに向いてないとか
勝手に決めつけて、環境のせいにしていた。
自分に甘い、ただ逃げていただけだ。
真剣にやってない、本気で向き合ってないのに
楽しいわけがない。
そんな当たり前なことを忘れていた。


でも、それを大学2年で気づくことができた。
あと2年間、大学生活の内の半分はある。
そうポジティブに捉えたい。

もう一度、自分を見つめ直して、
自分に厳しく、何に対しても真剣に向き合っていきたい。

「結果が全て」

高校時代の監督から学んだことの1つだ。
自分はサッカーでもサッカー以外でも結果が全てだと思う。
そのために頑張ることや内容にこだわることは大事だ。
でもそれは結果を出すためにやっていることだということを忘れてはいけない。
どんなに頑張っても、良い内容だったとしても、結果が出なければ自分の経験にはなるかも知れないが、意味がない。
自分はそう思う。


今の自分のままでは、
結果で示すことができるようになるには、まだまだ程遠い。

自分をもう一度見つめ直して、
サッカーにも、自分にも、早稲田にも、ア式にも、全てに対して真剣に向き合う。
そして自分はここで何がしたいのか、どうなりたいのかを見つけていきたい。

最終的には
どんなものであっても、
結果で示すことができるような
そんな人になりたい。



西尾颯大(にしおはやた)
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:流通経済大学付属柏高校


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