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「自分の武器」 2年・西田翔央

自分の武器は何なのか。どこで自分よりも上手い選手たちと勝負していくのか。

そんなことをふと考えてみた。

何人に囲まれようとも相手を抜き去るテクニック。どんなにプレッシャーをかけられようともボールを失わないキープ力。

こんなかっこいいことを自分の武器だと書いてみたいが、残念ながら私はそのような上手い選手ではない。

では、私の武器は何なのか。
対人の守備能力、スピード、ヘディング
確かにこれらは誰にも負けたくはない。
しかし、色々と考えてみた結果、私の武器は
"諦めの悪さ"だと思う。もちろん良い意味での。
小学生みたいなことを書いていると思うかもしれないが、自分の武器は本当にこれだと思っている。

私が諦めが悪いのには理由がある。
それは、今までできなかったことができるようになった時、負けていた相手に勝った時、そのような時に感じられる喜びを味わいたいからだ。それは他の何とも比べようがなく、私にとって人生で1番嬉しく、喜ばしいことだと言ってもいい。
その喜びや嬉しさを何度も味わいたいからどんなことがあっても途中でやめることができないのである。
そしてもう一つ、私は諦めなければ何でもできるんじゃないかと子どもみたいに信じている。
だから、諦めが悪いのだ。

とは言っても、常にポジティブに前向きにサッカーに取り組んできたわけではない。
練習に行くのが嫌だ。ボールが回ってきて欲しくない。試合に出るのが怖い。辛くて泣いた。サッカーが嫌いになった。サッカーを辞めたい。こんな風に心が折れそうになることや途中で諦めそうになることは何度もあった。現在も上手くいかないことの方が多い。

けれども、そんな時には決まって私の武器が強みを発揮してくれる。
諦めるな、できないならできるまでやれ。と。
そうやって、どんなに打ちのめされても何とかギリギリの所で踏みとどまる。自分が苦手なことやできないことをしっかりと受け入れる。そして歯を食いしばって練習する。できるようになるまで練習する。結果が出れば次の目標に向けて練習する。
できないのは練習が足りていないだけ。もっと上手くなりたい。負けたくない。勝ちたい。だったら立ち止まっている暇なんか私にはない。私には諦めずに練習する他に選択肢はないのだ。落ち込んだってしょうがない。前を見続けるしかないのだ。
諦めるな、最後にできるようになれ、勝て。

こんな風にして、"諦めの悪さ"という自分の武器で、大して上手くもない私が何とかここまでやってきた。

これから先も自分が持つ最大の武器で、どんな困難や相手とも戦っていくつもりだ。



西田翔央(にしだしょう)
学年:2年
学部:商学部
前所属チーム:東福岡高校


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