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「『強く』生きる!」 3年・倉田拓実

「お前最近サッカーしてんの?(笑)」

「SNSとかでも、プレーしてるとこ見んけど、選手やめたん?」

かつてのチームメイトから、このような言葉を冗談めかして言われることがあった。

「いや、選手もやってるわ〜!!!」

少し意地を張るかのように応える自分。





時は2019年9月24日(火)まで遡る。

私は、この日、ア式蹴球部において、そして自分の学生生活においても大きな決断のひとつを下すことになった。

選手兼任という形で「学連」(大きな役職のひとつ)を自らの意思で決定させた。


ア式蹴球部では、2年の終わりに、プレイヤーからひとり、学連(関東大学サッカー連盟における学生幹事)を選出する運びになっている。

ア式蹴球部における選手登録や各種資料の提出・申請、その他にもア式と連盟間を繋ぐパイプ役…
学連目線から行くと、リーグ、アミノ、インカレ(今年の場合は#atarimaeni CUP)の3大大会完遂に向けての試合運営、週中には毎週実施される幹事会、その他部会の仕事…
などなど、挙げればキリがないほどの業務を学生中心に行なっている。

私たちの代も学連を選出する際は、悩み苦しんだ。
自分も含め、志願する者は現れず、話し合いを重ねに重ねた結果、

他己推薦+最後は自らの意思

で、「学連」に「務める・努める」決断をした。





「選手兼学連」として本格的に動き始めたのは3年になってからでした。


迎えた3年目のシーズン。

選手としては、

なんと、

合宿明けに編成されたチーム分けの後、
プレシーズン期間は(結果的にその時だけ)長期的にAチームに帯同し、TRMでもAチームで出させてもらうということに!
入部以降ひとつの目標としていた関東リーグのメンバー入りを達成するという出来過ぎの3ヶ月(2020.1-3)を送った、ものの、、、

2020シーズンを俯瞰してみると、自分にとってはここで終わったと言っても同然の結果でした。


コロナ自粛明けのチーム編成ではBチーム落ち
リーグメンバーからの抹消
度重なる怪我

→復帰しかけて
→すぐ怪我
→リハビリ
→復帰
→1番下からのリスタート
→焦る
→怪我

負のスパイラル、、、


最終的には、FCの社会人リーグとIリーグも含め、2020シーズンの公式戦出場時間は、

『0分』

でした。

なんとも不甲斐のない屈辱的な結果に終わりました。


このような背景もあり、冒頭に記したようなお言葉をいただくに至ったわけでありますが、

幸いにも私には4年目が残されています。

昨年の中盤から終盤にかけては、本当に想像していたよりも辛く、
うまくいかないことの連続で、
壁にぶち当たってばかりで、
半分鬱病状態になった時もありましたが、
こうやって今振り返ると、
これはこれで貴重な経験をさせてもらったのかなと、
こういった経験のひとつひとつが知らず知らずのうちに自分のキャパを広げる契機になるのかなと、
少しは思えるようになりました!


ありきたりな言葉でまとめることにはなりますが、

3年間背負ってきた臙脂のプライドとともに、
15年分のサッカー人生の想いを背負って、
競技から離れた仲間や自分を育ててくださった指導者の思いを背負って、
ラストシーズン走り抜けます。

2020シーズン、上が見えたからこそ感じたこの悔しさを2021シーズンに繋げます。

『期待していてください!』

図2



一方の学連では、というと、

2020年の関東リーグは、4月開幕予定だったものの、コロナの影響で5月に延び、7月に延び、再延期を経て、最終的には7/4(土)に開幕しました。
そこからほぼノンストップで、今日までなんとか迎えることができました!
最後に告知も用意しておりますが、いよいよ最大でも残り2試合で2020シーズンも終わりを迎えることになりました。
長かったというか、あっという間というか、、。

「選手としてピッチに立ちながら、学連としての仕事にも携わる」
という思い描いていた理想像とは真逆に、
裏方としてリーグ運営に奔走する日々の連続でした。

前期リーグでは、
茨城県集中開催としてリーグ戦が行われ、運営スタッフとしてチームバスでメンバーとともに帯同しつつも、会場入りすると完全別行動。
主に公式記録業務や競技進行を担当することが多く、4thベンチ横のいわゆる“特等席”から試合を眺めることになる。
ピッチとは実際の距離にしておよそ2-3m。
かなり近い
しかし、その2-3mが自分にはとてつもなく遠く感じる

後期リーグからは、
部分的に有観客試合も導入され、ゲート業務を担うことが多く、一般客チケットの販売を行う。
コロナ禍により座席を指定いただくことになった今シーズンの関東リーグでは、チケット販売所で、半エンドレス状態に続く長蛇の列。
これがまた大変、、(笑)
回転が悪すぎて、たまにおじさんの罵声を浴びることも、、(汗)

気付けば、1時間2時間とあっという間に過ぎていく。
横のピッチでは既に試合が行われている。
が、全く観ることはできない。

「【早大 2-1 〇〇大】68分 早大10加藤 得点」

運営のLINEグループで流れてきて初めて知る自チームの速報。
得点経過も分からなければ、試合展開も全く分からない。
そして今度気付けば、いつの間にか試合は終了している。

裏方で仕事をしている自分への不甲斐なさや悔しさを隠せずに、

「俺は一体なにしてるんやろなぁ〜」

と思うことも、しばしば。


けれども、
周りを見渡せば、学連のみんなは「学生幹事」という名を胸に、誇らしげに、全力で取り組み、そして、なにより自信満々にやっている。

いろいろなバックグラウンドを持った人たちが集まる学連は、抱いている気持ちも様々ではある。
好きでやっている人もいれば、チームから半強制的に任命されてやっている人、自分の将来の夢を叶えるためにやっている人…などなど

しかし、さまざまな背景がある中、みんなに共通していることは、大きな決断を下して入ってきたということ。

決断を下した後の仲間の目は、自信に満ちて、誇らしげに取り組んでいるように見えた。

「全力で取り組む姿はシンプルになんかみんなかっけえなぁ〜」と。

なにかそれまでは、
「サッカー=プレイヤー」
というようなレッテルを自分の中で勝手に貼り付け、試合をサポートしている自分がなんだか悔しくて、気恥ずかしいというような思いを抱いていた。

だけど、学連として試合の運営に携わることも本当に誇らしいことだなと。


注)もちろん選手から逃げると言っているわけではありません。
プレイヤーとしても上を目指し続けます。

その中で、選手としても学連の一員としても自分に自信を持ち、誇りを持ち、両者とも全力で取り組みます!

それが早稲田を背負う「4年目」を体現する姿にも繋がるのかなと思います!

明日もまた、自分に強く、自分にできる最大限を尽くします!

図3


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【明日/明後日の告知】

#atarimaeni CUP 準決勝
vs法政大学 11:00 kickoff

※感染拡大防止の観点から、「完全無観客」となりましたので、ご来場はお控えください!!!

↓以下 #atarimaeni CUP 準々決勝ハイライト映像↓

非常に拙くて恐縮ではありますが、ハイライトの解説を私が担当させていただいてます。
たった2分間なので、2分だけお時間頂き、是非ご覧ください!

↓以下全日本大学サッカー連盟公式チャンネル↓

是非チャンネル登録をして、明日の11:00にお備えください!!!


2020シーズンも残すところ最大でも2試合となりました。
社会的にも、部としても、そして個人としても苦境続きのシーズンでした。
最後の最後まで本当に何が起こるか分からないシーズンでしたが、明日からの最大3日間にももうひと波来ることと思われます。
2020シーズンのクライマックスを画面越しにはなりますが、我々とともに闘いましょう!


②部員ブログリレー
そして、明後日(次回)は、部員ブログの創案者と言っても過言ではない、林くん(3年・林隆生)が満を辞してご登場します^_^

彼のことなので、クセの強い長い長い文章を書いてくるとは思いますが、必見です!
次回以降も部員ブログをお楽しみください!


それでは失礼します。

図4



◇倉田拓実(くらたたくみ)◇
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:草津東高校


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