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【#Real Voice 2024】 「ポジティブシンキング」 2年・宮地健輔

今年の私は12年に1度の幸運期だったらしい。



ではどんな1年になったのか見てみよう。















1月

昨シーズンの10月にシュートを顔面に受けてなった脳震盪(あのシュートはループシュートではない)から復帰。



オフ明けの走りは2周くらい周りと差をつけられたり、大晴くん(3年・中根大晴)にシュート全部決められたりなど体がオッサンになった記憶が懐かしい。体力は元からこんなもんです。





2月

段々とコンディションも戻ってきて、天皇杯社会人予選のメンバーに入った。


Iリーグ開幕戦のスタメンを取れるように頑張るくらいの気持ちを持っていた。



しかし、2月の下旬にはシュートを股間に受け、その際に左手小指が地面に刺さる。
その後は我慢して頑張るものの、その5分後くらいには、綺麗なコントロールシュートを顔面にくらい4度目の脳震盪。 特にこの日は、フィールドの選手たちにボコボコにされた。





1日に3箇所はなかなか聞いたことがない。 脳震盪と小指の靭帯損傷で1ヶ月半の離脱をして、4月中旬に復帰。



4月中旬から〜6月中旬は普通にサッカーができた。




そして、




6月15日 Iリーグ 慶應戦



高校時代のリベンジや高校の先輩が相手のスタメンということもあり、気合が入っていた。






しかし、試合前のアップ開始5分で腰を負傷。 身動きが取れなくなり、担架でケアルームへと運ばれた。 担架で運ばれる瞬間は人生で3番目くらいに恥ずかしかった。




ちなみに、1番目は小学校6年生の時に所属チームで行われた1〜6年生で行うリフティング大会で、1回という記録で終わり、誰よりも早くその場に座ったこと。



2番目は、小学校4年生の時の横浜市川崎市に次いで人口が多い都市は、という問題で当時陽キャだった私は挙手をして「湘南」と答えたものの、先生に「そんな都市はないよ」と真面目に言われたことである。









とこんな感じでアップで怪我をして、担架で運ばれたことは非常に情けなく、恥ずかしいことだった。




アップで怪我をするようでは、サッカー選手として信頼を勝ち取ることは難しい。







ここから4ヶ月程度のリハビリ生活が始まる



6月中旬〜10月中旬



この期間は、メンタルが不安定になった。


練習にきて、なかなか良くならない腰と向き合って、リハビリが終わると帰宅し、家に帰ってぼーっとする日々。



ゲーム好きの私だが、ゲームすらやる気が起きない日も多く、就活できんのかな、運動のセンスが自分にはない、なんでプロを目指してないのにサッカーを大学でしているんだろうなどネガティブな考えが多くなった。




そして、10月中旬から稲葉さん(稲葉聖也チーフトレーナー)や松島さん(松島綾飛トレーナー)、栗林さん(栗林史浩コンディショニングアドバイザー)を始めとする社会人トレーナーの方々や大晴くんやいちか(2年・天野いちか)、だいと(1年・伊東大翔)、いっせい(1年・三輪一晴)のおかげで復帰することができた。




復帰したものの、プレー自体は良くないし、去年は割と多くの試合にスタメン、ベンチとして関わったが、またその積み上げが0からのスタートになっているとア式のキーパー陣を見ると感じる。









このような1年間の振り返りを通して、私が伝えたいことは2つある。





1つ目は、準備をすることの大切さである。




私が怪我をしたのは準備が足りなかったからである。




もちろん前日から当日にかけて、自分の中では最大限の準備をして試合に臨んだつもりであるが、まだ足りていなかった。


また、過去の自分は試合前の準備に力を入れているだけであり、日々の練習前の準備を毎回全力で行っていたのかという疑問に対し、自信を持って頷くことはできない。




小澤コーチ(小澤雄希コーチ)が、「今ゲバ(紅白戦)するって言ったらできますか」という疑問を練習開始の集合時、稀にしてくる。




この問いに対し、できると言える時は一度もなかった。



これが私の選手としての現在地である。




選手として活躍できている人を見る限り、どの選手も準備が手厚い。また、選手としてパフォーマンスを上げてきている選手も準備には力を抜いていない。






私みたいにアップで負傷して、担架で運ばれるような情けない姿になりたくないのであれば、準備という当たり前のことを怠ることはないように。








そして、2つ目はポジティブな発言を増やすことである。




私はネガティブである。




岡井くん(2年・岡井陶歩)に「このシュート宮地だったら止めれた?」と関東リーグ観戦時に聞かれる。





聞かれると毎回私は、「俺だったら絶対止めれるわ」ではなく、




「俺だったら余裕で失点してるわ」と答える。





この答えは基本的に本心である。




しかし、このようなネガティブな発言が選手としての成長を止めていると感じる。



自分は無理だ、
自分はここが限界、
自分なんて、
自分よりこの選手の方がすごいな




このような発言や考えを私はよくする。





しかし、これらの発言は相手をリスペクトしているから出るものではなく、
自分自身が楽できるように逃げ道を作っているだけにすぎない。





確かに、シュートストップやクロス対応、ビルドアップ、背後の対応、リーダーシップ、身体能力など、ア式キーパー陣の中で私が1番という項目は1つもない。




でも、すべて私の伸びしろ。 


今後1番を増やしていけるように、努力していくのみ。








言霊とはホントにあるように感じる。



高校時代に「2日サッカーしてないから今日やらかす気がします」とキーパーコーチに言った時の試合で武沢くん(2年・武沢健伸)の下手すぎるパスが原因でやらかしたことがあるからそう言える。











ネガティブな発言や考えは、ネガティブなプレーを引き起こす。



だからこそ、ポジティブな発言を増やす。
思っていないことでも、ポジティブな発言して自分に言い聞かせる。


自信を持つ。










準備を怠らないこととポジティブな発言を増やす。




今シーズン長いリハビリ期間を通して学んだこの2つを意識して、今後も私はア式蹴球部でサッカーを続け、偉大な4年生GK3人衆に追いついていきたい。








次のブログは天野いちか(鴎友学園高等学校)です。
基本的に東伏見周辺に生息しているそうだが、最近では埼玉の方に生息するなど野生のいちかを見つけることは難しい。
オフの日は高身長、センター分けでモテるであろう山本くん(2年・山本優時)か関東周辺に生息するお友達と遊んでいるとかいないとか。ア式内で1番乙女な彼女が何を語るか。お楽しみに。

◇宮地健輔(みやぢけんすけ)◇
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:川崎フロンターレ U-18

【過去の記事はコチラ↓】


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