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【#Real Voice】 「人間っていいな」 4年・杉田将宏

「人という字は互いに支えあってヒトとなる」
         
金八先生


こんにちは。
早稲田大学ア式蹴球部4年の杉田将宏です。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
 

人間は弱い。
 
当然、私も弱い。
 
私も人間だから。
 
今まで勘違いしていた人、ごめんなさい。
「私は人間です。」
 
弱い私は、ここ1ヶ月ちょっとの間でも多くの人に支えられ、助けられることとなる。
 
 
9.25
国士舘大学戦
私はスタメンだった。
前半に早稲田が先制をしたが、直後に失点し相手に勢いが生まれ、さらに2失点し1-3。
前半37分、私は交代しそのまま前半終了。
 
後半、怒涛の攻めを見せ5-3で勝利を収めることができた。
試合後、スタッフの方から「4年生の姿は素晴らしかった。」という言葉を頂いた。
その言葉の通り、出ていた選手やスタッフ陣は本当に素晴らしかったと思う。
自分の無力さを痛感させられた。
 
9.28
筑波大学戦
監督は私をスタメンで起用してくれた。
前回の悔しさをぶつける思いで試合に臨んだ。
ただ、結果も残せずに後半途中で交代し、0-2で敗北。
一定の手応えはあったものの、結果を残せない自分に腹が立った。
 
そして、
 
10/2
桐蔭横浜大学戦
メンバー外となった。
これを機に歯車が噛み合わなくなってしまった。
メンタル的に不安定なままの状態も続いた。
現状の自分の立ち位置とチームとしてやるべきことの中で葛藤があった。
 
今までの積み上げが崩れ落ちるような感覚だった。
正直、何をすれば良いのかモヤモヤしたまま自分が後悔しないようにと自分のやりたいようにやろうと考えるようになった。
 
頭を整理して切り替えることができた、はずだった...
 
切り替えた先の私は、TR中にやりたいプレーができないと周りにベクトルが向いてしまったり、納得いかないと不貞腐れたりしていた。
 
多くの人に迷惑をかけたし、周りはそれをわかりながらも気遣って、そっとしておいてくれていたのではないかと思う。
本当に申し訳ないことをしたなと感じたし、
そんな自分が嫌いだった。 
 
こんな状態だった私は、次の駒澤大学戦と明治大学戦はメンバー外となった。
当然の結果だと今は振り返って思う。
 
ただ、そんな時でも、話を聞いてくれるスタッフの方、寄り添ってくれる仲間や活躍することを待ってくれている仲間、いつでも応援してくれる周りの人たち、両親が私の支えだった。
 
これまでも、うまくいかないときは周りの人に支えられて強くなれた。
 
たくさんの人が私を支えてくれていることで私は力をもらえたし、頑張ろうと思えるようになった。
たくさんの人の支えが私の原動力となった。
 
そして、
 
10/24
早慶戦

 
私の原動力となる人たちがかなりの時間をかけて作り上げる舞台で勝利に貢献したいという気持ち一心で、その週のTRに取り組んだ。
この感覚を掴めたことで歯車が噛み合うようになった。
 
その結果メンバーに入ることができた。
ただ、ピッチに立つことはできなかった。
 
メンバーに入ったときに寄り添ってくれた人。
悔しい思いをしてるのにも関わらず、活躍を期待し応援してくれた人、怪我をしてプレーができない人、最高の舞台を作り上げてくれた人。
その人たちの思いを受け取って、背負って試合で活躍したかった。

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そのあと、拓殖大学戦と順天堂大学戦を終え、リーグ戦も残り2試合となった。
残留は確定し、インカレに出れるかどうかに向けて残り2試合を戦うことになる。
リーグ戦の結果次第で活動期間が最短で2週間弱、最長で2ヶ月弱となる。
残留が決まり、下級生に関東大学サッカーリーグ1部の舞台を残せたことは少しホッとした。
 
ただ、少しでも長くみんなと
 
一緒にいたい。
サッカーがしたい。
グラウンドで笑い合いたい。
 
そして、
 
私の原動力であるみんなと
インカレに出て日本一を獲りたい。

 
 
 
~下級生のみんなへ~
ここまで誰かのために勝ちたいとか戦いたいとか思えるのは大学サッカーならではだと思う。
そして、苦楽を共に過ごし、学生間の関係性を大事にしているア式蹴球部だからこそ、生まれる感情なんじゃないかな。
それまでの過程で辛いことやきついことは必ず訪れるし、報われないことだってある。
ただ、誰かのためと思ってプレーすることや仕事をすることで確実に己を成長させてくれる。
順天堂大学戦の前のミーティングでも
「1人にならないで欲しい」
「1人にさせないで欲しい」
という話があった。
俺自身も、本当にそう思う。
最初にも言ったけど、人は弱い生き物。
1人になってる部員がいたら助けてあげてほしい。
1人にならずに他の部員に弱音を吐いて助けてもらってほしい。
そうやって過ごしていく時間は、貴重だし社会に出る前だからこそ出来ることでもあると思ってる。
そして、1人の人間として強くなっていく。
 
上から言ってしまうような感じになっちゃったのは申し訳ないけど、伝えたいことだったので伝えました。
残り少ない期間、最後まで一緒に戦おう。


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~同期のみんなへ~
4年間ありがとう。
言いたいことは散々言ってきたので、1つだけ最後に、


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「最高のクリスマスにしよう。」 


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原動力であるみんなのために
私は戦う



杉田将宏(すぎたまさひろ)
学年:4年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:名古屋グランパスU-18


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