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読書感想文「科学者たちが語る食欲」

最近は、小説をよく読んでいるのですが、たまにはそれ以外も、ということで、実用書も読んでみました。
図書館で予約して借りました。予想外に、あまり待たずに手元にきてありがたい!

この本、経済評論家の勝間和代さんのサポートメールで取り上げられたもので、内容が気になっていました。
さて、何の本を読もうかな、と検索するときに、最初に思い浮かびあがったものです。

【概要】

人間には、栄養素ごとに食欲がある。最も強力なのは、「タンパク質欲」。
タンパク質欲をみたすため、米やパン、スナック、加工食品を食べるようになった現代人。食品メーカーは、タンパク質を希釈した「超加工食品」を出し、経済的利益を得るため、大量に売り、人々に摂取させようとしている。
そうして人類は過食になった。文明の発展により、狂っていく人類の食欲…。
はたして、どうすれば正しい食欲を取り戻して、過食を防ぐことができるのか。
さまざまな分野の科学者が結集し、30年間の実験を経てたどり着いた結果をもとに、どのように食べ物を選べばいいのか指南する。

【学んだこと・印象に残ったこと】

・カロリーよりも、栄養素に着目する。

・30日の実験の結果判明したこと、ヒヒのステラは、食べたいものを食べて、完璧な栄養バランスを保っていた!バッタは必要なタンパク質の量を本能的にわかって食べる。

・重要な3大栄養素は、タンパク質、炭水化物、脂肪。それぞれに対して、食欲がある。動物は、必要なタンパク質を摂取できるまで、食欲が衰えず、食べ続ける。炭水化物に含まれているタンパク質をとる方法だと、延々と炭水化物を食べることになり、食べすぎて肥満になるという事象がおこっている!!

低タンパク質・高炭水化物は寿命に好影響を及ぼす。

・タンパク質 VS 炭水化物
高タンパク質・低炭水化物の食事⇒個体の寿命が短く、繁殖強い。
高炭水化物・低タンパク質の食事⇒個体の寿命が長く、繁殖弱い。
優先するのは個体か、種か。トレードオフの関係になっている。(ハエの実験)

年齢によって、タンパク質を摂取するベストパーセンテージはかわる。

・加工食品、超加工食品はよくない。成分的にはシャンプーや洗剤と同じものを食べているようなもの。(強烈…)

・人間は、他の動物と異なり、加工食品を食べたり、金銭欲をみたすため広告等に惑わされたりと、必要なタンパク質をきちんと摂取できず、必要な栄養素をバランスよく食べるのが困難になっている。(タンパク質を求めて食欲が暴走する
まずは、このことを意識する必要がある。

【思ったこと】

加工食品が体に良くないのはわかっていたけど、成分がシャンプー・ペンキなど化学製品と言われると、食べるのをやめよう、という気持ちが強くなりました。

加工しすぎると、栄養成分がわからなくなって、結果、タンパク質がうまくとれなくなって、わずかなタンパク質を求めて炭水化物をたくさん食べて、太るという構造は、とても興味深い。

ヒヒのステラは、食べるべき栄養素を完璧に食べていて、本当にすごいと思う。人間も動物だから、もっと体の声に耳を傾けて、ちゃんとした栄養を身体に与えるように、食べ物を本能的に選んでいきたい!
でも、まあまずは、ネットで自分がとるべきタンパク質量をチェックして、意識するようにしたいと思います。

ああ、本当に興味深い本だった。

































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