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長襦袢を縫う⑤終 ~袖をつける~

無双袖を縫い付けたら完成です。衣紋抜きは買ったものを付けています。
紐は、幅10センチの紐を半分に縫って長く作るだけです。
縫い付ける位置は、袖付けよりも下で身八口よりも上です。

長襦袢専用の反物をミシンで縫う場合は、ミシン針は9号に、縫い針は四の針変えてください。ステッチは細かいと布が引っ張られる原因になるので、ステッチは7㎜ぐらいまで大きくした方がいいです。

型紙と各サイズは下のマガジンからどうぞ。




1.1 袖をつける

身頃と袖を縫い付けるのは、片方は浴衣と同じです。
以下を参照してください。

長襦袢の袖は、二重に縫ってください。

図1  袖をつける

縫い線から控えるのではなく、2㎜から4㎜ほど上をもう一度ぐるっと縫ってください。背縫いと同じで強度を上げるためだと思いますが、素人なので正確な理由は不明です。
袖付け下の強度が心配な方は、身八口部分と同じように、2枚ずつ小さいな力布を表裏に軽く縫い付けてください。
私は、あまりに縫い付けにく過ぎてつけませんでした…。裂けそうな雰囲気を感じとったら直します。
その後は、浴衣と同じように脇をくけてください。袖裏はこの後つけていくのでそのままです。内揚げは幅が狭い場合、広げる必要はないと思います。そのままくけていってください。


1.2 袖の裏をつける

脇をくけた後、無双袖の裏をつけていきます。
表の袖のキセを毛抜き合わせにして、本ぐけで身頃にくけつけます。

図2 裏袖をくけつける

画像にするのがとても難しいのですが、袖付けから表袖と裏袖のキセ山を毛抜き合わせにしてマチ針で留めて、裏袖と身頃を2㎜下を本ぐけするだけ、衿つけと同じです。
衣紋抜きなどは、私はつけていないので、ひとまずこれで完成です。



まとめ

私の印象としては、浴衣よりは手順が少ないかなーという感じです。
とにかくたて衿をつけるところまでは楽だったのですが、その後チャコが消えてしまって衿付けに苦労した記憶があります…。
なので、型紙はたて衿をわにせず描いています。

話変わって、素敵なアンサンブルを購入したので、次はアンサンブルを積もり、羽織の型紙をアップしていこうと思います。羽織の型紙は、反物幅37cmを想定して作る予定です。38cmにしたいのですが、タンスに眠っていたり、譲ってもらった反物を自分の着物にしているので、どうしても幅が狭いんです。
一番幅が狭くて34cmというのもありますし、逆に広くて39cmなんていうのもあります。そんな中で一番多いのが36.6cm幅から37.4cmくらいの反物です。なので、現代幅38cmを想定して型紙を作っていません。

ウール着物なので、胴抜きに挑戦しようかと迷いましたが、単衣で作ろうと思います。

羽織の前幅は、和裁書には【いっぱい】という、私を混乱させる単語が書かれていました。他の本や反物についている説明書には、どう積もってもー10㎝にはなってしまうようです。
ふくよかサイズの場合、前幅に10cmを取られると37cmの反物であれば、最低縫い代1㎝だったとしても、25cmが限界でしょう。これらを考慮して、いろいろと考えた結果、羽織の前幅は、長着前幅ー5cmが基準という感じでしょうか。そうなると、ふくよかサイズは後ろ幅とマチを限界まで広げるしかなさそうです。後は、余裕があれば衿肩あきを減らして、余った共布で袖口布とマチを取るしかなさそうです。アンサンブルは基本20mなので、身長が低ければ大丈夫でしょう。

先日、プレタの羽織を計測してみたのですが、なんと繰り越しはつけこみ込みで1㎝でした。フリーサイズで前幅24cm、マチは上3㎝下5㎝でした。うーん和裁は自由度が高い。長着と羽織の繰り越しが大きく違っている場合、着用した際にどれほど違和感と大きなズレがあるのか。なるべくなら自分で作ったサイズに羽織も合わせたいですよね。
羽尺の反物は何本もあるので、それぞれのサイズで実験してみるしかなさそうです。

今現在、単衣を縫っているので、完成したら衿付けの部分だけ作り方と型紙もアップしていこうと思っています。
それでは。