絶対にAIにはできないバスドライバーの話
10年後には49%の仕事がAIに取って代わられるといわれています
怖い話です
特に、考えなくてもできてしまう職種はAIにとってもこなすことが容易だと思います
身近なところだと、一部のスーパーやコンビニではセルフレジが導入され始めています
バスドライバーもそんな仕事の1つだと思います
はじめに
コロナ渦も落ち着いてきて、自分は春休み以来行けていなかった自動車学校に行くようになりました
今回は自分が通っている自動車学校にいたバスドライバーさんについて書きます
自動車学校に「いた」というのも、そのドライバーさんは3月いっぱいでやめてしまったからです
楽しませるバスドライバー
普通のバスドライバーであれば客を乗せて行き先を聞いて運転するだけですが、そのドライバーさんは違いました
教習所でもバスを利用する人は少数で、今でもバスに乗ると一人になることがよくあります
そんな中で自分とそのドライバーさんとの間には会話がありました
自分が降りる場所を聞いたときに、そこから「どこに住んでるの?」と聞かれたのが始まりでした
自分は毎日バスを利用していたため、そのドライバーさんとも顔見知りになり、毎日のように地元ネタで盛り上がりました
バスが教習所の近くの自販機を通ったとき
ドライバーさん 「ここは教習所より安いんだよ」
自分 「本当だ!水とか80円じゃないですか(笑)」
駅前を通ったときは
ドライバーさん 「ここ、前はスリーエフだったよね~」
自分 「懐かしい(笑) 近くにローソンできてからはそっちにしか行ってなかったです(笑)」
など、かなり盛り上がっていました
振り返ってみると本当にどうでもいいことしか話していませんでしたが、1人で勉強するよりもずっと楽しい時間でした
考えるバスドライバー
仮に自動運転の技術が進んでAIがバスドライバーの役割を担うようになったとします
機械にはバスを安全に運転したり、正確に駐車したりできる点では人間よりも優れているといえるでしょう
しかし機械には、思いやりの気持ちがありません
機械は考えて自分で自分を変化させるということができないからです
効率を求めるなら生徒をできるだけ早く乗せて早く降ろすというのがベストでしょう
しかしバスを降りた自分の安全を確認していてくれていたドライバーさんは歩く方向から、バス停はないがルートの途中で降ろせばより家から近いのではないかと言ってくれました
自分としてはまさにその通りだったのですが、バス停でもないところで降ろしてほしいというのは自分からは言いづらいことだったので助かりました
おわりに
将来的には自動運転の技術が進んで、バスドライバーの仕事も機械に取って代わられるでしょう
しかし状況に合わせて楽しませたり、考えて思いやりを持って行動したりすることはプログラムされたAIにはできないことです
コロナ禍でオンライン化が進んだからこそオフラインで対面することの大切さを実感したという声をよく耳にしますが、これはその典型なのではないかと思います
最後に叶わない願いですが、あのドライバーさんにはいつか戻ってきてほしいものです
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