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【はじめに】場面緘黙症・軽度ASDの小2息子と私たち


書く理由

息子は場面緘黙症・軽度の自閉スペクトラム症(ASD)と診断されています。このnoteでは、その息子と、共に暮らす家族の様子を記録します。普段の様子や私たち家族について 一つの例としてご覧いただくために書きます。
「場面緘黙症」はASDに比べて認知度も低い症状かと思います。なんだか聞き慣れない症状の子がすぐ隣にいるかもしれない、と
身近な存在に感じていただけると嬉しく思います。

息子

息子は2024年時点で8歳です。場面緘黙症・ASDというカテゴリーに入っている一人の人です。
最近の子らしく、マインクラフトが大好きです。早く死にたいとよく口にしますが、マイクラのことになると、水を得た魚のようにそれはそれは饒舌になります。

家族

娘(息子の2歳下)と私たち親(父親と母親)がいます。娘は踊りながら生きているような、生を楽しむことを私たちに教えてくれるような子です。

最初の指摘

最初に指摘されたのは、3歳頃のことです。2歳からお世話になっている保育園の園長先生から以下の話と共に「場面緘黙症ではないか」と言われました。

「保育園で一向に発話をしない。ただ、一人でトイレに入って天井を見上げながらブツブツ独り言は言っている」
「大人の話は理解しており、問いかけに対し頷きはするが声を出さない」
「一方で従順なわけでもなく、やりたくないことは無言でとことん抵抗している。頑固。意志が強い」
「同じ園にいる子とも交流はしているが話をしていないようだ」

「場面緘黙症」は、初めて聞く言葉でした。
簡単に言うと、知的には問題なく、家族とのコミュニケーションにも支障がないにも関わらず、特定の場(学校や保育園など)では発話することができない症状を指すようです。

それを聞いた私は、当然、ネット等であらゆる関連情報を漁りました。しかし、結局病院へは連れて行きませんでした。息子との日々のコミュニケーションを通じて様子を観察するに、緊急性を感じていなかったからです。

園長先生の早期発見と先生方の寄り添うコミュニケーションのお陰で、実際に息子は、毎日登園渋りもなく、家を走って飛び出していくほどに楽しそうに通っていたということも病院にすぐに行かなかった理由の一つです。

更に、4歳を過ぎた頃から保育園では発話もできる友達が2人でき、問題は解消したように見えました。

その後、病院に行く必要性を感じたのは、小学校入学直後のことでした。

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