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「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017・決勝」日本対韓国戦の個人的雑感

野球の日本代表戦を見に行くのははじめてだった。とある友人に誘われなければ、あまり積極的に行こうとしなかったジャンルである。

ただ、この試合の印象は良いものだった。2020年の東京五輪、そして翌年のWBCまで「成長ぶり」を追いかけたいという興味が沸いている。

11月16日から19日にかけて「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」が東京ドームにて開催された。侍ジャパンの新指揮官に就任した稲葉篤紀氏にとっては、初めての公式戦となる。

タイブレークまでもつれ込んだ韓国戦、中盤に一気に突き放した台湾戦を無事に勝利。19日の決勝戦は再び韓国とぶつかることとなった。

開幕戦や台湾戦の試合の入りで苦戦したことから、今回もどうなるのか? という不安はあったが、結果的には杞憂に終わった。4回、5回と外崎が連続タイムリーで攻撃を勢いづけるなど、打線はつくったチャンスをしっかりものにすることができた。また、先発の田口も7回を3安打無失点と完璧なピッチングでゲームをつくる。終わってみれば7ー0の快勝。今大会を見事優勝で飾り、幸先の良いスタートを切ることができた。


この試合のキーとなったのは「打線の繋がり」だろう。好調だった松本、近藤、外崎らにスポットがあたりがちだが、決して全員が等しく安打を打てていた訳ではない。特に、開幕前に注目を集めていた源田、山川らの打率は高くはない。

しかし、仕事をしていなかった訳ではない。この試合では両者とも四球を選び、その後の得点機会拡大に成功することができた。このような「悪いなりに」動けるか否かというところが、この点差に繋がった訳である。

若いメンバー中心だったためか、試合中の小さなミスも多かった。また、稲葉氏の采配の引き出しがどれだけあるかは不明な部分も多い。

しかし、チームの「風通しの良さ」や個々のプレーヤーの役割意識の高さは見るべきものがある。来年度以降、より一線級のメンバーが加わったとき、どのような化学反応が見れるのか? そんな勝利の余韻と進化への期待感を抱かせてくれる、非常に前向きなスタートだった

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