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【ラグビーW杯】準備はスタジアムに入る前 19.09.21  フランス対アルゼンチン戦 その①

明大前から高尾山口行きの電車に乗った時、ようやく僕はラグビーW杯っぽい光景に出逢ったと思った。土曜日昼の時間帯なのに、満員電車。乗客個々人も大きいからこそ、余計そう思うのだろうか。

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小さな飛田給駅で下車し、ゆっくり進む行列にうんざりしながら前へ。ようやく外に出たとき、僕はこの光景にビックリした。フランスとアルゼンチンのファンが大量にたむろし、歌い、叫びながら酒を飲む。
ラグビー雑誌に載る写真やテレビで流れていた「ワールドカップの光景」。いいなあ、いつかこういう場に僕も足を踏み入れたいなあ。そう思っていた。それが遂に、現実のものとなったのだ!

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スタジアムの道のりを歩いているだけでも、高ぶる気持ちは抑えられない。片隅ではナポレオンのコスプレ準備をしているフランス人がいれば、300円で国旗をうるちゃっかりしたアルゼンチン人もいる。そういうカオスを見ているだけで、楽しかった。世界各国のラグビーファンが一同に会するとは、こういうことを指すのである。

そんな試合前、僕は大きなミスを犯していた。
スタジアムに入る。そこで気がついた。あら、ガラガラだ? 入場にかかった時間は15分にも満たなかった。
そして、後悔した。スタジアムにはあんまり、お店が無い!

僕はグッズを買おうと思っていた。両国がせっかく集うこういう機会だから、アルゼンチンかフランスの応援グッズを買おう、と。
ところが、スタジアム内売店はなんと3カ所にしか無いという。しかも、どれも小規模なものだった。その大半は記念Tシャツやらレン・ジ―のぬいぐるみやら、中立的なものが殆どだった。
スタジアム内を歩き回り、ようやく応援Tシャツ(3,500円)を揃えている売店が見つかった。良かった良かった。行列はそれなりにあるが、まだキックオフまで1時間半以上ある。ゆっくり並んで待っていよう。
カバンから雑誌を取り出し、それを読み更けながら待ち続けることにした。

雑誌を読み終えた。そして顔面蒼白になった。まだレジに辿り着けない。そして、応援Tシャツはフランスも、アルゼンチンも無くなっていた。
なんてこった……。

何とかレジに辿り着いた。店員のお姉さんは声も小さく、完全に疲れ果てていた。お店の規模に対し、需要は完全にキャパオーバーである。責めることはできないが……。

ここで学んだことは「態勢はスタジアムに着く前に完成させておけ」ということである。
試合前に駅にたむろしていた人々を改めて思い返すと、姿格好も酒の量ももう出来上がっていた。いや、出来上がっていて当たり前だったのだ。スタジアムの中で楽しむことは、ピッチ上のゲームと使いのビールくらいで良いのである。
スタジアムで色々なものを揃えたい! と考える僕たちのメンタリティとは、全く対極にあたるものなのかもしれない。

結局、僕は3,500円の大会記念Tシャツを買い、それを着て自分の座席に向かうことにした。キックオフ30分前のことである(その②に続く)

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