わらし

舞台をこよなく愛する芝居バカです。

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最近の記事

辞めないという選択

その選択が正解か間違いか……そんなことは十数年経たないとわからない。ついでに言うと、正解か間違いかなんていう概念はない。選んだ方を信じて進むということ、それだけだ。 そう私に教えてくれた出来事があった。高校から演劇部に入って、大学でも続けて、社会人になって劇団を作って一年目、それは起きた。劇団内でクーデターが起き、真っ二つに割れた。私はクーデターを起こした側だった。どうしても演出に対して許せないことがあり、もう一人の子と実行した。結果、私たちの方には誰もつかなかった。私たち

    • 独り言ぶちかまします!

      ※2020年9月10日にスマホのメモにぶちかました独り言になります。何故、こんなものが残っているのかさっぱりわかりませんが、今とさほど言いたいことが変わってないので表に出します笑 独り言ぶちかまします。 演じてる最中、なんだかちぐはぐで、こりゃ失敗したなと思いながらアーカイブ聞くとそうでもないことがあり、つまり役者の気持ちなんぞ関係なく芝居が成立していることがあるわけです。私はそう見える、そう聞こえるなら、そこにある感情が全く違うものでもありだと思っていますが、お芝居はそ

      • カーテンコールは笑顔で

        例えば、本番中セリフを飛ばしてしまって不甲斐ない気持ちを抱えていたとしても最後、お客様の前で頭を下げて幕が下りるまでは笑顔でいること。 それが私たちが観てくださった、聴いてくださった方にするべき最低限の礼儀。 最後のカーテンコールでふてくされた役者の顔を観たらそれだけで全てが台無しになる。演じるなら最後までこの舞台は最高だったと魅せるべき。 と、私は教わりました。 だから、関わった方々を最大限に褒めるし、特に裏方さんは身内が褒めないでどうする。役者は特に裏方には敬意を持

        • 餅は餅屋というけれど

          餅は餅屋というけれど 餅の作り方ぐらいは知っておいた方がいい 別に作る必要はないけど、知識としてあった方がより深く理解できるし、見方が拡がると思う わかってる人と話すのは楽しい そういう解釈もありだな、と思える わかってない人と話していると、あるはずの共通基準がないから『はて?』となることがある 物事には意味がある その意味を考えずにトンチンカンなことを言い出したりする 知らないから仕方がない だから、餅の作り方ぐらい知っておいてと思う かなり抽象的に言ったけど つまり

        辞めないという選択

          ながら生き

          人生の目標……とくになし! 日々、楽しく生きて行ければそれでよし! 私は、ながら生きをしているとつくづく思う。 『ながら生き』とは、いろんなことに身を委ねることだ。ゆらゆらと漂って、楽しそうなことには首を突っ込んでみて……ま、だめだったらまた次の何かへ…… そんな風にして生きている。先のことはあまり考えていない。ただ、その時にやらなければいけないことは、ちゃんとやる。そうしておくと、次に漂って辿り着いた先で役にたったりする。 人生も折り返し地点だなーと思う。 これから

          ながら生き

          ボイコネ終わるってよ

          なんか部活のようだったのよ。2020年5月末から約3年間。「ボイコネ」という部活をやっていたような……青春時代のやり直しのような、そんな日々でした。2023年4月30日を持って終わるので何か書いて残しておこうと思います。 始めたきっかけは、とある方から、こんなアプリ見つけたんだけどというDM。さっそく登録して偵察。といっても枠も立っておらず。なんかよくわからない。 まだ、正式リリース前だったらしく70人ぐらいしかいない様子。そのうちSpoonの方々が集まったのでやってみっ

          ボイコネ終わるってよ

          最初で最後(ネタバレしまくり!)

          あれこれ語るのはあまり好きじゃないので、やめておこうと思ったけど、恐らくこういう大会に出るのは最初で最後だろうから記録として残しておく(すぐ忘れるから笑) 本当は優劣がつく大会は好きじゃない。 だって、つけるようなものではないから。 それに、投票は組織票には負ける。 これは世の常。知り合いだからみんな入れるの。 散々、みてきました。だから、そういう企画に参加することは避けてきました。じゃあ、なんでラジドリコロシアムには参加しようと手を上げたのか。 それは、そうではない要素が

          最初で最後(ネタバレしまくり!)

          10年後にみえるもの

          高校を卒業してから10年以上経って、演劇部のメンバーと顧問の先生とで集まる機会があった。その中での話。 1人の子は、所謂オタクで高校の時から同人を書いていて、今度、商業誌に載るっていう話をしていた。 私は私で、未だに演劇を続けていてそれがきっかけでラジオパーソナリティをやっているという話をした。(ちなみに高校からやり続けてるのは私だけで先生は、私が一番最初に辞めるだろうと思っていたらしい) それを聞いていた先生がポツリと 「10年やると何かになるのよ」 確かに何かに

          10年後にみえるもの

          演技じゃない演技

          今回は観ていて上手い役者さんです。 それは演技してない役者さんです。まるでドキュメンタリーを観ているかのような錯覚をさせる役者さん。 たぶん、演技はしてるんだと思います。でも、それがあまりにも自然で演技に見えない。 もし、本当に演技してないならば生っぽくなるので、それとはまた違います。 演技じゃない演技、それはもはや本物でそこに立っているだけで成立しているような。 そんなの一般人には無理だろ!と思うかもしれませんがそうでもない。そこに本物の感情が存在していればそう見えま

          演技じゃない演技

          感情を引き出す力

          今日は共演者から見た上手い役者さんです。 私も数人にしか会ったことがありません。お客さんとして観ていて上手いなぁと思う役者さんでも共演してみるとその力を持っているわけではないことがわかりました。 それは、相手役から「感情を引き出す力」です。 例えばAが台本上で怒らなければならない場合、もちろん当該の役者が演技で怒りを表現します。その前には絶対にAが怒りに結びつくセリフなり行動なりがあるはずです。それをBが相手が怒るようにやる。だいたいは次のセリフが成立するように嫌味ったら

          感情を引き出す力

          相手を思う心

          Twitterで「相手を思う心」がなくても芝居はできるかという問いを投げていた方がいて、その結果が僅差で「できる」であった。私はちょっと考えて「無理」に投票した。 確かに、別に相手を思わなくても思っているように魅せることはできるし、むしろ機械的にやった方がいいシーンもある。でも、私の中でお芝居はすべて嘘だけど、唯一そこにある感情は本物だと思っていて、それを垣間見たことにより心が動かされるんだろうと考えている。 だから、思う心はなくてもできるけど、最終的には必要なんだと思う

          相手を思う心

          惹きつける力

          上手い役者、下手な役者、違いは何だろうと考えた時にこの「惹きつける力」の有る無しは大きい要素じゃないかなぁと思う。今回は照明スタッフとして見た時に感じる上手い下手について話します。もちろん、観客として見た時の、共演者として見た時の上手い下手はちょっとずつ違います。それはまた今度。 ぶっちゃけ、稽古場で照明スタッフが出来ることは限られています。音響のように実際音を出すようなこともできないので、アクティングエリアの確認と役者の立ち位置、そしてそれをどう魅せるか、あとはきっかけ探

          惹きつける力

          照明という役割

          私が舞台照明に出会ったのは高校1年の時。 演劇部に入部したことがきっかけ。 しかも、本当は「音響」がやりたかったのに諸事情により「照明」担当に。右も左もわからず、夏の大会で市民会館の照明卓に触ったのが始まり。 それから、二十数年… 役者兼照明という形で舞台に関わってきた。 途中、役者をやることが辛くなった。だけど、舞台には関わっていたかった。いい機会だと、照明の勉強をさせてもらった。あの1年間が今の私を支えている。 舞台照明然り、裏方というのはお客様には見えない存在であ

          照明という役割