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照明という役割

私が舞台照明に出会ったのは高校1年の時。
演劇部に入部したことがきっかけ。
しかも、本当は「音響」がやりたかったのに諸事情により「照明」担当に。右も左もわからず、夏の大会で市民会館の照明卓に触ったのが始まり。

それから、二十数年…
役者兼照明という形で舞台に関わってきた。

途中、役者をやることが辛くなった。だけど、舞台には関わっていたかった。いい機会だと、照明の勉強をさせてもらった。あの1年間が今の私を支えている。

舞台照明然り、裏方というのはお客様には見えない存在であるべきだと思っている。すべて、物語を伝えるパーツにすぎない。役者が表現しきれない部分を補うものである。主張してはいけない。

アンケートに良くも悪くも書かれてはいけない。お客様の脳裏に物語の一部として存在はしているけれどそれが「何か」として残ってはいけない。

それが裏方の役割だと思っている。

そんなの裏方さんが可哀想、報われないと言ってくれる方もいる。

大丈夫!仲間が褒めてくれる。一緒に舞台を創った仲間はちゃんとわかってくれている。

そういう信頼関係がある座組は良い舞台を創れる。そういうものである。





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