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お互い様って言葉があったなあ、という話

一体、いつまでこの騒動は続くのだろう。


私は、医療関係者や人と接する仕事でリモートに出来ない仕事の人達がそうであるように、日々マスクをし、消毒し、換気にも気を付けて仕事に通い続けている。外を歩いている時、人混み以外はマスクを外している。単純に40度近い炎天下でマスクをして歩いていたら、倒れそうだからだ。

休校が始まった頃には、春休み明けには落ち着くだろう。

春休みが明けて緊急事態宣言が出た後にはGWには落ち着くだろう。

GWが明けた後は、夏休みまでには…

一体、どうなってしまったのか。

感染者はまるで犯罪者扱い。

これが怖くて大学は閉じているのではないだろうか。



そして感染に至っていない陽性者を日々数えては、気を緩めてはいけない、と報道し続ける。

そりゃ、誰だってコロナにはかかりたくない。

インフルエンザだって、ノロウイルスだってそうだ。

急に、恐ろしいウイルスが現れて、感染症予防対策をしなきゃ!となったかのようだが、多分、普段から感染症対策に気をつけている人たちは、インフルエンザの時同様に、手洗い、うがい、マスク、と気をつけているだけなのだ。

facebookで拡散されていた、野村慶太朗さん(BioGaia Japan Inc. President & COO 元チチヤス乳業株式会社 最高執行責任者 COO)の記事は、すごくシンプルでわかりやすい。一読すると当たり前すぎて気が抜けるかもしれないので、どうぞ↓


「インフルエンザは、予防接種打ってもかかることもあるよね。」

「でも、うちは兄弟多いから打つよ。」

「〇〇ちゃんが、ノロだったんだって」

「あれ、大変、クラスの子たちもうつってるかもね」

「まあ、でも小さいうちは色々あるもんね」

「うんうん、しょうがないよ」

そんな風に、子育てをしてきた記憶がある人もいるのではないだろうか。


子どもの一人がインフルエンザになって、下の子の預け先がなくて困っていた近所の子を、「お互い様だよ」と、少しの間マスクをして預かったり、そんな経験はなかったろうか。


誰だって、39度の熱なんて出したくないし、インフルエンザで5日間そんな熱が続いた後、1か月くらい体力が戻らなかったり、そんな経験はなかっただろうか。

「あー、あの日会議室で、お子さんがインフルだった人いたもんね。あの部屋にいた人、あの後4人インフルエンザになったんだよ」

そんな話を聞いても、まあ、そんなこともあるよね。

と、子どもがインフルエンザだったのに、来た奴は誰だ!とか、そんな話になったことなどなかった。


10年前の福島の原発事故での、放射能騒ぎの時も、色々考えさせられたが、今回のコロナ禍は度を超している。


「命が何より大事なのに、人が集まって感染したらどうするんだ」

コロナじゃなくても、人は死ぬ。

医師の森田洋之さんの書いているこの記事、そもそも人は死ぬ、はただただその通り。

当然の前提がいつの間にかどこかにいってしまって、「コロナのリスクを避けることが人間の最も重要事項」にすり替わってしまったかのようである。

「重要事項を破ったやつには、制裁を」

そこには、お互い様という言葉など、もう存在しない。

今日で8月が終わりである。

来年は、どんな夏を迎えるのだろうか。

未来ある若者、子どもたちのために(それは高齢者には未来がないということではなく、歳を重ねた私たち誰しもが通ってきた数十年を、彼らはこれから歩み続けるというだけ)少しでも明るい未来を願う。




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