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2022年12月の記事一覧

221228 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:香港の親中派が越えられない中国との「壁」、政府と足並みが揃わない理由

今年最後の寄稿となります。

「香港国家安全維持法」(以下、国家安全法)の施行以降、親中派が我が世の春を謳っている香港ですが、ときどき親中派も中国政府、ひいては中国共産党のことをよく分かっていないなぁ…と思わされる場面に出くわします。

というのも、香港で育った香港人の「にわか」親中派は結局、自分が中国政府に近い(たとえば出身業界と中国との関係やビジネス往来)ため、さらに中国政府に従順になっていれ

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【ぶんぶくちゃいな】左派から民主派へ、そして本土派へと転身した香港人ジャーナリストが残したもの

今年も残すところ、あと1週間。誰もが年末の仕事を慌ただしく片付けながら、今年を振り返り始める頃だろう。もちろん、このまま仕事モードでお正月突入の方々もおられるだろうが。

今この瞬間、筆者のフィールドである中国は、3年前から次第に厳格化され、すでに異様ともいえるほど人々の生活を締め上げていた新型コロナ感染措置がやっとのことで緩和されたと思ったら、大感染が始まった。当初、北京など華北地方中心だった大

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【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】元中共党党校教授が語る「江沢民の政治遺産」(後編)

【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】元中共党党校教授が語る「江沢民の政治遺産」(後編)

先週に引き続き、「ニューヨーク・タイムズ 中国語版」の袁莉・編集長が聞き手役を務めるポッドキャスト「不明白播客」から、11月30日に亡くなった江沢民・元国家主席について、中国共産党幹部を育成する中央党校の教授を務めておられた蔡霞さんのお話の後編をお送りする。

前編はこちら:

後編では、江沢民を押さえつけた共産党本来の性質の他、江自身の「弱さ」や複雑さ、身勝手さなどに触れ、党内改革や胡錦濤、習近

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【お知らせ】2023年以降、「ぶんぶくちゃいなノオト」の配信周期を変更します

2023年1月1日以降、マガジン「ぶんぶくちゃいなノオト」の記事配信周期を以下の通り変更します。

なお、定期購読価格は据え置きといたします。

ご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。

221216 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:中国ゼロコロナ緩和の実態は「突然すぎる全面撤退」、国民に広がる不安

221216 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:中国ゼロコロナ緩和の実態は「突然すぎる全面撤退」、国民に広がる不安

ダイヤモンド・オンラインの連載更新しました。

文中、北京在住の友人が数日前につぶやいた「爆発的流行はすでにPCR検査停止前に起きていたはず」という言葉を紹介していますが、なんとWHOの幹事も同じ発言を昨日していたようです。友人とのやり取りの最後に「あんたも気をつけてね」と声をかけたら、「(感染も)すぐだよ」という返事が返ってきて、「逃げることができない」ところまで追い込まれているという恐怖のよう

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【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】元中国共産党党校教授が語る「江沢民の政治遺産」(前編)

【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】元中国共産党党校教授が語る「江沢民の政治遺産」(前編)

江沢民が亡くなった。

彼は、日本ではあまり良いイメージを持たれていなかった指導者だった。最も彼のイメージを悪くしたのは、最高指導者として訪日した際にありとあらゆるところで日本の戦争責任に触れ、「自分(及び中国人)は決して忘れていないし、忘れない」ことをアピールしまくったことだった。それが、あのコワモテの顔つきと結びつき、「歓迎されざる外国首脳ナンバーワン」として論じられていたことを覚えている。

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【ぶんぶくちゃいな】「メディア王を討て!」、司法で負けて中国政府頼みする香港政府

李家超・香港特別行政区行政長官が「世界金融サミット」で世界から集まった金融業界のトップエリートたちを前に、「最悪の時期は過ぎ去った」として「ホンコン・イズ・バック」を宣言してからちょうど1カ月。

エリートたちはこぞってそのまま次のサミット会議が開かれたシンガポールに移動し、李行政長官以下香港政府高官は続いて開かれた香港ラグビーセブンズ大会の観客席でマスクをはずし、ビールを片手に外国人観客と肩を組

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221201 【現代ビジネス】寄稿:「ホンコン・イズ・バック」? 国際的な舞台に帰ってきた香港が「すっかり変わってしまった」理由

先月、日本でもあちこちで報道された、韓国で開かれたラグビーセブンズ大会での香港「国歌間違い」事件、その後の経過と、そこに現れる「いまどきの香港(政府)」についてまとめてみました。この事件をきっかけにして、「荒れ狂う親中派」と中国にべったりな香港政府の態度が、これほどまでに顕著に現れようとは…

「ホンコン・イズ・バック」っていったいどこのオハナシよ、という気もしています。詳しくはこちらでどうぞ。