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2020年5月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】「港人治港」が向かうべきところ

巷が、今北京で開かれている全国人民代表大会(全人代)での「香港に国家安全法導入を検討」のニュースで大騒ぎになっている中、ちょっとヒートアップした頭を冷やしていろいろ考えてみたいと思った。

なので、大騒ぎになってガンガンに熱くなった「話題の中身」に手をつけてヤケドをする前に、と情報を探していたら興味深い資料を見つけた。

香港独立監察警察クレーム処理委員会(以下、監警委)の元英国人専門家、クリフォ

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【ぶんぶくちゃいな】市民をにらみつける行政長官と「香港の真相」

【ぶんぶくちゃいな】市民をにらみつける行政長官と「香港の真相」

5月15日、香港の独立監察警察クレーム処理委員会(以下、監警委)が、昨年6月の「逃亡犯条例」改定案立法化反対市民デモ以来続いてきた抗議活動に関する調査報告を発表した。

監警委による調査報告は昨年、市民が突きつけた「独立調査委員会」設立に対して、林鄭月娥行政長官が市民に約束したもの。同長官は独立した新規の委員会設立を求める声には耳を貸さず、既存の警察に向けられたクレームを独立調査する監警委に海外か

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【ぶんぶくちゃいな】2020年の「五四運動」記念日

5月4日。

たぶん、今でも日本の歴史教科書は教えているはずだ。1919年のこの日、「五四運動」が起こった。1915年に日本が中国(当時は中華民国)に突きつけた「対華21か条要求」を発端に、日本をはじめとする列強による国土の分割に反発が高まり、抗日及び対帝国主義運動が北京大学で始まった日である。

そして上海でも魯迅や陳独秀、胡適など文人が論を張ったこともあって、中国では「五四青年節」と呼ばれて青

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【ぶんぶくちゃいな】方方日記その後:「忌まわしい記憶」と文革世代

「『ロックダウン下の灯火』作家方方の武漢日記」でご紹介した、武漢市在住の作家、方方さんの「武漢日記」がその後、ちょっとした騒ぎに発展している。

ことの始まりは、60日間続いた日記が3月24日に最終回を迎えて、その10日後に米国のアマゾンで英語版のオンライン予約販売が始まったこと。実際の販売開始は6月だという。これはデジタルならともかく紙書籍も含めた出版スケジュールからすると驚くべき速さである。わ

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