産業保健つぶやきシリーズ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(某社社内報投稿R5.12)最終回　　　　　落ち込みとの付き合い方　凹みへの対処～何よりも相談することが大切です～　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

年の瀬を迎えこの一年を振り返りつつ、今あなたを悩ますものがある方への提案です。

あなたを悩ますその状態はどのような状態でしょうか、多くはその悩みの渦の中にあり、その渦から脱出できない状態にあるからではないでしょうか・・
その渦に巻き込まれている状態ですが、そのこと自体に気づかず、ただただぐるぐると頭の中で回っていて・・そして感情としては落ち込んだり、失望したり、諦めたり・・
何よりも、自身が渦の中に巻き込まれていることに気づくことが出来れば対策を講じることが出来そうですね。ではどうすれば良いのでしょうか・・
 
皆様は「我に返る」という体験をされたことがあると思いますが、私はそこにヒントがあるように思っています。「我に返る」その状態、その一瞬は少し難しいかもしれませんが「無」の状態で感情が伴わない一瞬といえるのではないでしょうか・・大きなヒントだと思います。
意識的に「無」の状態を作るとことが出来れば、解決の糸口があるように感じませんか・・
今、脚光を浴びている「マインドフルネス」の定義は
マインドフルネスを、“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、 評価をせずに、とら
われのない状態で、ただ観ること”と定義する。なお、“観る”は、見る、聞く、嗅ぐ、味わ
う、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観る、と示されております。
 
そして、その「今、ココ」への導きのトレーニングとして呼吸法があります。
又、ある一隅の人達は、なんだか落ち着きをなくしつつあることに気づいたとき、「強く息を吐く」事により「今、ココ」(我に返り、物事を俯瞰的に考察する入口)を意識されておられます。
 
以上、自身での解決法の一端を書いてまいりましたが、悩みのいくつかは相談することにより解決できることもあります。どうぞ一人悩まず、上司に、人事に、産業看護職にご相談ください。
 
5回シリーズでお届けさせていただいた、”メンタルヘルス・セルフケアの話”でしたが如何でしたでしょうか、少しでもお役に立ったとすれば幸いです。
一年の終わりに、今の悩みは出来れば今年中に解決し、新年を元気に楽しくご平安にお迎えいただきますようお祈りしております。有難うございました。