見出し画像

産業保健提言シリーズ Ⅵ       ストレスチェック・ショート面談   実施方法&肝  

ストレスチェック個人結果を基に全員を対象に実施することに意味があります。
(時間は最低一人面談15分+カウンセラー記録5分とする⇒と言う事で1時間に3人実施)

【事前に】
〇ショート面談の役割、目的を明確にしておくこと
〇ショート面談の時間内で解決できない場合のリファー等についてのルールを明確にしておくこと
〇対象者の多くは健康な方であり、これらの方々への働き掛けについての対応も事前調整しておくこと(カウンセラーの介入度合い)

【準備】
〇面談時の記録用紙の作成
 (面談の位置づけによりいろいろ、医師事前の場合はひな形を参考に)
〇リファーするに際してのルール確認と同意書徴求の必須
〇対象者自身で対応するための相談機関等の資源台帳の準備
〇短時間での回転対応となるため、カウンセラー自身がコンディション維持に努めるとともに、最大限に相談者が開示できる環境づくりに努めること。
 (原則、午前・午後休憩がないので、トイレをどうするか事前に打ち合わせておくこと)

【面談】
〇カウンセラーは健康な姿で面談を行う
〇面談時の位置関係は90度が有効である
〇緊急対応(希死念慮等)の必要度を推測しつつ面談する
 (必要に応じ、本人に組織への開示を勧奨する)

〇心理的負荷の目安(労災基準)は少なくとも押さえておく
〇共通認識として
 4S+=睡眠、習慣(食事・運動)、相談、深呼吸+ポジィティブ(主役)
 多くの健康者へは啓蒙を

【面談、始まりの肝】
〇本人の開示は何よりも信頼関係の上に成り立つ、その為に短時間で信頼関係を成り立たせる必要がある。
有効なインタビューは

①   キャリアの確認(現職の期間、現職での健康度)⇒悪い場合は詳細確認
②   本人の健康状態確認(病名、服薬状況、睡眠の量・質)
③   家族関係の確認(同居、単身赴任、独居又家族構成と健康状態、両親の健康状態、家族の介護や障がい)
④   学生時代の部活等を聞くことにより人となりが分かることもある

【よくある事例対応】
〇心療内科や精神科紹介について
原則、産業医相談へ繋げますが、家族の相談の場合は
日本うつ病リワーク協会加盟や心理職がいる医院を勧めます
〇親介護の問題について
介護は抱え込まない、民生委員、行政窓口、保健所等での相談やケアマネージャーへ
〇ハラスメント関連は
先ずは傾聴、受容が大切ですが、社内ルールに基づくことを丁寧解説

【開示に導く小道具】
〇人生グラフを書いてもらう

【短時間ワーク】
〇「今ココ」気づくワーク
〇朝一の行動時の姿勢
〇簡単ストレッチ
〇目のワーク

*本件についてのお問い合わせは筆者迄ご遠慮なくどうぞ(^_-)-☆
(facebook メッセンジャー = https://www.facebook.com/shozo.amako/ 
 又は mentai.ashiya@gmail.com へ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?