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【長編小説】横乗り囚人 episode 3

 二 哀情

 或る春のこと。蒼穹と追い風に煽られ、船橋から歩いて十分程の距離にある普遍的な雑居ビルまで足を運んだ巧は、そのビルに入り扉を閉めるや、残寒で仄かに赤らんだ掌にハッと息を吹きかけた。そして、このところの自身の体たらくを回想し、憂いた。

 飯田橋の運送会社での件は、裏の事情とやらが絡んで隠蔽されたらしく、あれから二月が経った今となっても、マジモンのヤクザから追い回されるような事態には、陥っていない。なんと幸いなことだろう。

 で、巧の現職はというと、コールセンターオペレータである。通販系を網羅するカスタマーセンターのオペレーターとして、先月から働き出したのだ。

 孤高への幻想を悉く打ち砕かれ、彷徨の末に迷い込んだ奈落の底。顔も見えぬならず者からの罵詈雑言を受け流す毎日。かの暮らしを始めてから間もなくふた月。本来であれば、曩の運送会社でやったように、入社初日に盛大に暴れた末、華麗に飛んでやるのが礼儀であるが、今度はそうもいかぬ事情があった。

 一月の時点でギリギリ三桁万円あった貯蓄が、その半分を切ったのである。月々十五万の生活費に加え、初日退職という偉業を成し遂げた自身への褒美と称した散財生活で、考えるのも恐ろしい金を一気に失い果てたのだ。そうしてやむを得ず縋りついた求人誌の、最初のページの左上に記載があった、時給一二○○円の非正規オペレーターに応募し、採用されたが為に現があるという訳だ。

 薄暗い階段を昇り、先ず出迎えるのは、かの運送会社を彷彿とさせる空漠なオフィスで、フロアには安い事務用デスクが無駄なく敷き詰められている。そこでは、各机の上に置かれた十六インチノートパソコンと、三十数人のオペレーターが、今まさに睨み合っている中頃であった。

 彼らは皆、朝の薄明にそれぞれの虚室を飛び出し、頓着なくこのビルにやって来ては、鬱積にまみれた心の内を悟られまいと澄まし顔で仕事に掛かる。年の頃は、十八から六十と疏らで、男女比は半々といった具合。この先はあくまで推測の域に留まるが、誰も彼も、軽く語らうには暗すぎるバックグラウンドを抱え、浮世の流れに逆行するしたたか者であろう。

 巧は彼らを心底哀れみ、蔑んでいた。何せ、かような糞でもない仕事で心を削り、日毎夜毎項垂れて過ごす連中だ。もはや、死んでいるも同然ではないか。あんなものが、世に蔓延る人間たちの、ひな形通りの様相であるというなら、人間とはやはり、糞尿と臓物をすすけた薄い肉で包み込んだ、気色の悪い妖怪だ。汚く、醜く、穢らわしい。

 無論、フロアに犇めく非正規労働者の一片に過ぎない巧とて、俯瞰すれば同じ穴の狢であるのだが、当の本人にそんな自覚はない。そうして生じた矛盾については、中堅大卒である自分だけは違うという彼の淡い誇りに因って、瞬時に封殺されるのだった。

 始業から十五分が経過し、辺りには顧客対応に追われるオペレーターが散見された。消えない眠気に船を漕ぐ者、鳴り止まぬベルに舌を打つ者、涙声でクレーマーとの決戦に臨む者、その実に混沌とした情景を目の当たりにし、昭和後期の悪徳精神病棟や、気狂いばかり収容した牢獄などは、似て非なるものとはいえ、こんな風に死にたくなるような絶望空間であったに違いないと、独り静かに寒気立つ巧であった。

 その巧も、この場に於いて未だ油を売り続けるという、常人離れした図々しさを発揮しているわけだが、忙しない朝に紛れた異物は、直ぐと修正されてしまうのがコールセンターの常で、昨日までそうであったように、知らぬ間にどこからか湧き出した焦燥感に苛まれ、重い腰を上げざるを得なくなった。そして、目と鼻の先で長らく点滅していた待ち呼に、渋々応答するのだった。

「大変お待たせ致しました。カスタマーセンター担当、文元でございます」
「ああ……どうも。実は、昨日から家のパソコンが動かなくてね。どうしたらいい?」

 嗄れた声が特徴的な老翁から問われ、巧はパラパラと手元の資料を捲り始める。資料とは、トークスクリプトだ。年単位で同じ業務をこなすベテランはともかく、これなくしてオペレーターの仕事は成り立たない。巧は、目当てのページを探す間、尺稼ぎも兼ねて習得して間もないクッション言葉とやらを交えながら言った。

「左様でございましたか。それでは、先ずは顧客情報からお調べ致しますので、お客様のお電話番号をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

「はいはい。電話番号は……」

 かのように穏やかな会話から、この日の奴隷生活が幕を開けた。


 さて、労働とは一体なんだろう。何故人々はその苦役に走るのだろう。何故社会は苦役なくして生きられぬ仕組みに留まっているのだろう。勤務中、幾度となく労働と社会への不平不満が溢れ出し、いっそすべて破壊し無に帰したいという、巧の破壊欲求は、最高潮に達しようとしていた。それでもなお、壮麗に描く思想を実現したいと願うその間も、無為に業務をこなし続けている自分自身に、強く憤りを覚えるのだった。

 やがて、ひっきりなしに続いた入電が落ち着き、フロア内にも弛緩が見られる頃合いとなった。だがそれ故に、手持ち無沙汰になるときも増えつつあった。

 纏まった暇が訪れる度、巧はモニターの反射を狡猾に利用し、背後に監視の目がないことを確かめるや、サブウィンドウでネット小説サイトを閲覧していた。たとえ稚拙な文に出くわしたしても、ただ殺風景なモニター画面を眺めたり、つまらない顧客からの入電を漫然と待ち続けるよりは、幾億倍も楽しめるのだ。加えて、最悪でも賃金の発生だけは続いている訳だから、決して無意味ではない。これもまた、彼の日常の切れ端である。

 奇人変人の観察が趣味である巧にとって、人物の描写が豊富な小説はとても面白く感じられた。素人のそれであっても、柔軟且つ多角的に読むことで、少なくとも仕事なぞに費やすよりかは有意義となる。

 中でも巧みが取り分け贔屓目に読んでいるのは、純文学小説だった。ファンタジーやラブコメが大半を占めるネット小説サイトに於いて、あえて需要の少ない純文学なぞ引っ提げて勝負に臨むような、謂うならば極度の捻くれ作家が紡ぎ出す文字の集まりが、背景が、物語が、堪らなく魅力的に思えて仕方なかった。故に、このときばかりは巧も、自身の命と時間に有難味を感じるのだ。

 して、このサボりに取り組み出したのをきっかけとして、本格的に純文学へ染まるのも悪くはないかと、密かに思い始めていた巧であったが、いつか帰りに寄った書房で手に取った、芥川の著書が思いのほか肌に合わず、それだけでかの書物全体に拒絶を示すことが浅薄であることは、十二分に理解した上で、やはり自分如き半端者には、同じく無名の半端者が紡ぐ文芸作品擬きが合っていると、肩をすくめるのだった。

 で、巧が識る限り、このオフィスで働く曲者たちの過半数が、彼と同じく各々が磨き上げたサボりの技術を駆使して、無関係サイトの回し読みをしている。であるならば、ここまでのめり込んだ寄り道は、業務の一環とも捉えられよう。

 巧の右隣に座る若妻に至っては、この場に於いても誰憚ることなく、堂々と背筋を伸ばし、両手でキーボードを叩きながら、趣味のブログ記事を執筆するという離れ技を披露している次第だ。監視を気にする巧みより数段上手である。

 彼女が何食わぬ顔で書いているのは、自身の恋愛観について綴ったエッセイのようなものであった。詳細までは分からぬが、幾つかのワードを盗み見る限り、彼女は相当数の恋を経験しているように窺える。甘ったるい恋愛に特化したメロドラマを描かせたなら、下手な恋愛作家より秀逸な作品を創り上げるのではないか。そうであっても、何らおかしくはない。

 して、肝心の本文であるが、曰く、彼女自身が恋愛体質であるが為に、これまでに多くの男と巡り会い、別れ、後は云々……と、かくの如きくだらない花畑的回顧録を、またぞろけばけばしい文体で書き殴っているようであった。巧はそれを横目に、こんな悪筆乱文に目を輝かせる者がいるとすれば、そいつはきっと筋金入りのパッパラパーに違いないと、独り呆れ果ていた。
 若妻の名は村橋というらしく、巧が入社した頃、村橋は既に肥溜めの住人だった。席は始めから隣であったが、新人の研修は全て上役のスーパーバイザーが担当するため、彼女と会話を始めるきっかけはなかった。

 嘗て耳にした与太話の中で、彼女が既婚子持ちであることは分かっているが、それ以外の詳しい身の上は一切不明だ。よく見る彼女の横顔は、厳しく見てもまずまずではあるが、年の割に厚過ぎる化粧が、異性としての魅力を激減させている。ということもあり、巧としては、彼女の空間に入り込み親しくなろうなぞ、微塵も思えない。が、こうして暇が訪れる度、巧の泳がせた目は、自然と彼女に止まるのだ。そして、視線に気づかれないよう息を潜めながら、暫くと刮目してしまうのである。

 予め断っておくと、それは決して下心とか色情によるものではなく、奇々怪々な雰囲気を醸し出す村橋が、一喜一憂する様を念入りに観察し、持て余した業務用ノートの空白に奇人観察記録でも残しておきたいという、ただそれだけの動機に因るものである。要するに、巧にとってこの程度の女は、一観察対象に過ぎないのだ。

 そんなこんなで、巧が村橋を目の端で気に掛け初めてから五分。突如としてベルが鳴った。彼女のパソコンからだ。

 村橋は、キーボードを叩く手を止めてヘッドセットのマイクを素早く下ろした。この時、左腕の裾が捲れ、袖口から覗く無数の傷跡が巧の目に入った。浅く深く、情の乱れが確かに刻まれている。一番新しいと思われる傷は、まだ赤く滲んでいた。

 巧は、自分の中の何かが疼く感覚を覚えた。哀しみと拒絶が入り混じった、何とも表現し難い感情が肥大する。すぐ側からこの薄暗い感情を向けられていることに、彼女は気づいているのだろうか。いっそ、気づいていて欲しい。おそらく転落しきったであろう彼女の物語が、これから再び盛り上がりを見せるためには、そんな些末なきっかけが必要である筈だから。

 しかし、その村橋はどこ吹く風といった様子で、

「お電話ありがとうございます。カスタマーセンター担当、村橋でございます」

 いつも通り抑揚のない口調で話し出すのだった。



 コールセンターの休憩は、原則として交代制であり、この日巧は、十三時からの枠に割り当てられていた。

 そして正午過ぎ。昼休憩を目前にして、巧は少々厄介な顧客の相手を引いてしまった。

「お電話ありがとうございます。カスタマーセンター担当、文元でございます」

 との決まり文句から間髪を入れず、先方が、

「この前はどうも。ちょっと聞きたいんだけど、映らなくなったテレビって、新品と交換してもらえないのかな?」

 なぞ一方的に話出した時点で、既に不穏な空気は漂っていた。その声と口調から、以前対応したクレーマーの男であることは明瞭だ。昼食を控えた空の胃を胃酸で満たす訳にはいかぬと、気張って声を出す。

「申し訳ございませんが、そのような判断はこちらでは出来かねます。ただ、故障と云うことですから、その様な場合は一度詳しい状況をお伺いし、私か、若しくは担当の者から可能な範囲でご案内を差し上げております」

「へえ、そうなんだ。じゃあ、その案内とか要らないからさ、交換してもらうにはどこに電話したらいいか教えてくれる?」

「何れにしても、お電話で承れる内容ではございませんので、当然ながら専門の窓口もございません。ですので、近日中に担当が訪問にて確認させて頂き、そのうえで適切な対応をご案内してもよろしいでしょうか?」

「えー面倒くさいなあ。なんとか交換してもらえないの?」

「それでは、対応可能かどうかも含め、一度お調べ致しますので、お客様のお電話番号をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

「いやいや、先ず質問に答えてくれないと」

「ご質問にお答えする為に、一度お客様の情報からお調べする必要がございますので、仰って頂いてもよろしいでしょうか?」

「カスタマーセンターなんだから、かかってきた相手の番号くらい言わなくても分かるでしょ? この番号で登録してるから、調べるなら勝手にしてくださいよ」

「はあ……左様でございますか」

 刹那、五臓六腑が煮えくり返るような感覚に襲われ、あまつさえぞっとした。こんな不条理を押しつける虫ケラが当たり前に生存している常世に、吐き気さえ込み上げる。だがしかし、この閉ざされた監獄の中、こき使われ人生を歩む真っ只中の巧は、憎き奴を殴りに向かうことも当然だが許されず、今はただマニュアル通りに対応せざるを得ない。そんな自分にもまた、激しい憤りを覚える巧だった。

 畢竟、先方の云う通りモニターに表示された番号を叩き、顧客情報を見つけ出すことになった。そして、どうにか平穏に終話まで持っていけぬものかと、必死になって言葉探しに励む巧が見つけ出したのは、十八番の責任転嫁であった。
「お待たせ致しました。お客様の情報を拝見したところ、製品については保証期間であることが確認出来ましたので、担当の訪問確認を手配させて頂きたく存じます。交換や修理の可否についてはその際に担当からご案内させて頂いてもよろしいでしょうか?」

「はあ? だから嫌だって。それに、どこの馬の骨とも知れない連中を家に上げられる訳がないじゃないか。新品を送ってくれればいいんだって。古いのはこっちで処分するからさ。簡単なことでしょ?」

 この客は、以前別件のクレームで電話をかけてきた。その時は、丁寧な応対を心掛けて穏便に済ませたのだが、今回は随分と勝手が違った。何しろ引き下がる気配が毛頭ないのだ。巧は、この手合いには何を言っても無駄だと早々に見切りをつけ、この先如何なる方位に話が進んだとて、メンテナンス担当に丸投げか、若しくは強制終話に持って行くと決めていた。

「恐れ入りますが、そのような対応は出来かねます。やはりここは、迅速に訪問の手配をさせて頂きますので、今暫くお待ち頂いてもよろしいでしょうか?」

「い、や、だ、ね。いいから新しいテレビを持ってこいっての! 僕はそれ以外の対応は認めないからな!」

 コールセンターでは、かような理不尽を押しつけることになろうとも、マニュアルに沿った案内しかできない。序盤、執拗に担当やら確認だのと連呼したのも、電話番号を訊き出そうと試みたのも、全ては定められたマニュアルに従っての行いである。

 それが為、こちらからの提案に同意が得られぬ場合は、

「はあ……ご納得頂けませんか。では、弊社としてはこれ以上お客様にご案内できる内容はございませんので、失礼致します」 
 と、もう有無を云わせず対応を終了させる他ないのだ。

 まったく、大人しく担当の訪問を承諾すれば、せめて修理までは取り付けただろうに、どうしようもない阿呆だ。という虚しい捨て台詞を心の内で吐き捨て、一息つくまでのほんの寸時、背後から声がかかった。

「文元君、ちょっと」

 振り返ると、上役の高村の姿があった。高村はくすんだ丸い顔を赤色に変えて、不満げに指を曲げた。こっちへ来いと、いつもの呼び出しだ。

 巧は、思わず舌打ちをしそうになった。かのモンスター討伐直後に、クリーチャー高村から声がかかるということは、恐らくはそういうことだと理解したからだ。

 嫌な顔をなるべく悟られないよう彼の近くまで出向くと、案の定、

「文元君、勝手に切ったらあかんやないか。お客様の方から切電されるまで対応せえへんかー。おー?」

 戯れ言を吐き出す高村であった。

 この男、五十半ばにして現場のスーパーバイザー止まり。コールセンターに於けるスーパーバイザーとは、所詮正規オペレーターの一ランク上である。一般企業換算で、係長か班長程度の役職だ。にも拘わらず、高村は傲慢が過ぎる。好々爺然な外見とは裏腹に、実際は絵に描いたような老害である。

 巧は燃えたぎるような憎しみを噛みしめ、無表情を貫いたまま平謝りに徹した。幸いにも、昼休憩の時間が近づいていたおかげで長く絞られることはなかった。中小企業の飼い犬如きでは、労働基準にこと厳しいお上に楯突くことなど不可能であると、しかと理解しているのだろう。高村は愚物であっても、生粋の阿呆ではないのだ。

 フロアに併設された休憩室は、パイプ椅子と簡易的な折りたたみ式テーブルが雑に配置されているだけで、社員食堂は疎か、自販機や冷蔵庫もありはしない。上の連中が現場の労働者を舐めきっていることは、もはや一目瞭然であった。

 巧は、高村の喚きを聞き流した後、休憩室にウジャウジャと妖怪たちが跋扈していることを確認のうえ、一目散に外を目指した。弁当を持参すれば経済的負担は軽減されるが、あの閉鎖的な空間で、薄汚い妖怪たちと空気を共有して食べる飯は、何より不味くて仕方ない。故に、巧はいつも外で腹を満たすようにしている。

 船橋の町中に繰り出し、いつものように会社の近くにあるうどん屋の暖簾をくぐった。店内に入ってすぐ左手にある注文口で、一番安いかけうどんを頼む。オーダーを受けた店員は、厨房へ向かい、今度は別の店員が会計をする為にやって来た。巧は、手慣れた動きで財布の中から千円札を取り出す。相手の店員もまた、手慣れた様子で古いレジを操る。やがて趣のある機械音が鳴り、おつりの五五○円を受け取った。次いで番号札を貰い、カウンター席に座り、それから直ぐと運ばれてきた熱いうどんをそそくさと平らげ、

「ごちそうさまです」

 と弱々しい背で告げ、颯爽と店を後にするのだ。

 帰り道、休憩時間が半分以上残っていた為、会社の向かいのコンビニで、雑誌の立ち読みをして残り時間を消化することにした。外で過ごすにはまだ少し寒さが厳しい。と、ここまでが、近頃のヘビーローテーションだ。

 会社に戻る少し前、ふと思い出したように空を見た。曇天の切れ目から気休めの光がこちらを覗く。下界そのものを嗤っているような、なんとも不愉快な光だった。月は、当たり前だがまだ見えなかった。

 古びた重い扉の先、錆びついた郵便受けには、通販会社の運営元が記載されていた。その下に小文字で、コールセンター、派遣業務は、弊社にお任せください……とも追記がある。この戯けた謳い文句を目にした巧は、一般庶民鬱憤吐露センター及び奴隷斡旋業務に訂正してやりたいと、強く強く思ってしまった。


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