繰り返される中国ロケットの「無制御」再突入①:経緯
中国が打ち上げる宇宙ロケットは、任務完了後、またしても「無制御」のまま大気圏に再突入した。米国やヨーロッパ等の監視によって、「無制御」状態、再突入時刻及び再突入時間が事前に明らかにされるが、中国はその詳細情報を明らかにしない。現在の監視能力ではその予測の幅が広く、不確実性が存在する。中国自身がロケットを適切な管理の下で処理せず、また、再突入に関する事前の情報を適切に公表しなければ、リスクの不確実性は低減されない。現に、今回の「無制御」再突入に対して、航空活動への被害防止のため