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【エッセイ】 リモートでつながる

雨のゴールデンウィークが始まった。

窓の外はシトシトと降り続く雨が、憂鬱な雰囲気を醸し出していた。

しかし、僕は友人たちとオンラインで繋がることで、この雨模様の休日を楽しく過ごすことができた。

LINEで久々に遠方の友人と連絡をとり、ビデオチャットをすることにした。

窓に当たる雨音がBGMを奏でる中、画面越しに友人たちの顔が浮かび上がった。

久しぶりの再会に「元気だった?」と言い合ったり、「このマンガ面白かったよね!」と共通の趣味を語り合ったり、まるでリアルな食事会のような雰囲気だった。

友人が「雨の日は家でゆっくりしたいよね」と言い、みんなが頷いている姿を見て、僕は遠く離れた友人たちとの心の距離が縮まったことを感じた。

ゴールデンウィークといえばお出かけ。

必ずしもそうではなく、家で過ごす時間も大切だ。

遠方の友人であっても、すぐに顔を合わせることが可能な今の時代だからこその楽しみもある。

雨音がパラパラと窓に打ち付ける中で、僕は家族や友人たちと過ごしたオンラインでのひと時を心に刻み込んだ。

雨のゴールデンウィークが終わり、晴れた空が広がる日々が戻ってくると、僕はまた忙しい日常に戻るだろう。

しかし、この雨の日々で培った家族や友人との繋がりは、これからの僕の日常への活力を与えてくれている。

晴れた日には外で遊びたくなる気持ちもあるが、雨が降ることで家族や友人とオンラインでつながる時間が増えたことは、些細ながらもとても貴重な経験だったと感じる。

目まぐるしく情報が飛び交うこのデジタル社会だからこその楽しみ方もあるのだろう。

どんな天候であっても、大切な人たちと心が通じ合える瞬間を大切にし、僕の人生を彩り豊かにしたいと思う。

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