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乳酸菌や食物繊維を摂るのは、SIBOやリーキー・ガットをはじめとした腸のトラブルを解決してから

当時、免疫と言えば医学部の教科書に申し訳程度に載っているだけで、一定の用語だけ覚えておけば試験に合格できてしまうものでした。医学会では、その程度の位置づけだった(中略)だから根本治療ができていないのではないか・・・・・。(中略)たとえば「制御性T細胞を増やすために、きのこを食べましょう」と言ったところで、医師は全然儲かりません(中略)売上金額が飛躍的に伸びている現状を見るにつけ、患者が欲しがる一時しのぎの薬を、その場主義的に処方する治療のほうが、医療の現場ではまだまだ主流であると感じざるをえないのです。大切なのは不調のおおもとです。突き詰めると、それが免疫(中略)患者自身も、最初は大変でも、自ら根本治療を目指そうと考えることが大事(中略)がんの治療薬の副作用はがん(悪性腫瘍)(中略)驚くべきことですが、処方されたがんの薬でがんになるリスクがある───そう表記されている治療薬が実在するのです(中略)実際に、ひどいと言うべきかバカげていると言うべきか、抗がん剤の副作用の項目には「悪性腫瘍の再発」と書かれています。抗がん剤は、もちろんがん細胞を殺すための治療薬ですが、がん細胞と一緒に正常な細胞もたくさん殺してしまう、まさに毒をもって毒を制する治療(中略)だから、がん細胞を殺せたとしても、またがん細胞ができてしまうおそれがある。それは「再発」なのか、新たにできているのか、もはやよくわからない状態です(中略)薬を毎年使い、治るどころか翌年はさらに悪化したという話もよく耳にします(中略)つまり根本的な治療が行えていない(中略)副作用のリスクを負わせながらの「その場しのぎ」でしかなく、薬を使わせ続けることが目的になっているのではないかとすら疑いたくなるような状況も多々あります(中略)治らないどころか副作用で体が弱ってしまう患者を増やし続ける現状(中略)じつは抗がん剤治療で免疫力が落ちるのは、免疫細胞がダメージを受けるからだけではありません。他にもダメージを受ける存在はいて、その一つが腸内細菌です。免疫細胞たちの大事なパートナーである腸内細菌も、抗がん剤治療を行うとズタズタになってしまいます。

情報分析官

セロトニンは幸福感をもたらすホルモンで、腸の中で約90%がつくられており、腸の蠕動運動をよくします。ビフィズス菌を飲み続けるとセロトニンが減少するため、腸の動きが悪くなり、便秘になる(中略)では、なぜビフィズス菌入りのヨーグルトを食べて便秘が改善する人がいるのでしょうか?(中略)日本人の約75%は乳糖不耐性で、乳糖を分解するラクターゼを持っていません。したがって、乳糖不耐性の人がヨーグルトを食べれば、ヨーグルトの中に含まれる乳糖を分解できないため、下痢になる(中略)小腸の中での乳糖の濃度が高まります。すると、人間の腸は「濃いものを薄める」という性質を持っており、血管の中から小腸の中へ水分を引き込みます。よって小腸は水びたしとなり、下痢を起こす(中略)下痢するのはいわば副作用なのですが、頑固な便秘の人で、副作用がマイルドに出る人にとっては、便秘に対する「治療効果」として感じられます。これが、ビフィズス菌入りのヨーグルトで便秘が治る仕組み(中略)過敏性腸症候群やSIBOの患者では、ラクトバチラス(乳酸菌)やヴァイロネラといった腸内細菌が多く、そのため酢酸やプロピオン酸が過剰に(中略)酢酸やプロピオン酸が過剰に産生されると、粘液の産生が低下し、接着因子の発現が障害され、粘膜の透過性が亢進し、リーキーガットとなり、病的な状態になる(中略)ヨーグルトで用いられている乳酸菌(ラクトバチラス)などを飲んでも、まったくTreg細胞は増えません。17種類(※ファーミキューティス門と同じ系統、ロゼブリア菌など)の細菌をすべて混ぜて飲まないと、Treg細胞は増えないのです(中略)SIBOではD-乳酸アシドーシスが起こりやすくなっています(中略)調べてみたところ、約47%で小腸内細菌増殖症が見られ、これらの患者は全員がビフィズス菌や乳酸菌のサプリメントを長期間摂取しており、ヨーグルトの摂取者も約37%見られました(中略)乳酸菌はD-乳酸アシドーシスを作りやすいので、血液が過剰に酸性に(中略)小腸内で腸内細菌が増えすぎると、主に細菌のエサとなる炭水化物の摂取後、増えた腸内細菌が作り出した「D-乳酸」が血中で増(中略)細菌が作り出すD型乳酸を人間のLDHという酵素は分解できないため、乳酸が体の中に蓄積してしまう ※引用者加筆.

下剤を処方されることがありますが、下剤を飲むと生き残っている善玉菌まで一掃されてしまいます(中略)積極的に乳酸菌や食物繊維を摂るのは、SIBOやリーキー・ガットをはじめとした腸のトラブルを解決してから(中略)大腸よりも、まず小腸をきちんとケアすることが大事(中略)健康な人の場合、小腸にはほとんど菌がいなくて、ほぼ無菌状態。菌がたくさん住んでいるのは、大腸だけです。最近、食事をすると胃ではなくて、腸が膨らんでしまい、お腹がポッコリ突き出てしまう方がとても増えているのですが、これは小腸での吸収が悪いせいです。小腸で栄養素を吸収しきれず、まず栄養たっぷりのものが大腸に運ばれてしまい、それを大腸にお住む菌たちがよろこんで食べることで、ガスが発生してしまうからなのです。その結果、大腸の菌は、さらに増殖することに(中略)たとえ腸にとっていい菌や栄養素であっても、単にそれを摂るのではなく、まず腸の炎症をなくしてから摂らなければ、解決にはなりません(中略)副腎疲労の患者さんは、腸の吸収力が悪くなっている方がほとんどです(中略)腸から吸収できなければ、栄養たっぷりのまま大腸に流れて、腸内の菌を増殖させてしまうだけ(中略)SIBOのような腸内環境のまま妊娠して、出産すると、その子の腸もトラブルを抱えたまま、生まれてしまう可能性 

免疫力を高める大切な細胞が、「制御性T細胞(Treg細胞)」(中略)Treg細胞は、炎症を起こしていたり、暴走している免疫細胞をおとなしくして免疫力を高める力があるため、リーキーガットを改善(中略)また、腸の粘膜の粘液のムチンの量を増やし、腸のバリア機能を高め、腸の粘膜をダメージから守ってくれている(中略)腸の中の免疫細胞は、Th17細胞とTreg細胞に分かれます。Th17細胞は炎症を促進し、Treg細胞は炎症を抑えます(中略)飢えた腸内細菌は何を食べるかと言えば、粘液に含まれるムチンを食べるようになる(中略)食物繊維の構造とムチンが持っている糖鎖が似た構造を持っているので、腸内細菌は自分の周囲に食物繊維が減っていると、ムチン層のムチン糖鎖を食べてしまい、ムチン層が破壊されてしまいます(中略)つまり、リーキーガットが起こるのです。腸内細菌そのものが腸の粘膜から侵入し、血液中に吸収されるようになってしまう(中略)生体側は「これは異常なことが起こっている」と異常を察知し、さまざまな免疫細胞が粘膜内に引き込まれて、腸に慢性的な炎症を起こすようになります。慢性炎症が長期間続けば、大腸がんなどの悪性腫瘍につながる(中略)ガス(gas)の語源は、ギリシャ語の「カオス(khaos)」です。まさに消化管にたまるガスは混沌としています(中略)小腸はガスが生まれるのに慣れていない臓器です(中略)大腸はある程度、ガスで膨らんでもいいようにできています。しかし小腸は、ガスに耐えるようにできていません。小腸でガスが生まれることは「想定外」なのです(中略)「膨らんで縮んで」を繰り返すと、風船の皮が薄くなってしまうように、小腸は傷つきます(中略)ひどいときには穴があいてしまっている状態(中略)SIBOの患者の腸内では、腸内環境が乱れた結果、正常では増殖が抑えられているカンジダ アルビカンスやカンジダ グラブラータなどのカビ(真菌)の増加が見られるのが特徴(中略)小腸にガスが見られると、医師たちは、「お、小腸ガスがあるな」と言い、なんらかの病気が腸にあることを疑うのです(中略)SIBOになると、小腸で過剰なガスが発生します(中略)小腸でできたガスは十二指腸から胃へと逆流していきます。胃の中は過剰なガスで圧迫されてしまいます(中略)つまり小腸でできるガスが増えすぎると、胸焼けが生じる(中略)メタンガスが腸の動きを活発にさせる(中略)(※メタンガスは)便を正しく排泄する方向への動き、すなわち小腸から大腸の動きではなく、反対方向への動きだったため、排泄のプロセスがゆるやかになってしまい、便秘を引き起こしていた(中略)メタンガスが多い人では幸せホルモンであるセロトニンレベルが低い(中略)セロトニンは腸を動かすホルモンなので、セロトニンが低いと便秘になるのです。腸内細菌が作り出すメタンガスが、過敏性腸症候群の患者さんの便秘の主な要因(中略)まとめると、水素ガスが発生しやすい患者さんは下痢が多く、メタンガスが多い患者さんには便秘が多い(中略)細菌を発生させるガスが水素ガスかメタンガスかによって、下痢になるのか、便秘になるのかが決まる(中略)水素ガスの産生量が多いと、下痢の程度がひどくなります。※引用者加筆.

解熱剤を飲んでよいのは、高熱によって脳症などの危険があるときだけです。また、下痢も自然治癒力のなせるわざです。腸に感染したウイルスや細菌を、身体の外に排出しようとしているのです。その自然な作用を、下痢止めで止めてしまったらどうなるでしょう。ますます具合が悪くなってしまう(中略)下痢止めを使ってよいのは、過敏性腸症候群をはじめとした、ウイルス性、細菌性ではない下痢だけです

脳と腸は太いパイプでダイレクトにつながっています。そのため、脳で感じたストレスは自律神経を通じてダイレクトに腸に伝わるため、便秘や下痢など病気の原因に(中略)腸内環境が悪くなると、腸内の悪玉菌が増え、腸の消化吸収能力はさらに悪くなります。こうした汚れた腸からは汚れた血液しかつくれません。だから、腸が悪いと全身の調子が悪くなる(中略)汚れた血液はどこへ行くのかというと、肝臓から心臓へ運ばれて全身へ行き渡り、脂質代謝を悪化させることで内蔵脂肪としてたまっていきます(中略)肥満になると日和見菌である「フィルミクテス門」に属する腸内細菌が腸内で増殖し、この細菌類が増えすぎると肝臓の細胞を老化させて、肝臓がんを発症させる───順天堂大学医学部 小林宏幸教授(著書名失念)

リーキーガットになると、軽度の炎症が慢性的に起きた状態になり、ミトコンドリアが損なわれ、機能不全を起こすためにエネルギーを十分に産生できなくなる(中略)疲労はミトコンドリアを中心として発生する(中略)疲労とはすなわち、筋肉、ホルモンをつくり出す腺、心臓、肝臓、脳といった、あなたの体をつくり上げる数兆個の細胞内のミトコンドリアが細胞が効果的に働くために必要なエネルギーを十分に作り出せていない「症状」なのだ(中略)有毒物質は、ミトコンドリアがエネルギーをつくり出すのを直接的にも間接的にも阻害する(中略)ミトコンドリアを修復してエネルギーの再生と成長を促し、さらには新しいミトコンドリアを1からつくり出す方法を知れば、疲労は克服できる

情報分析官

腸管粘膜の再生には「L-グルタミン」が必須であるため、L-グルタミンを服用することも有用(中略)ビタミンが不足している場合には、筋肉注射で補うことが必要です。口から補ってもSIBOの患者さんはうまく吸収できないので、注射で補う必要がある(中略)天然のゼラチンは、小腸にあいた穴を埋めるパテのような働きをする(中略)私は、リファキシミンとネオマイシンを推薦する理由は2つあります。第一の理由は、どちらの薬も小腸内細菌増殖症(SIBO)の根絶に効果的(中略)第二の理由は、この2つの薬はごく微量しか血流に吸収されないからです。リファキシミンは約99・6%が消化管にとどまり、ネオマイシンの場合は約95%が腸の中にとどまります(中略)リファキシミンとネオマイシンはほかのものとは違って消化管内にだけ作用するため、増えすぎた細菌に、より効果を発揮します。この非吸収性のおかげで、リファキシミンとネオマイシンが体のほかの部分に副作用を及ぼす可能性ははるかに低くなるわけです。どちらの薬も、副作用はほとんど見られません(中略)ほかの多くの薬のように時間の経過とともに効果が薄れる大きな原因でもある「細菌の薬剤耐性」の問題を回避できます(中略)短期間のみリファキシミン投与を行うことで、いったん腸内細菌の数をリセット(中略)SIBOに体するリファキシミンの有効率は約70・8%もあります(中略)メトホルミンには、腸内フローラを劇的に改善し、腸のバリア機能を高め、腸を漏れにくくする効果がある

メトホルミンはフランスの植物のガレガソウの成分であるグアニジン誘導体を使ったものです(中略)メトホルミンを投与すると、消化管での糖吸収の抑制もありますが、血中を流れる糖を細胞が取り込みやすくもなります。この結果、酷使されている膵臓が休むことができます(中略)メトホルミンは7つ発見されているサーチュイン長寿遺伝子(酵素)の中のSIRT1の活性を高める(中略)つまり、白内障などの老化による目の病気予防にも有用

情報分析官

私は、病気の治療にまず必要なのは、認知療法と心理療法だと考えている。なぜなら、認知症のような人は病気を治すのに適していないからです。

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