女友達と飲みに行く彼氏

彼と付き合って1か月。
特にトラブルはなく。1か月が経ちますが何か気になることは?と彼に問えば、何もないよ、そちらは?と。私もとりわけ彼のここが嫌、というところはなく、穏やかに過ごす日々。
何より一緒にいて落ち着くことが大きい。私の安心スポットになりつつある。

そんな感じですが、タイトルです。
彼が女友達と飲みに行くことについて。

この間、彼が女友達2人と一緒に飲みに行った。
その女性たちは仕事関係の人で、付き合う前からその女性たちと飲みに行っている話は聞いていて、頭ちょっとおかしい人たちでさ、って話をしてくれていて、友達感覚の感じで、恋愛対象には全然みてなそうな話をしてくれていた。そのおかしさが一緒につるんでいて楽しいところなんでしょ、とは心の中で思ってはいたけど。

今回も彼女たちと飲みに行くって話してくれたときに、これといって心配な気持ちや嫉妬はしていなかった。

いや、嘘、見栄張った。嫉妬はちょっとした。
だって、最初に聞いたときは職場の飲みって言い方してたから、もっと大きな飲み会かと勝手に想像しちゃってたから、お店は先輩の女の人が~とか始まって、あ、何、女なの?と、内心そこでちょっと嫉妬はしました。
最初からそう言ってよ、とは思ったけど、いや、仕事関係の人と飲むんだから職場の飲みに変わりないし、私の言葉のイメージの受け取り方がちょっと違っただけで、彼が嘘をついたわけじゃない。
そもそも、男だから、女だから、で仕事上の関わりを決められるわけじゃないし。

女友達と飲みに行くことがわかっても、あんまり気にはしてはいなかった。楽しんできてね、くらいに思っていて。当日もよく晴れてたから、ビールが美味しそうな天気だね、なんてメッセージのやり取りをしたりして。

けど、仲良い友達と彼の話をしたとき。
今日は女友達と飲みに行ってるよって話をしたときに、友達から「え、まじ?付き合っててもあるの?!」と反応されて、私もえ?ってなった。女友達と飲みに行くことは普通じゃないのだろうか、と。
仕事関係だもんね、そうだもんね、そうだと信じてる、、と友達に言われ、私の不安が爆誕。え、やっぱ、女友達と飲みに行くっておかしい?疑ったほうがいい??なんて思えてきて。

気になんてしてなかったけど、やっぱり心のどこかでは自分でも気づかないくらいの程度で、不安に思う気持ちはあったのだろう。急にめちゃくちゃ不安になってしまった。女友達とはいえ、100%何もない、とは言いきれない。そもそも何度も飲みに行っている間柄なところから仲が良いのは当然だし、知り合って数か月の私よりも彼女たちのほうが付き合いが長い。

別に何とも思っていなかったはずなのに、急激な不安に飲まれて、どうしようもなくなった。飲み会中も、これ食べてるよなんてLINEを送ってくる彼にも、疑われないように連絡してくれてる?後ろめたいことある?なんて勘繰って、どんどん不安になるだけ。
強メンタルのときだったら、飲み中にLINEくれるくらい、私のこと頭にあるんだなって嬉しく思えるのに。自分の感情次第で、彼の行動の捉え方が変わってしまう自分が醜い。

どうしようもない不安を抱えた夜を過ごして。不安を解消するために、彼に聞いちゃおうかとも思ったけど、聞けなくて。聞いたら重いって思われるかもしれない。結局一晩は不安に取りつかれて過ごして、翌日も不安に思うようなら、彼に、仕事終わりに会いに行こう、そう自分を宥めて。

仕事に没頭すると、頭の整理がちょっとつくところは、自分なりの切り替え法かも、なんて最近は思うのだけど、仕事をしているうちに気持ちは落ち着いて。
どうして最初は不安じゃなかったのに、不安に思っちゃったんだろうと考えるようになった。

はじめのうち、女友達と飲みに行くことを何とも思わなかったのって結局、たぶん、私が、彼女たちと私は違うんだ、と思っていたから不安にならなかったのかなと思った。
彼女たちに比べたら、私のほうが言うなれば安定している。人間として不安定さがないと思う。真面目というか、道を踏み外すことがなさそうというか、彼にも言われるけど、しっかりしていると思う。
彼に対して、あなたのこれまでの人生の中で私がいちばんまともな女だと思うよ、なんて思えるくらい。身勝手で失礼極まりないけど、心のどこかで見下していた。勝手に絶対的な自信があった。
そんなところに、信頼してる友達に、それ大丈夫なの、と、自信が揺らぐことを言われて、勝手に固めてた泥の鎧が崩れたんだ。

そんなふうに自分の感情の変化のわけを整理できたら、不安な気持ちが完全に拭えたわけじゃないけれど、少し落ち着いた。

週末、彼とのデート。
最初は苦手だと言っていた手を繋ぐことも、人混みでは自然と彼から繋いでくるし、何をするにも私の気持ちを汲んで動いてくれる。そんな彼に、私の心も穏やかになる。
一緒に夜ごはんの買い出しをして帰って、暑かったから先にお風呂入りなよと、いつも彼より先には入るけど、お風呂から出てきたら夜ごはんの準備が出来上がってたり。食器も結局、私が先に洗うと立ち上がったのにいつの間にか彼が洗ってくれていたり。めちゃくちゃ突然に甘えても嫌がらずに受け入れてくれるし。すごく、甘やかされていると思う。
今日だって、GWだから混むかな、と話していたら、ちょうどそっちに用があるから迎えに行こうか、と、遠回りなのに車を出して迎えにきてくれる。

なんか、、不安を綴っていたはずが、のろけになってしまった。でも、そうなのだ、不安に思うことよりも、彼に大事にされてる、と思える瞬間が多いのだ。

彼に、話した。友達と話してて、女友達と飲みに行くこと不安じゃないかって言われたの、と。
彼は、不安になるのは関係性の問題じゃないか、と言っていた。俺だってさすがにサシでは行かないし、前からきみに話してる人だったし、友達は端的に話を聞いたから不安じゃないのかと言ってきたんだろうけど、俺たち二人のこれまでの信頼関係があった上でのことになるから、結局は俺たちにしかわからないだろうし、こうして話してくれるきみは大丈夫なのかなと思ってるけど、どう、と。

私たちは、自分がされて嫌なことは相手にしない、という感覚が似ている。というか、されたら嫌だなって思う感覚が似ていて、無意識のうちにお互い配慮しているから、一緒にいて楽なんだなと思う。
きっとお互い、それぞれにある程度の自由がないと苦しくなっちゃうタイプだし、極端な束縛はしたくないし、されたくないと思っている。遵守するモラルとマナー、過ごす感覚が似ているから、一緒にいて心地良いのだと思う。

きみも全然、最低限のモラルさえ気にしてくれれば自由に飲みに行ってくれて大丈夫だよ、と言われたのはちょっと冷たくない?と感じたのは私の面倒くさいところではあるけれど、だからって、飲みに行くときは連絡ほしい、と彼に言われたとしても、だるいなって思ったと思うから、結局どっちに転んでも我が儘な私の感情に対する模範解答はない。

ただ今日も、予定がないなら一緒に過ごそうかと提案してくれる彼と、一緒にいられることがすごく居心地が良いし、何もない日をそれなら私と過ごそうと思ってくれる彼に気持ちを感じて、想われてるなって、実感したりしている。

そんなふうに自信が持てれば、自然と、不安に思ってたことは消化できるものなのだろう。

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