阿川佐和子著「ブータン、世界でいちばん幸せな女の子」を読んで。

娘が夏休みに入り、自分時間が長く取れなくなりました。そんなとき、ラジオで紹介されていた阿川佐和子さんの新作「ブータン、世界でいちばん幸せな女の子」をとても読んでみたいと思い、早速本屋さんで購入しました。

大好きな本になりました。
様々な女性の物語6話の短編からなり、そのすべての物語がどこかで繋がっている。各主人公の気持ちを感じたり、繋がる人々の関係性を頭の中で整理したり、色々な視点からじっくり楽しめます。

必ずどの話にもある女性が登場し何かしら主人公と関わっています。その主人公達によって、彼女の人物像が描かれ、私もそんなふうに描かれてみたいと思ったほどです。

私の大好きな要素がたくさん詰め込まれた一冊でした。1870円と他の小説に比べると少し値が張る印象でしたが、買って本当に良かったです。

同じ本を読み返すことのない私ですが、何度か読んでまだ気がついていない細部まで読み込みたいと思います。頭の中で時系列に整理してみるとか。
この夏、自分時間が取れない私にワクワクを贈ってくれた一冊です。