【walk on コラム vol.29 歯の噛み合わせと筋肉の関係
いつもご観覧ありがとうございます。
宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室walk on代表
健康運動指導士 の 平野太一です。
今回は歯の噛み合わせと筋肉の関係について記載していきます。
歯の噛み合わせと筋肉は一見全く関係が無さそうに思えます。
ですが関係は深く、お互いに影響を与えます。
筋肉の緊張から睡眠時に食いじはりが起きたり、奥歯を入れただけで高齢の方が姿勢が良くなったりスムーズに歩けるようになったり。
そういった関係があります。
こちらを読んでみて歯の大切さを理解していただけたらと思います。
【歯と筋肉の関係】
は、特に咬合(かみ合わせ)と顎(あご)の筋肉に関連しています。
以下にその関係を詳述します。
1. 咬合と顎の筋肉
歯の噛み合わせが悪いと、顎の筋肉に不自然な負荷がかかることがあります。
これは、顎関節症(TMD)や顎の痛み、筋肉の緊張を引き起こす原因となります。
正しい咬合は、顎の筋肉の均衡を保ち、噛む、話す、飲み込むなどの基本的な機能をスムーズに行うのに必要です。
2. 歯の喪失と筋肉の影響
歯を失うと、残存する歯や顎の筋肉に過度の負担がかかり、不均等な咬合力が筋肉の疲労や痛みを引き起こすことがあります。
歯の喪失による噛み合わせの変化は、顎の筋肉だけでなく、顔全体の筋肉や姿勢にまで影響を及ぼす可能性があります。
3. 姿勢と筋肉、歯の関係
姿勢の悪さが顎の筋肉や咬合に悪影響を与えることがあります。逆に、歯の問題が原因で姿勢が悪くなることもあり、これが首や肩の筋肉の緊張を引き起こすことがあります。
歯と筋肉の関係は非常に密接であり、どちらか一方に問題があると全体のバランスが崩れることがあります。適切な歯科治療と日常のケアが、顎の筋肉や全身の健康維持に重要です。
【睡眠中の食いしばり】
食いしばりは、睡眠ブラキシズムと呼ばれ、一般的な問題です。これには多くの影響と対策があります。
食いしばりの影響
1. 歯へのダメージ
歯のすり減り、亀裂、破損を引き起こす可能性があります。
詰め物やクラウンが外れるリスクが高まります。
2. 顎の痛みと筋肉の緊張
顎関節症(TMD)や顎の痛み、硬直が発生することがあります。
首や肩、顔の筋肉の緊張や痛みを引き起こすことがあります。
3. 睡眠の質の低下
睡眠の質が低下し、日中の疲労や集中力の低下を招くことがあります。
4. 頭痛
緊張型頭痛や偏頭痛の原因となることがあります。
【食いしばりの原因と改善方法】
1. ストレスと不安
日中のストレスや不安が食いしばりの主な原因とされています。
定期的な運動や趣味を持つことでストレスを軽減する。
2. 不正咬合
歯の噛み合わせが悪いと、食いしばりが起こりやすくなります。こちらに関しては医療専門機関に受診しましょう!
3.睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群や不眠症などの睡眠障害が関連していることがあります。
睡眠障害は特に適切な対策を講じることで改善することができます。早めの対応が重要ですので、問題を感じた場合は歯科医や医療専門家に相談することをおすすめします。
【まとめ】
長く歩き続けるには歯の健康も大切です。
筋肉を緩めて歯の負担も抑えることと、歯を健康にすれば姿勢も良くなり身体の機能が良くなります。
筋肉のために歯を大事にして、歯のために筋肉のケアを大事にしましょう!