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ウォーキングによるうつ病予防

近年、メンタルヘルスが重要視されています。実際、厚生労働省の調査では、うつ病患者が増加しており、2014 年には1999 年の約2.5 倍に増えています。
また、職場における長期休職者の多くはメンタルヘルス疾患によるものである。休職に至った勤労者うつ病はその後復職に至っても、再休職率が高いことが報告されています。
この”うつ病”に対して、ウォーキングは推奨されていますが、本当に効果的なのでしょうか?
本日はウォーキングと”うつ病”について調べてみました。

ウォーキングはうつ病に有効か?

今回ご紹介する論文の
勤労者に対する運動療法の可能性 〜うつ病一次予防から三次予防まで〜
では、

1 日30 分以上の身体活動がうつ病の発症を48% 減少させることを報
告している

と述べて運動習慣の有無によってうつ病のリスクが変化していると述べています。

では実際にウォーキングプログラムにて介入した結果はどうなのでしょう?
同じ論文では

606 人の健常勤労者に対して、4 週間のウォーキングプログラムの介入を
行った。介入前後にZung Self-rating Depression Scale(SDS)とSocial Adaptation Self-evaluation Scale(SASS)を施行した。対象者を運動習慣有り群(N = 151)と運動習慣なし群(N = 455)の2 群に分けて両群を比較検討した。
その結果、運動習慣有り群は運動習慣なし群と比較して介入前の時点で有意にSDS 得点が低かった。またSASS 得点は運動習慣あり群の方が有意に高かった。さらに、4 週間のウォーキングプログラムの介入によって運動習慣無し群はSDS 得点が有意に低下し、SASS 得点は有意に増加した。

とデータで示しています。
つまり、ウォーキングにより、うつ病予防の可能性があると考えられます。

まとめ

ウォーキングは身体だけでなく、精神面にも効果的であります。
ウォーキング療法士が医療従事者として、心身のサポートをするためには、このような知識も必要となります。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/


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