ウォーキング療法士

歩行を科学、実践し、社会で活躍できる療法士です。 人間が生きるための基礎となる「歩行」…

ウォーキング療法士

歩行を科学、実践し、社会で活躍できる療法士です。 人間が生きるための基礎となる「歩行」をベースに、リハビリの現場だけでなく、一般の方々のニーズを意識した健康プログラムを提供します。

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【認定セミナー情報】 7/10(水)にウォーキング療法士19期認定セミナーが開催。 会場は原宿。 実技は代々木公園! ウォーキングを通して社会貢献をするため、ウォーキングの基礎から指導のポイントが学べます。 詳細はこちら https://seminar.rehacollege.com/p/WT

    • 腰痛予防の効果的なウォーキング

      日本の腰痛人口は、40歳以上で約2,800万人と推定されており、「国民病」とも呼ばれています。また、日本人の8割以上が生涯に一度は腰痛を経験すると言われています。さらに腰痛の再発は一般的であり、腰痛の病気と経済的負担の大きな要因となっています。再発を防ぐために運動が推奨されていますが、どのような運動が良いのでしょうか? 本日は腰痛予防に対してのウォーキングの効果について調べてみました。 腰痛予防にも効果的なウォーキング 今回紹介する オーストラリアにおける腰痛再発予防のた

      • うつ病にはウォーキング!はちょっと待って!!

        うつ病を発症する人は年々増加傾向であり、日本では100人に3〜7人という割合で、うつ病を経験した人がいるという調査結果があります。それに伴うつ病による社会経済的損失は2兆円とも言われています。 そのうつ病に対してウォーキングは効果的であり、推奨されています。 しかし、”うつ病=ウォーキング”と考えると非常に危険な場面があります。 ではどのような注意点があるのでしょう? ”うつ病=ウォーキング”は危険 今回紹介する うつ病治療ガイドライン —精神科作業療法— では と報

        • 歩く時の毎回姿勢を整えてから歩こう

          ウォーキングの効果を得るためには、中強度の運動強度で歩くことが重要です。それにより心身に様々な効果が得られます。 その中強度の運動強度で歩くためには正しい姿勢を保つことも一つのポイントとなります。 では、正しい姿勢で歩くことでどのような効果が得られるのでしょうか? 本日はウォーキングの際の姿勢による効果について調べてみました。 正しい姿勢を保つことは転倒予防につながります 今回紹介する MFC と下肢関節角度の相関値を用いたフレイル高齢者の歩行解析 では と報告されてい

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        【認定セミナー情報】 7/10(水)にウォーキング療法士19期認定セミナーが開催。 会場は原宿。 実技は代々木公園! ウォーキングを通して社会貢献をするため、ウォーキングの基礎から指導のポイントが学べます。 詳細はこちら https://seminar.rehacollege.com/p/WT

          骨密度を上げる歩き方

          臨床にいると、骨粗鬆症が原因となり骨折に至るケースが多く見受けられます。実際、日本には約1000万人以上の骨粗鬆症の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。 骨粗鬆症の治療として、服薬、食事、運動がポイントとなっています。 ウォーキング療法士として、お伝えできることがウォーキングによる骨粗鬆症予防です。 では、実際に歩くときにどのような点に注意していけばいいのでしょうか? 本日は骨密度を上げる歩き方を調べてみました。 ポイントは歩幅 今回紹

          骨密度を上げる歩き方

          普段から歩いておくことの重要性

          現在日本は出生数と死亡数が逆転し、高齢化社会まっしぐらです。その一方で仕事の多様化など様々な変化があり、家族構成にも変化があります。65歳以上の者のいる世帯を世帯構造別にみると、1986年には「三世代で暮らす世帯」が4割を超えていたのに対し、2019年では「三世代世帯」は1割を切り、ひとり暮らしの世帯」と「夫婦世帯」が全世帯の6割を占めています。 つまり、今後の社会は高齢者が1人で生きていくことが求められてきます。 その高齢化社会にウォーキングではどのような貢献が可能でしょう

          普段から歩いておくことの重要性

          忙しい時の訓練に・・・

          2023年に高齢労働省は健康のために、3Mets以上の運動を毎日60分以上、さらに、週に2〜3回は筋力訓練の実施することを推奨しています。 この基準、、、現代人にはなかなか厳しいですね、、、 では、忙しい時でも短時間で効果的な運動はないのでしょうか? 本日は忙しい時でも健康のためにできる運動を調べてみました 短時間でも効果的! 今回紹介する わずか40秒の運動で身体に起こる劇的変化 では と先行研究で報告されています。 さらに、今回は研究で『10秒の全力スプリントを80

          忙しい時の訓練に・・・

          高齢者の移動範囲の重要性

          高齢者人口の拡大に伴い、高齢者の引き込もりが社会問題になっています。内閣府の「高齢者の生活実態に関する調査」の報告では、60歳以上の高齢者の会話の頻度(電話やEメールを含む)をみると、全体では「毎日会話をしている」者が9割を超えるものの、一人暮らし世帯については「2~3日に1回」以下の者も多く、男性の単身世帯で28.8%、女性の単身世帯では22.0%を占めています。 では、高齢者が行動範囲が狭小化すると、どのような影響があるのでしょうか? 普段の移動範囲を広げる必要性 今

          高齢者の移動範囲の重要性

          ウォーキング教室のポイント

          各地で様々なウォーキングイベントが開催されています。 ウォーキング療法士も独自のイベントを開催しており、理学療法士、作業療法士だからこそお伝えできる内容となっています。 そのウォーキング教室も開催する際にはいくつかのポイントがあります。 今回はそのポイントの一つをご紹介します。 非日常を演出 今回紹介する 観光地をノルディックウォーキングで“かる~く歩く”楽しみ方の実践報告 では と報告されています。 つまり、ウォーキングコースを設定する際には、 ・日常では体験できない

          ウォーキング教室のポイント

          変形性膝関節症へのアドバイス

          ウォーキング教室を開催していると高齢者から聞かれる質問で多いのが”膝が痛いのですが・・・”という変形性膝関節症への不安です。 では、実際に変形性膝関節症をお持ちの方がウォーキングをすることによる効果はどのくらいあるのでしょうか? そしてどのような点に注意すればいいのでしょうか? 本日は変形性膝関節症とウォーキングの関係について整理してみました。 変形性膝関節症にも有酸素運動 今回紹介する 歩行のre-trainingによる変形性膝関節症への長期効果検証 では と報告され

          変形性膝関節症へのアドバイス

          ウォーキング後のケアについて

          前回は夏のウォーキング後はしっかりと身体を冷やすために水風呂または水シャワーを浴びるケアについて紹介しました。 では、具体的に運動後に身体を冷やすことでどのような効果があるのでしょうか? 本日は運動後のケアについて生理学的な側面から整理してみます。 高体温による中枢性疲労 今回紹介する 運動後の疲労回復の方法としての入浴が 身体に及ぼす生理学的な影響 では と報告されています。 さらに同じ論文では と報告されています・。 つまり、ウォーキング後は水風呂に入る、または水

          ウォーキング後のケアについて

          夏のウォーキング後に必要なこと

          梅雨明けし、本格的な夏到来です。外気温は35℃を超える日も多く、昼間のウォーキングは危険です。夏は早朝か夕方に歩きましょう。しかし、近年は早朝でも夕方でも25℃以上あり暑い・・・ そんな時は以前に紹介した方法と今回紹介するウォーキングのケア方法を組み合わせて乗り切りましょう。 以前紹介したコラムはこちら 夏対策 運動後は〇〇 今回紹介する 運動後の疲労回復に及ぼす入浴効果に関する研究 では と報告されています。 つまり、ウォーキング後は水風呂に入る、または水シャワーにて

          夏のウォーキング後に必要なこと

          靴選びの基準

          歩行の立脚期前半では踵着地に伴い後足部に地面から体重よりも大きな衝撃力が作用し,後半の踵離地からつま先離地までは身体を推進させるために拇指球付近の前足部に大きな力が作用します。 そのため、最近のランニングシューズはrocker形状のようになっており、スムーズな重心移動ができるように設計されている靴もあります。 ですが、この靴はランニングを前提に設計されており、ウォーキングで利用した場合どうなるのでしょうか? 本日は靴の違いによる歩きの変化について調べてみました。 ウォーキン

          夏対策

          2024年の夏も暑くなっています。外気温が35℃を超える日も、、、 そんな真夏のウォーキングは、早朝か夕方がおすすめです。炎天下の日中にウォーキングをすると熱中症のリスクがあり、おすすめしません。 また、そのほかに夏歩く際、どのような対策ができるでしょうか? 本日は夏のウォーキング時の熱中症対策について調べてみました。 〇〇を冷やす 今回紹介する 子どもの夏季の外遊びにおける頸部(首) 冷却の影響 ~首の冷却が中高強度身体活動*1時間をのばす可能性を確認~ では と報告

          ウォーキングで認知症予防

          現在、日本は超高齢化社会になっています。内閣府の調査では、65歳以上人口は、3,589万人。 総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は28.4%となっています。さらに、「65歳~74歳人口」は1,740万人、総人口に占める割合は13.8%。「75歳以上人口」は1,849万人、総人口に占める割合は14.7%で、65歳〜74歳人口を上回っています。 ウォーキング教室に来る人も認知症予防を目的にくる人も多くいます。 では、ウォーキングで認知症は本当に予防できるのでしょうか?

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          サルコペニアとウォーキング

          サルコペニアとは、筋肉の量が減少していく老化現象のことであり、筋線維数と筋横断面積の減少が同時に進んでいきます。原因として主に不活動が考えられています。 また、各種疾患の重症化や生存期間にもサルコペニアが影響するとされ、現在は様々な診療科にまたがってサルコペニアが注目されている3。サルコペニアの発症率は75~79歳では男女ともに約22%、80歳以上では男性の32%、女性の48%がサルコペニアに該当した、というデータもあります。 このサルコペニアに対してウォーキングの効果はどう

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