見出し画像

コレステロール値が気になるなら速歩しよう!

ウォーキングを始める理由として多いのが、肥満、血糖値、高血圧など健康診断で運動を勧められるためです。その中でも気にしている人が多いのがコレステロール値。このコレステロール値をコントロールするためにもウォーキングは推奨されています。
では、どのくらいのウォーキングでいいのか?なぜウォーキングが有効なのか?
本日はウォーキングとコレステロールの関係について整理してみました。


なぜコレステロール値が高いとダメなのか?

コレステロールとは人間の体に存在する脂質のひとつです。一見、多いとダメ!!と思われがちですが、コレステロール自体は細胞膜・各種のホルモン・胆汁酸を作る材料となり、体に必要な物質です。
注意しないといけないのが、たんぱく質などと結合しリポタンパク質として血液中にとけ込んでいるコレステロールです。
リポタンパク質には、肝臓のコレステロールを体全体に運ぶ役割を持つLDL(悪玉コレステロール)と、体内の血管壁にたまったコレステロールを肝臓に運ぶ役割を持つHDL(善玉コレステロール質)があります。
このふたつのコレステロールのバランスが崩れて、血液中のコレステロールが過剰となるのが、脂質異常症と呼ばれる状態です。コレステロールが不足した場合も免疫機能の低下を招き、脳出血の危険を増加させます。

どうして運動が有効なのか?

本日紹介する
脂質異常症を改善するための運動
では

有酸素運動が血中脂質レベルを改善させる機序として、筋のリポプロテインリパーゼ活性が増大し、トリアシルグリセロール(血中カイロミクロン・VLDL・LDL)の分解を促進させることにより、HDLを増やすことが関与していると考えられています。 HDLは「善玉コレステロール」として知られていますが、末梢組織や細胞から余剰なコレステロールを回収し、肝臓に運搬する役割を有しています。つまりHDLコレステロールは脂質異常症の進展を抑制する働きがあります。

と報告されています。
つまり運動することでHDLを促進する働きが考えられています。

ウォーキングではどのくらいの運動が必要か?

同じ研究では

中強度以上の運動を推奨する。中強度以上の運動とは3メッツ以上の強度であり、通常速度のウォーキングに相当する強度の運動である。そのため、通常の歩行あるいはそれ以上の強度での運動が推奨される

(中略)

HDLコレステロールを増加させることができる運動・身体活動の最低条件として、1週間に合計120分間の運動を行うか1週間に合計900kcalのエネルギーを消費する身体活動を行わなければならない

とあります。
つまり
・中強度の歩行速度のウォーキング
・1週間に合計120分の歩く時間の確保
が必要となります。

まとめ

ウォーキングは実施することで様々な効果が得られます。
しかし、その効果を得るためにはしっかりとした歩き方が重要です。
ウォーキング療法士はその人に無理なく効果的な歩き方をお伝えしています。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?