シュタイナー手仕事教育協会

子どもの感性を発想力を育てる手仕事教育。 ・全国の教室 ・シュタイナー手仕事教師養成…

シュタイナー手仕事教育協会

子どもの感性を発想力を育てる手仕事教育。 ・全国の教室 ・シュタイナー手仕事教師養成講座 など。 これからの時代に必ず必要な「生み出す」力を育みます。

最近の記事

3つのHを育てて、柔軟に生きる。

手仕事教育では、3つのHを育むことを大切にしています。 3つのHとは、Head、Heart、およびHandsです。 私たちは、これら3つをバランスよく育てることを目指し、 発達段階に沿ったカリキュラムを用意しています。 Head(頭)は考える力、Heart(心)は感情や人間関係、そしてHands(手)は行動力を表します。 また、大人たちにとっても同じことが言えます。 子どもたちと比べて、大人は頭で考えることに偏りがちです。 何かを作る際も、考えすぎて頭で作り上げてしまうこ

    • 自分を変えるのにちょうど良い時期です。

      2023年、4月10日になりましたがシカゴの朝はまだまだ寒いです。今朝の気温は4度でした。木にはやっと赤ちゃんの葉っぱが芽吹いてきた頃です。それでも、春分の日あたりから日差しは春で、小鳥の囀りも日に日に大きくなり、新しい季節の始まりを感じています。 そして、昨日はイースターの朝でした。朝焼けの色や太陽の輝きが普段以上に透明感を持って感じられたのは、私の心の有り様が変わったからだと感じています。 世界的に、イースターは、復活祭として知られ、新生と再生のシンボルとして捉えられ

      • 指先の動きがもたらす脳への効果;手仕事教育の可能性

        ウォルドルフ教育のカリキュラムは、子ども全体の成長をサポートすることを目的にしています。肉体、感情(心)、知能(頭)、精神の成長に合わせてカリキュラムが組まれており、手仕事教育もその一部です。これにより、個々の子どもたちの成長を大きく促すことができるのです。 手を動かして指の小さな動きを練習することは、とても大切です。指先が上手に器用に動くと、脳のシナプスが活性化され、つながりが強くなるのです。子どもの頃に、手仕事を通して試行錯誤したり、想像し考え苦労しながらものづくりに取

        • 画一的な世界に慣れた子どもたちへの新たな体験;自然素材が心に与える影響

          こんにちは、シュタイナー手仕事教育協会の門野由香子です。今日は、自然素材が子どもたちの心に与えてくれる影響についてお話ししたいと思っています。 自然素材に触れることによって、子どもたちの生命力は内面から生き生きとしてきます。羊毛のふわふわとした感触、草木の色、木の枝、石の重さや冷たさといった自然のものが持つ有機的な手触り。 手仕事教育では、可能な限り、自然素材を用いることを心がけています。道具や材料も0から創り出すことを大切にしています。なぜならその過程は、人間が経験して

        3つのHを育てて、柔軟に生きる。

          知的革命の時代に生きる子どもたち;新しい技術がもたらす影響と、大人たちが持つべき姿勢

          こんにちは、シュタイナー手仕事教育協会の門野由香子です。 子どもたちは今、農業革命や産業革命に続く、知的革命の時代を生きています。携帯電話や人工知能が教育や子育てに大きな影響を与え、新しい技術が次々に生まれています。これらの技術は、多くの良い面をもたらしますが、その流れに無意識に飲み込まれることなく、一つひとつ立ち止まって考え、子どもたちがどのように付き合っていくのが良いのかと、私たち大人が判断する姿勢を持ち続けることがとても大切な事だと感じています。 今日は、このテーマ

          知的革命の時代に生きる子どもたち;新しい技術がもたらす影響と、大人たちが持つべき姿勢

          スワイプとタップよりも大切なこと:手仕事教育が育む「感性の豊かさ」、デジタル操作だけでは育まれないものとは?

          こんにちは シュタイナー手仕事教育協会の門野由香子です。 今の社会ではデジタル機器が考えられないほど進化し、小さな子どもたちも携帯電話を片手にタップやスワイプを器用にする姿をよく見かけます。時代の流れなので仕方がないところはありますが、同じ手を動かすにしても柔らかくあたたかい自然素材に触れ、ものを生み出すという時間には、ただデバイス機器を操作するだけではない豊かさがあります。         手仕事に取り組むことでさまざまな感覚の豊かさが育つ 手仕事教育では、子どもたちは

          スワイプとタップよりも大切なこと:手仕事教育が育む「感性の豊かさ」、デジタル操作だけでは育まれないものとは?

          シュタイナーの手仕事教育が子どもたちにもたらす豊かな感性と人間関係の力

          こんにちは、シュタイナー手仕事教育協会代表の門野由香子です。 今日は、手仕事教育が子どもたちに心身の安らぎと成長をもたらすことについてお話させていただきます。 現代社会は情報があふれ、子どもたちの心は疲れやすくなっています。そんな時こそ、手仕事を通じて心のバランスを整え、感性や創造力を育むことが欠かせないと考えています。 自然素材に触れたり、自分で工夫して作り上げた道具を使ったりする手仕事教育は、子どもたの感性を研ぎ澄まし、心身ともに癒される経験を与えてくれます。 また

          シュタイナーの手仕事教育が子どもたちにもたらす豊かな感性と人間関係の力