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おてつだいが本当のお手伝いになるまでには

おてつだいが
本当のお手伝いになるまでには
中々の月日を要する。

先日、小学1年生になったいとこと電話をした。
「みきおねえちゃん?さっきまでね、あんなね、よるごはんつくりよったっちゃん。」
入学したばかりの小学校も、コロナでお休みが続く。その間に、なんとママのお料理もお手伝いしているらしい。
伯母のやさしい声が聞こえる。
「最近はね〜、杏奈はお料理も手伝ってくれるもんね。明日もやってくれるのかなー??」

この前までふにゃふにゃの赤ちゃんだったのに、もうお料理をお手伝いしてるなんて、
なんてこった。そりゃ私も、もうじきアラサーになる訳である。

でも、「おてつだい」が
親にとって本当の意味で加勢になるには
もちろんまだまだ時間がかかる。
今日も料理をしながら、
よく母は我慢強く?辛抱強く?
わたしのおてつだいに協力してくれたなあ、と思う。

母が台所に立っていると
興味津々でそばに寄って行った。
母の足元にまとわりいて、調理台を見上げて
「みきちゃんもおてつだいする〜」
って言ってたのを覚えてる。
そしたら母は
「え、みきちゃんもいっしょにおてつだいしてくれるの?」って
優しい声と笑顔で返してくれた。

わたしには
「おてつだいする〜」と言って台所へやってくるような子どもはまだいない。笑
大抵、料理をするときは1人で考え事しながら、または無になって、
とにかく文字通りに姿も心も1人で料理している。
急いでるときなんかに、
おてつだいする〜星人がやってきても
ありがとうね!でもごめん!今日はちゃちゃっとひとりでやっちゃうね!
って早口で
しっかり目も合わせず言っちゃうんじゃないかなあ、なんて。

わたしがおてつだいする方が
母1人で御飯の支度をするより
よっぽど時間がかかったであろう時代も
母はおてつだいの申し出をいつも好意的に受け取ってくれてたのだ。

もちろんタイミングが悪ければ
きっとご丁寧にお断りされたこともあったのかも知れないけど、
うむ、きっとご丁寧であったのだと思う。
「わたしがおてつだいしない方が
お母さんらくなんだ」とか
「やりたい!って言うのやめようかな」とか
そういう気持ちになった記憶は全然ないから。

最初はなにかを
まぜまぜして〜とか、ね。笑
はじめて包丁を持たせてもらった頃は
お母さんひやひやしてたんだろうな、
「指切らんとよ!指切らんとよ!」というしつこい声援と
不慣れなわたしの幼い手元への眼差しが
絶え間なく向けられていた。笑

今は帰省したときには、料理を手伝うことにしている。
手伝う、というか、私がひとりで作るパターン。
1人で台所に立つ私、完成していく料理を眺める母は、実に嬉しそう。笑
ふふふ、頑張って教えた甲斐があった〜
って。
良い投資だったそうです。笑

お手伝いにならないおてつだいから
喜んで受け入れてくれたことに
わたしは心から感謝している。
もし、あのとき幼い心が
はじかれてしまっていたら
わたしはまた全然ちがう人間になってたかも。

まだまだ幼い我がいとこの
これからのいろんなチャレンジも
親族一同で喜んで協力して応援していきたい所存。

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