つながる
娘のお友達が遊びにきてくれたので、一緒に簡単なジオラマ制作。
ちょうど春らしいピンク色のカラースポンジを持て余していたので、桜の木を作ろう!と思い立ったわけで。
ざっと平面図を描いたら、もう早速はじめてしまう私。さくさく一人で先に進む。
ひと通り手順は説明するのだけど、「正解も間違いもないから、好きに作ればいい」と伝えて、あとはほったらかし。(カッターやキリを使うときだけ付き添う)
こども向けのワークショップのお手伝いをしてもよく思うけど、「好きにすればいい」と言われて戸惑うこどもは多い。
「間違ったらどうするの?」
そう聞かれて、間違った時に考えよう!と放り出す。ここを間違うと、この製作そのものが...みたいな重大な事態でなければ、だいたい好きにさせてみる。そしてだいたいなんとかなる。
だいたい、間違いってなんだろうか。こどもたちはなにを恐れているのか
そういえば、こどもたちは多々散らかすことも恐れている。なので、私は率先して散らかしまくる。黒いセーターに発泡スチロールのカケラやカラースポンジをつけまくって作業すると、こどもたちのほうが気を使い、「よごれてるよ」と教えてくれる。
作業しながら、あー、これちゃんと作業台きれいにしないから、色混ざっちゃったじゃん!みたいな失敗をするのは、大体私だ
平面図からはじまって、平面上ではレイヤーの感覚を必要とし、やがてZ軸が立ち上がる。
うちの娘はZ軸の感覚は掴めてきたようだ。でも、川底の砂の上に水が流れて、さらに水を堰き止める層が必要だという感覚を操るまでにはまだまだ遠い道のり。空間認識能力に関しては、テレビゲームとかじゃんじゃんさせておけばよかったのかも!?とたまに思う。(すごくアナログに育ててきた)
制作時間1時間半。建物まで作る時間はなかった。でもそれぞれに黙々と手を動かして、目標は達成!
「ボードの外側の世界もイメージしながら、ボードの上を作るともっとおもしろいよね。」
という話をしていたら、
「私の道と、この道つながりそうだね」と娘の作った道路を指差しながら、お友達が言う。
自分の作った世界と、ひとの世界が繋がりそうだなんて、なんて素敵な発想をするのかしら!
好みはひとそれぞれ。個性があるのだから、自分の作品を思い通りに作るのが楽しい。その過程で、思い通りにするためにはどうしたらいいか、学びもあり力になる。いつもそればかりを考えていた。
大きいボードに主要道路だけ描いて裁断し、それぞれ好きに景観を作ってまた組み合わせて大きな街を作るのも面白いかもしれない。よし、そのうちWSやろうかな!
今日はじめて挑戦した水辺の景観も、なかなかいい感じ。色をつけたり、工夫したら楽しめそう。
次はあーしたい、こーしたい言いながら帰り支度をする姿をみながら、心の中の原石が輝くのを感じる。こどもたちと関わる全てが未来へつながっていく。
こどもたちの可能性は無限大。
そしてやっぱり、教わることの方が多い。