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競艇場で廃棄物アート展!?サステナブルな世界観を鑑賞する『見て・触れて・聴く』アート作品展を徳山SGグランドチャンピオンにて開催しました。

展示会では、廃棄物からできた「触わってOK」なアートなど計12作品の展示と、「アートをハックする」をコンセプトとしたアート制作体験を実施。会場には、家族連れだけでなく、競艇を観覧しに来た大人の方々の姿も。



『サステナブルを、もっとクリエイティブに。』をコンセプトとする廃棄物アートの公募展COIL Upcycle Art Contestは、山口県周南市の徳山ボートで開催された「33rd SGグランドチャンピオン」にて、巡回展「廃棄物に『見て・触れて・聴いてみると、新たな価値が見えてくる展』」を2023年6月24日・25日の2日間で開催し、競艇場にご来場された方々に、廃棄物アートを「見て・触れ・聴く」機会を提供しました。


展示会ポスター


◾️廃棄物アート作品が生み出された過去の公募展について
第1回目はこちら/第2回目はこちら公式Instagram
◾️過去の外部企画展について


「見て・触れ・聴く」廃棄物アート展|
老若男女へ「サステナブルを想像する体験」を提供

展示作品の様子
様々な年代がアート鑑賞する様子
親子がアート鑑賞する様子
アート鑑賞後に、各自のインスピレーションをアウトプットできる機会も
競艇場内に設置したアート展の看板

“廃棄物という言葉が存在しないサステナブルな世界観とはどんなものだろう。自分流のアート鑑賞でサステナブルな世界観を想像してみよう。”

 アート鑑賞は、各自で解釈が異なるからこそ尊い。環境問題や資源循環問題に対する議論においても、それぞれの感じ方や創造力が尊重されることが重要だと考えています。なぜなら、それぞれ異なる思考が掛け合わされるからこそ、イノベーティブな変化につながると思うからです。

 廃棄物アートというフィルターを通して世の中を見た時、廃棄物のある今の世界はどう見えるか、また地球規模で今目指しているサステナビリティ(ここでの意味は、廃棄物における持続可能性)がどのような世界観であるかというインスピレーションを得るきっかけをつくろうという主旨で企画しました。

今回の展示会には、主に親子や家族単位での来場者と、競艇を観覧しにきた大人の方々の来場者が廃棄物アートを鑑賞しに来られました。

展示会では、
「私(ぼく)これ何か知ってるよ!」
「これ、なんか、こわい。」
「触ってみると、ザラザラしてるのが面白かった」といった子供の声や

「レシートでこんなもの買ってて面白い」
「廃棄物からこんなものが生まれるなんてすごい!」という大人が感嘆する声や、笑う声が響く空間となり、それぞれが自分なりの面白さを見つけて自由に鑑賞する姿が見られました。


サステナビリティとアートの公共性について|
「競艇場」でアート展を開催することの意義

 私は、サステナビリティを考えることと、アートを鑑賞することは、似ている部分があると思っています。それは、「いつでも、すべての人に開けている」と言うことです。学校や行政、美術館など、限られた場所やシチュエーション内でのみ触れることが許されるものではなく、誰もが望む時にいつでも触れることが出来る公共性が前提とされなければいけないと考えています。

 とはいえ実際は、場所的な制限だけでなく、「知識がないと」「センスがないと」「教養がないと」近づくことも、議論もできない、間違って語ることに恥ずかしさを感じさせるような、崇高なもののように認識されることが多いのが現状です。(ことアートに関しては、「私、アートに詳しくないので」と、大体の人が一旦牽制する。笑)

 今回の競艇場での企画展は、まさにそのような社会に存在する、アートに対する見えない壁を1つ打破できたのではと考えています。競艇場という、アートが今まで置かれることがなかった場所で、アートを展示し、サステナビリティに対する議論を投げかけたことに、私たちは大きな意義を感じています。

 私たちは今後も引き続き、企画する廃棄物アートは社会での公共性を重視し、多種多様な場所でアートを披露することで、よりフラットに、すべての人々に対して継続的にメッセージを投げかけていきたいと考えています。

グランドチャンピオンに来場した人の様子


企画展概要 :COIL Upcycle Art Contest 企画展
『COIL Upcycle Art Contest 2021-2022ーー見て・触れて・聴くと、新たな価値が見えてくる展』

会場:徳山ボート 東スタンド2F展示室
会期:2023年6月24日(土)・25日(日)
監修:橋本季和子(COIL Upcycle Art Contest総合プロデューサー・ディレクター)
主催:株式会社中特ホールディングス
後援:環境省、山口県、周南市、山口大学、周南公立大学、山口県教育委員会、周南市教育委員会


COIL Upcycle Art Contestについて

山口県周南市にある中特グループは、サーキュラーエコノミーへの取り組みの第1弾としてアートを起点として廃棄物の価値の新たな可能性を探る公募展プロジェクト「COIL Upcycle Art Contest」を立ち上げました。

2021年の第1回から2年で全国のクリエイター総勢250名を巻き込み、社会の新たな方向性についての議論のきっかけとなるような未来への可能性溢れる作品コンセプトが沢山世に生み出されました。今後はクリエイターとのコラボレーションプロジェクトにより、ものの新たな価値概念についてより積極的に社会に発信していけたらと考えています。

◾️総合プロデュース・ディレクション|橋本 季和子
◾️廃棄物アート作品が生み出された過去の公募展について
第1回目はこちら/第2回目はこちら公式Instagram
◾️過去の外部企画展について


公募審査員の紹介

中野 良寿| 現代美術家/山口大学教授/N3ART Lab 代表
渡邉 朋也| 山口情報芸術センター[YCAM] アーキビスト/ドキュメントコーディネーター
髙田 隆| 周南公立大学 学長
しばた みなみ|アーティスト/ORINASU スクラップでビルド


主催者(中特グループ)について

株式会社中特ホールディングスを中核会社とする6社から組織される中特グループは、山口県を拠点に一般廃棄物収集運搬、産業廃棄物処理、リサイクル、下水道メンテナンス等の事業をおこなっています。「私たちは生活環境革命で人々を幸せにします」の企業理念の下、地域密着型企業として地域のお困りごとにお答えし「社会の役に立てば立つほど会社は発展する、会社が発展すればするほど社会の役に立つ」の考えからSDGs・CSR活動にも力を入れています。
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株式会社中特ホールディングス|山口県周南市久米3034-1 


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