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97歳の北新地の女将のおばんざいのお店のクラウドファンディング!

大阪は北新地の雑居ビルの3階に「大輝」という”おばんざい”(お惣菜)の居酒屋があります。なんとその女性オーナーは、大正生まれの97歳。あと数年で100歳になります。

そんな大輝ですが、コロナ禍の影響で経営が厳しくなってしまいました。そして今回、女将の息子や孫世代の常連客が遂に「100歳を超えても大輝を続けられるように!」のクラウドファンディングを立ち上げました。皆さんも是非サポートしていただけると嬉しいです。

大輝のある雑居ビルは北新地と言っても、エレベーターもありません。97歳の女将は週6日、このビルの階段を登ってお店に行きます。お店には、ときどき手伝う男性がいるだけで、女将は休むことはありません。大量に並ぶお料理は女将のお手製のおふくろの味。お客にビールを勧められたら、「ママ、無理したらアカンで~。」と客にいさめられながら飲みます。もちろん接客もします。


こんな97歳ってすごくないですか?

私も話には聞いていましたが、友人に連れって行ってもらって、実際に女将に会ってびっくりしました。90代でお元気な人には何人かお会いしたことがありますが、皆さん一人でやすやすと動き回れません。立ち仕事や接客、お料理ができるほどお元気ではないのです。自分でお金を管理して、経営をする一人暮らしの90代女性は一人もいませんでした。

とは言え、90代。コロナの補助金10万円の申請がよくわからず、申請できずにいました。そんな女将の実情を知った常連客達が申請を手伝ったりする中で、立ち上がったのがこのクラウドファンディングです、

大輝に来るお客さんは、ふんだんな家庭料理のお惣菜を食べて飲むんで、時には母親のようにお惣菜のお土産をもらって帰るのも楽しみですが、と同時に女将の顔を見るためにやって来ます。色気のある美人ママでもおしゃべり上手なママでもないし、80代ぐらいには見えると言っても100歳に近い90代、「女将、ちゃんと元気でやってるかな?」なんて、女将の様子も気になるのです。

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女将と会うと、ふっと自分の祖母や母を思い出します。自分の未来を考えます。祖母は早く亡くなったなぁとか、うちの母も90代までこんなに元気でいてくれるかなぁ、とか私も90代でもこうして孫世代を相手に喜ばれて働けるかなぁ、とか。

暗いことばかり言われる老いに希望も感じます。90代で一人でもあんな生き方もあると。

そしてみんな女将の顔を見て思うのです。「ママ、まだ、元気で生きててよかった。まだボケてへん!」って。

多くの人が女将のように元気で長生き、優しい他人に囲まれている老後を送れるわけではありません。身内でもないし、他人が関わって誰かのためにやれることは限られています。今回のクラウドファンディングも常連客が自分たちにできることをみんなで話し合って立ち上がりました。

今回のクラウドファンディングを通じて多くの人に100歳に向かって気丈に働いている「大輝のママ」を知って欲しいです。少しでもサポートしてもらえると本当に嬉しいです。

クラウドファンディングの仲間は女将に100歳越えでお店をやって欲しいと応援しています。暗いニュースが多い中、「大玉の花火のような素敵なプレゼント」を大輝の女将の長い人生の後半に送る仲間にあなたもなってみませんか?


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