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〔翻訳〕昭和20年5月4日九州・四国空襲編(一部¥)

▼このページでは、管理人が持っている政治思想の左右や価値判断、余計な軍事知識の披歴はせず、「管理人が和歌山の空襲に関する見識を深めました」という立場で翻訳に徹します。また、意訳をしているところが多々あるので、この翻訳を使用される場合は原本と対照させ、納得なさった上でご使用下さい。
▼この報告書は作戦任務の数の多さから、他の報告書に比べ内容がかなり浅いものになっています。そして、当該作戦任務は和歌山を目標としたものではありません。和歌山を爆撃したのは第314爆撃航空団作戦任務140~143ですので、共通部分と140~143に限って翻訳します
▼時刻はK時刻を除き、日本時間に換算しています。


1.作戦指令書

作戦指令書69号
九州と四国の飛行場

FROM:第21爆撃集団司令官
TO:
第58爆撃航空団司令官
第73爆撃航空団司令官
第313爆撃航空団司令官
第314爆撃航空団司令官
INFO:第3写真偵察隊司令部

第21爆撃集団
グアム
1945年5月3日12:00

地図プロット:日本飛行チャート1:218,880

1.省略

2.第21爆撃集団は、九州と四国の飛行場とその関連施設を爆撃する。

3.
a.省略
b.省略
c.第314爆撃航空団:
(1)第314爆撃航空団は、6個爆撃中隊により4日08:00K~10:00Kに目標を爆撃する。
(2)目標と必要な爆撃中隊数:
大分 2個爆撃中隊
松山 2個爆撃中隊
佐伯 1個爆撃中隊
大村 1個爆撃中隊
(3)
(a)大分のMPI:
096062 目標番号2081
139070 目標番号2080
参照:第21爆撃集団リトモザイク「大分区域、大分飛行場及び水上機基地」No.90.33―1308
(b)松山のMPI:
021049
023040
参照:第21爆撃集団リトモザイク「松山西飛行場」
(4)搭載する爆弾:
(a)松山と大分:500lb汎用爆弾、ヒューズは頭部瞬間作動、尾部なし
(b)佐伯と大村:500lb汎用爆弾、ヒューズは以下の通り:
1発 ― 1時間遅延
2発 ― 6時間遅延
3発 ― 24~36時間遅延
1発 ― 2時間遅延
3発 ― 12時間遅延
搭載する爆弾は、頭部瞬間作動と尾部非遅延のバランスをとる。また、予備として遅延1発、瞬間作動1発を搭載する。長時間遅延ヒューズの持ち分が不足しているので、長時間遅延ブラケットを用いる。
(x)省略

4.
a.変更なし
b.作戦任務番号:
大分 ― Camlet No.4 ― 作戦任務番号140
松山 ― Mopish No.2 ― 作戦任務番号143
佐伯 ― Cockcrow No.3 ― 作戦任務番号142
大村 ― Vamoose No.1 ― 作戦任務番号141

5.通信:
a.
(1)爆撃報告、接敵報告、IFFの手順は第21爆撃集団SOIとSOPにしたがう。爆撃報告No.1が使用される。

LEMAY
第21爆撃集団司令官

MONTGOMERY
D/OPNS

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