たとえ迷っても__行けるものならば大学に行っておけ_と言われるワケ_資格取得編_

たとえ迷っても「行けるものならば大学に行っておけ」と言われるワケ~資格取得編~

高校生ぐらいの頃の「進学すべきか」という悩み。たとえその時点で明確な目標がなくても大学に行ったほうが良い理由を資格取得の観点からお話しましょう。

経済的に大学進学が可能な場合に、たまたまその時期における本人の勉強の好き嫌いや出来不出来でもって決断してしまう前に、少し考えてみることをおすすめします。

■ チャンスがないと嘆く前に

勉強嫌いを理由に大学等には進学しなかったAさんが数年後、または十年以上経ってから「自分を変えたい」「新たな挑戦をしたい」と思い立ったとしましょう。いわゆる自分が本当にやりたいと思える夢がみつかったというそんな状況をイメージしてください。

趣味や遊びで新しい挑戦するのでしたらそれほど関係ない話ですが、もしも新たな事業や仕事や活動をしようというのでしたら、それなりに勉強をしなければなりません。

高等学校までの勉強とは違った、その頃とは比べられないほどの量と時間を費やす勉強をしなければならないのは珍しくありません。

勉強はもちろん、資格が必要になることもあります。そもそも挑戦に勉強は不可欠であり、その過程で資格取得も関わってくるのはよくあること。専門家に依頼すれば良いと思うかもしれませんが、そもそも何をどのようにどの程度依頼すれば良いのかを知るには勉強しなくてはいけません。どうせ勉強するならば資格取得できてしまうぐらいやらなければ成功は望めないとも言えます。

そこで、いざ資格取得を決意したとしましょう。しかし、そもそもの受験資格が無いとわかって「自分は挑戦さえさせてもらえないのか……」と意気消沈してしまうAさんにはなりたくなりですよね。

その時になって、進学しておけばよかったと心の底から後悔することのないようにしたいものですよね。

■ チャンスに巡り合える「受験資格」

例えば税理士になるためには受験資格が必要です。その種類はいくつかありますがそのうちのひとつをざっくり紹介すると「大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者」とあります。専門科目である必要はなく、一般教養科目でも該当しますので、法学部や経済学部の出身でなくても大丈夫というわけです。

文系の学部であれば一般教養科目にだいたい法学や経済学がありますよね。そうすると、ざっくり文系の大卒者であれば受験資格はあるということですね。(受験資格の詳細は各自でご確認ください)

他にも社会保険労務士になるためにも受験資格が必要です。その種類はいくつかありますがそのうちのひとつをざっくり紹介すると「大学、短期大学、専門職大学、専門職短期大学若しくは高等専門学校(5年制)を卒業した者又は専門職大学の前期課程を修了した者(専攻の学部学科は問わない)」とあります。つまりおおまかに大卒者であればOKですね。(他の学歴による受験資格はもちろん、実務経験や厚生労働大臣が認めた国家試験合格によっても受験資格が得られますので詳細は各自ご確認ください。)

チャンスというのはその辺りにゴロゴロ転がっているものではありません。誰にでもあるわけではありません。チャンスに巡り合える人というのはある程度決まっていると言ってもいい。それが現実です。

大卒でなくても、他の条件を満たせば受験資格を得ることは可能ですが、大卒という条件のほうがはるかに楽だというのはよくあります。大卒以外の条件を満たすための労力を思うだけで、資格取得自体を諦めてしまうことは珍しくありません。


■ チャンスはあるが見えないから掴めないだけ

チャンスを掴むためにはそれに巡り合える(見える)場所に到達していなければなりません。

例えると、街で今まさにタクシーを利用したいと思ったときに、ちょっと先の大通りに出ればすぐに乗れるのに、車が入ってこれない路地でずっと佇んでいてもしょうがないというようなものです。いつでも思い立ったときに大きな道路に出られる状態にしておくと良いのです。

こういう話をすると、配車で呼べばいいと言う人がいますがそんな屁理屈を言っているうちはチャンスとは無縁でしょう。

チャンスは無いのではく、見えない、または見えにくいだけ。もっと見えやすいところまで行けば掴むことだってできます。チャンスをモノにして成功できるかどうかはまた別の話ですが、そもそも見える・掴めるところまで到達しておかなければならないことを今一度強調しておきましょう。

■ 迷っても意味ないと思っても進学しておこう

高校生ぐらいの頃合いに「今の学力では偏差値の高い大学にはとてもじゃないが行けないし、偏差値低い大学に行ってもしょうがない」と思ったとしても、それでも進学しておく「したたかさ」を持ちましょう。

大学は偏差値が高いに越したことはありませんが、仮に税理士や社会保険労務士に依頼するとして、その先生がどこの大学出身かは気になりますか? 個人的な興味はあったとしても、一番気になるのはその人が有資格者であるかどうかや、依頼内容に関する実績や仕事ぶりでしょう。

偏差値の低い大学出身者だからと、それだけでその先生は信用できないとか依頼をやめておこうとか、そういうふうにすぐ考えるでしょうか? そういった考え(偏見ともいいます)を持っている人もいるかもしれませんが、たいていは出身校なんて雑談のひとつにすぎません。

学校の学歴は一生ついてまわりますし、それを後から更新するのは容易ではありません。普通の人にとっては現実的ではありません。一方で資格の学歴の更新はけっこう可能です。さすがに超難関資格試験は若い頃に挑戦しないと合格は望めないと言えますが、普通~難関ぐらいまでだったら更新は夢ではありません。

むしろ学校の学歴(大学の偏差値など)に満足してない人のほうが、難関資格試験に有利かもしれません。学生時代は勉強があまり好きではなかったけれど、大人になってから好きになった人や、そもそもの勉強の習慣はあった人が打ち込めるものに出会って挑戦できる喜びに溢れているうちに合格するなど、そういったパターンはけっして珍しくありません。

司法書士試験といった誰でも受験できる超難関試験もありますし、その試験に義務教育だけという受験生が合格するケースもあります。それでも有利なのはやはり学校の学歴がそれなりにあって勉強の習慣がある人だったりします。

なんにせよ、行けるものならば大学に行っておいたほうが何かと有利であり便利なのは間違いないでしょう。

今回のnoteは以上です。お読みくださりありがとうございました。

あなたが合格しますように。

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