見出し画像

争いもイノベーションもみんな「価値観」が違うから生まれる

人はみな価値観が違います。
自分と全く価値観が同じという人は一人としていません。それは直感的にも理解できると思います。
では、なぜ価値観は一人一人違うのでしょうか?
また、価値観が一人一人違っていることは私たちに何をもたらすのでしょうか?

価値観とは?価値観の定義

そもそも、価値観というのは「価値判断の基準」のことです。人間は日々価値判断をしています。例えば、日々モノを買うのも「これには価値がある!」と無意識に感じるから買うのです。友達と遊ぶのも「友達と一緒に過ごす楽しさ」に価値を見出しているからです。そして、何に価値を見出すかを決める尺度みたいなものを人はそれぞれ個別のものを持っていて、これを価値判断の基準、すなわち価値観と呼びます。

価値観は生まれつき持っていた素質、または生まれ育った環境によって形成されます。だから、人はみな価値観が違うと言い切れます。ここで注意してほしいのが、自分と価値観が全く同じ人はいないが、自分と価値観が似ている人はたくさんいるということです。例えば、同じ地域で育った者同士は外国人と比べれば、全体的に見て価値観は似ている可能性が高いと言えるでしょう。

価値観が違うから人は争う

価値観の違いは争いを生みます。まずは身近なものとしてケンカに目を向けてみましょう。ケンカはだいたい相手に「ムカつく」から起きます。その「ムカつく」という感情は、相手が自分と違うから起きます。相手がするなんらかの行動を自分には理解できないときに人は「ムカつき」ます。言い換えれば、価値観の違いを感じたときに人は「ムカつき」ます。このことはもっと大きな視点で見ても当てはまり、戦争なんてのはまさしく価値観の違いから引き起こされるものでしょう。人は違うから争うのです。悲しい現実ですが、人間が人間である限り戦争はなくならないでしょう。

価値観が違うから人は豊かになる

では、価値観が違うことは争いしか生まないのでしょうか。実は、価値観の違いが人間社会を豊かにするという側面もあるのです。例えば、イノベーションは価値観の違いから生まれます。もし、価値観の違いが存在しない世界では、画一的な思考しか存在しないことになるので、変化は生まれません。芸術も価値観の違いが生み出すものです。芸術家などで天才と呼ばれる人がいますが、天才も価値観の違いから生まれます。これは、人と価値観が違うから天才なんだといった方が分かりやすいですね。こういう人がいるから、世の中はより便利に、より豊かになっていきます。

価値観の違いは物理的な豊かさだけを生み出すわけではありません。価値観が違うからこそ、価値観が自分と似ている人と一緒にいると心地良く感じます。これは逆説的ですが、人間の幸せというのはその程度のものなのです。
また、価値観が違うことに対して、「ムカつく」と思うのではなく、「そういう考え方もあるのか」と捉えることができれば、自分の考えを深めることができます。世の中、何が正解かは分かりません。答えのない問題であふれています。だからこそ、自分の価値観が絶対だと思っている人よりも、たくさんの価値観があることを理解している人の方が成功する確率は高くなります。「価値観の違い」は、この「答えのない世界」で生き残るために人間に与えられたヒントなのかもしれません。

終わりに

ここまで読んで下さりありがとうございました!
人間はみな価値観が違うのだから、たとえ自分が誰かに理解されなかったとしても、誰かに嫌われたとしても、いちいち落ち込まなくて大丈夫です!
人と違うのは当たり前なのだから、前を向いて生きていきましょう!
次回はそんな感じの内容を投稿します!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?