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情報同人誌『文章でめし食って9年』サンプル

※こちらは若林理央の情報同人誌『文章でめし食って9年』(25P)の「はじめに」です。概要を知っていただくために載せています。

カバーイラストは杉本早さん。

5月29日の文学フリマ東京から発売します。予約ご希望の方はTwitterのDMもしくはbunwahitonari429@gmail.comまでご連絡ください。

詳細はこちらまで

通販(匿名配送)の予約受付も始めました。こちらの発送は6月1日からです。通販ご希望の方は以下のショップページから予約注文していただけると嬉しいです!

https://bunwahitonari.booth.pm/


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はじめに

2022年、気がつけばライター歴が9年になっていた。今は専業ライターとして東京で生計を立てている。

経験が9年。もう若手とは名乗れない年月である。つまり今の私は中堅ライターだ。まだまだ編集者や先輩ライターから教わることは多く、実感が伴わないまま中堅になってしまったなあといつも思う。一方でライターになるためのノウハウや、ライターを続けていくために何をすれば良いのか、これからこの仕事をしたいという人たちに相談を受ける機会が増えた。

ひとつひとつの質問に答えるよりも、ライターになりたい人、もしくは3年目くらいまでのライターが役立つような情報をひとつにまとめて、発信したほうが早いような気がした。

現在、私が関わっている媒体は6つである。

中には書きたい内容を整えてコラムとして企画を出せば、ライターのノウハウやライターの仕事で食べていくための工夫について記事を書かせてもらえる媒体もあった。

迷ったが、そういったライターに関するあれこれをつづった文章がひとつ、ふたつの記事にまとまるはずもなく、それなら情報同人誌を作ったほうが早そうだと感じた。

そしてできあがったのが本書、『文章でめし食って9年』である。

 

本書はよっつの章に分かれている。

最初の1章・2章がライターになるためのノウハウ、3章が、私がライターになった経緯、4章が「書く」という行為をテーマにしたエッセイである。

当初はエッセイ集として出すことも考えたが、内容としては情報同人誌に近い。

しかし、ライターとして食べていくために、そのとき、自分が何を考えていたのか、どのような思いでいたのかを書くことも役に立つのではないかと考えて、どの章もあえて主観をまじえて書き、4章はエッセイにすることにした。

 実は私は…と秘密にするほどでもないのだが、ウェブでこつこつと文章を書き始めたのは2012年からである。だがそのとき原稿料はないに等しい額だったので、タイトルのうちの「文章でめし食って」には該当しない。

そのため、実際にライターとして食べていけるほどの報酬を得られるようになった2013年を始まりとして、タイトルを『文章でめし食って9年』にした。

 正直、すでに多くのライターがノウハウ本を商業出版で出している。

 9年目ライターはもう中堅だが、まだ中堅でもある。ベテランのライターさんのように今後も安定してライターとして生きていけると確信できる立場ではないため、これからライターになろうとする人や若手ライターの方とフラットな視点を保てるのではないかと思った。

何よりも同人誌なら編集が入らないため商業出版では書けないようなことも書ける。

 これは本書の大きな特徴だろう。

 私の他の本とは異なり、本書は最初から読み進めるとよりライターという職業がどのようなものなのか読者が実感できるような構造にしてあるので、可能であれば第1章から読み進めてほしい。 

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価格など詳細はこちらのページをご参照ください。

 

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