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嫌な宿題は全部ゴミ箱に捨てちゃって良い話

時々、と言うか毎日
ふとした瞬間に
「うわぁぁぁぁぁぁぁあああああ゙あ゙あ゙」
と叫び、地面に蹲って
爪をアスファルトに突き立てて引っ掻き
アスファルトに肌を擦り付けて血を流して
髪の毛を毟り散らかして
関節をぐちゃぐちゃに捻り
自分を壊したくなる衝動に駆られる

車に乗って居て、猛スピードで
前の車やガードレール、反対車線に
思い切り突っ込んで炎上し爆発して
色んな人を巻き込んでめちゃくちゃやりたくなってしまう

その一瞬前まで鼻歌を歌って
カラオケ行きたいな~とか思っていたとしても
ふとした瞬間、一瞬でそんな地獄みたいな思考に駆られる。

自分の中でずっとずっと
押し殺している、悔しさ、悲しさ、恨み辛み、
やり場のない怒りを、逃げられない過去を
許せない人や事を思い出し
どうしようもないんだ、諦めなければいけないんだよ
と自分を宥め、自分の機嫌を取り続け
気を逸らし続けることに、とうとう限界を
迎えようとしている事に気づき始める。

私は今、この狂いそうな自分を
なんとか喉のギリギリで押し返せているけど
いつかきっと押し返せなくなると思う

そんな事態を回避するため
私のトリガーを毎日考える。

もし、あの人にこんな事をされたら
私は耐えられないだろう。
というか、耐える事を放棄するだろう。
そうならない為に、どうしても
回避しなければいけない。
だけど、あの人はやりかねない。どうしよう、怖い。
と、日々自分に脅えている。

人を殺めるのではないか
大衆に迷惑をかけ、事件として
ニュースに取り上げられるのでは。

わたしは自分の中に
ヤバい妖でも秘めてんじゃないかと思う。
キレたら目からビーム口からファイアーどころの
騒ぎじゃない。
その妖が怖くて怖くて、
しかもパンドラの箱の鍵を握っているのが
他人であることがとてつもなく怖い。
自分のことは制御、コントロール出来ても
他人の事となると限度がある。

怖い。
信じてたのに裏切られた時、
知りたくなかったことを知ってしまった時
誰かに要らないと捨てられてしまった時、
私はきっと、ぐちゃぐちゃの肉塊になってしまうか
誰かをそうしてしまうかも。
ほんの些細なことが、口からファイアーの
トリガーを引いてしまうに違いない。
怖い。怖すぎる。

だから、
他人に期待することをやめ
関心を持つ事を避け、
信用など以ての外。
しかし"人間不信"などと言う、
使い古された、
どこにでも見る言葉が大嫌いで
私人間不信だから~などと言う人が嫌いだ。
私の不信と、お前らの安いファッション人間不信を
いっしょにしないでくれよ。

どれだけ人に裏切られ
それでも信じ、
信じた方が馬鹿だなどと
鋭く尖った冷た過ぎる刃を
真正面から受けてきたか
お前らには分からない。

だけど、私と同じくらいに
絶望した人、なにも光を持っていない人は
ちゃんと居て、少し覗けば
その"人間不信"が本物の恐怖からか
ファッションか、ちゃんと分かる。

実際、本物の恐怖を抱えた人と直面した時
私はどうしたらいいか
なんと言葉をかけたらいいか分からない。

私も同じだよ、わかるよ
なんて軽い言葉はかけたくない
辛いね、大丈夫だよなんて
わたしは言われたくない。

じゃあなんて言われたいんだろう

同情も同調も
自分よりも怒ってくれるのも
全部私を思うが故だと言うことは100も承知だが
病んだ私はそれを受け付けない。

悲しくて辛いときの発散法は人それぞれだから
他人にわたしにピッタリの気分転換を
分かれ提案しろ、なんて言わない。

闇の暗さや冷たさや怖さ、
痛さは同じ闇に堕ちた人しか分からない。
似たような境遇の人にしか共感はできない。

そんなどん底の闇堕ちした私が
受け付けるのは多分、多分だけど

同じ又は似た様な闇経験者からの、

超くだらんホラー映画見てバカにして自分らだけの星つけようぜ
とか
夜中だけど腹減ったからすき家でも行こうぜ
とか
カラオケ行きたいからついてきてタンバリンして
とか、そんな軽い誘い。

辛くても上手く話せない私が
何も話さなくても
私の胸の内をなんとなく把握した上で
深くは探らずに、
私の闇の深さなんてどうでも良さげに
「絶対に私気分じゃないの分かるだろそれ。」
という下らないことに、
半ば無理やり付き合わせるような形で、
私の闇を
底なしの明るさと安心感で遮ってくれる人が居たらなぁと思う。
そんな風な明るさや軽い態度が1番助かったりする。

その人は全部全部、分かっているけど
敢えて、軽そうに、なんて事ないみたいに、

「あたしはあんたといたいけど
どうせなら楽しいことして一緒に居たいんだな~」

「あんたが暗くても病んでても笑わなくても
どうでもいいよ、好きだから。」

と、私を引っ張りあげようとする。
そんな存在が居たらなぁと思う。

どうでも良くなるまで
自然に笑えるようになるまで
さっきまで喉元で呻き声を上げていた
妖がお腹の底に戻るまで。
また上がってきたとしても、何度もずっと
そんなふうに隣にいて欲しいと思う。

ぎゅっと抱きしめて優しい言葉をかけたり
敢えて叱ってあげる優しさは
他の誰かがきっとやってくれるから
私は、私が人にされたいと思うことをしたい。

泣いていいよとも笑ってとも言わない。

そんな楽で、素で、力を抜ける場所が
私はきっと欲しいから
急に私が耐えかねて発狂しても
気が済むまでやらせてくれる人を
きっと私は求めてるから

だれかが気が狂って
アスファルトに皮膚を擦り付けて
泣き叫んでいても
私はその人が落ち着くまで
見守りたい
立ち直ろうとしている人を
気付かれないように押し上げてあげたいと思う

もし私に聞いて欲しいなら
聞いてって言われるまでそばで待ちたい
どうしたらいいかな?と聞かれたら
私の小さくて賢い頭が思いつく案を
全部全部、貴方にあげたい。

近過ぎず、手の届く距離で
冷た過ぎず、暑過ぎないぬるま湯として
腹に住む妖を溶かしてあげたい。

嫌な事からは逃げていい
逃げないと決めるなら一緒に戦おう
私のことも信じなくていい
信じるなら私は裏切らない
全部、貴方が決めたらいい。
貴方が決めた事なら、全部100点満点の
大正解だよと
言えるような、強くて頼もしくて優しい人になりたいと思う。

困っている人が望むことを
全部私が引き受けたいと思う。

『あたしが居たらそんなこと
どうって事ない
フーって吹いたら飛ぶような問題だよ
私といたら間違いない
へっちゃらだよ』

と、言ってくれる存在が居るだけで
私も貴方も、きっと未来を見れるようになるから。
私はここに居るから。
私と同じように思ってる人が
貴方のすぐ側にもいるかもしれないから

くたばんな
気張れよ

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