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ごあいさつ - 英国在住の翻訳駆け出し

先日2021年1月、勤めていた日本語版制作会社を辞め、以前勉強をしていた翻訳の世界に飛び込みました。そして夫(日本人で英国在住歴20数年)の住む英国へ移住してきました。(ロンドンから車などで2時間程度離れた中部の街です)

新しい生活と新しい仕事で生活のペースがつかめないままですが、日々の雑多なことを気ままに、自分の備忘録として綴りたいと思います。

仕事について

以前は電子部品メーカーの海外営業やインテリア用品の店頭販売員をしていたこともありました。(海外営業の時に通っていた台湾についてや、インテリア販売員時代に培ったインテリアの知識が、いつかどこかで役に立ってくれると信じています。)

大学で英文学を先行していたので(という安易な理由で)、英語を使う機会がある仕事を転々としてきましたが、20代後半の時に一念発起し、学生時代からぼんやりとあこがれを抱いていた翻訳者というものに近づくために、会社を辞めて翻訳学校に通い、日本語版制作会社(字幕版や吹替版を制作する会社)へ勤めることに。

その会社での仕事はとても楽しく、ずっと従事できればと思っていましたが、縁あって英国在住の夫と知り合い、結婚し、英国へ移住することになりました。そこで、本格的に翻訳者として活動することを決めたのです。

現在は映像翻訳の字幕(英→日)をメインに行っていますが、今後、吹替や産業翻訳にも対応できるようにしていきたいと考えています
少しずつ大手配信サービスで自分が担当した作品が流れる機会も増えてきて、しっかり字幕翻訳に腰を据えて、「いい字幕」を自分なりに追求していきたいと考えています。(2022年5月追記)

翻訳者を目指したきっかけ

大学時代に1年間交換留学でアメリカのカリフォルニアに行っていたときのことです。あるアメリカ人の友人が書き溜めていた詩を読ませてもらう機会がありました。びっくりするくらいたくさんの詩があったのですが、どれも素敵なものばかり。

詩は行間を読むというか、読み手に解釈をゆだねる部分もあって難しいものですよね。理解したり深く読み込んだり味わったりするのは、書かれた言語のネイティブでも難しい時があると思うんです。それをいちいち解説してもらうのも無粋ですし。(私の場合は自分の英語力不足+詩の作者がシャイであまり語ってくれそうではなかったというのもありますが)

それを自分の言葉にすることができたら少しでも腑に落ちるようになるかも、と漠然と思ったのが翻訳を意識したきっかけだったように思います。そしてその友人の詩が持つ世界観を、私が知っている日本語という言語にそっくりそのままうつしかえることができたら、もっと多くの人にこの素敵な世界を伝えることができるのにと、それができるのは翻訳だよなと思うようになりました。ですがまだこの時点では仕事にしようとは思っていません。
(翻訳した時点で原語の持つ魅力が失われるという議論もありますが、まあそれはそうなんですが、あくまでいち大学生が抱いた理想ということでお許しください)

なぜ映像翻訳なのか

もう1つ、私が学生時代に好きだったものに映画があります。とはいっても好きなものを週末ごとに3~4本観ていた程度だったので、映画を体系的に学んだり、根っからの映画好きで毎日のように映像作品を観ていたりする人とは比較になりません。
ですが、高校まで運動部で年に360日くらい部活に明け暮れていた私にとって、学業以外で初めて自分の意思で多くの時間を割いたもののひとつだったのです。

映画はいいですよね。私は特に欧米の作品を見ることが多かったのですが、知らない世界をたくさん見せてもらいました。気候も違うし文化も違うし景色も何もかも違う世界で繰り広げられる非日常にも日常にも、あこがれしかありませんでした。いつか映画に携わる仕事ができたらな…とどこかで思っていました。

そして留学を経て大学を出るまでに、私の中で目標ができていたのです。

「映画が私にいろいろな世界を見せてくれて、知らない世界へも一歩踏み出すきっかけをくれたように、私も誰かが一歩踏み出す手伝いができるように、誰かの世界を広げる手伝いができるように、翻訳の仕事をしよう。映画の字幕づくりにかかわる仕事をしよう。」

少し遠回りをしましたが、これから翻訳者として少しでも貢献できればなと思っています。

そのほかの好きなこと

noteでは翻訳についてはあまり発信しないかもしれません…(笑)

英国での生活についてやアンティークの雑貨や家具に関して、面白いことがあれば書ければと思っています。

また、環境にやさしい取り組みについても興味があるので、そのことに関しても何かあれば書きたいと思います。

あと猫が大好きです(笑)。

どうぞよろしくお願いします。

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