私が雨が好きな理由
Facebookに並ぶ紫陽花の写真を眺めながら、
日本は梅雨だったと思い出す。
年中、常夏のタイにいると、
はっきりした日本の季節なんて、
忘れてしまうものだ。
日本の梅雨と雰囲気がちょっと違うのだが、
タイも雨期に入っている。
あなたは雨が好きですか?
日本に住んでいたときは、
あまり雨が好きな人に会うことはなかったけど、
タイに住んでいる人の聞くと、
雨が好きだという人が意外といる。
涼しいから
タイに住んでいる人が雨が好きな一番の理由は、
晴れているときより気温が下がるからである。
日本語では晴れの日のことを、「いい天気」というが、
この言葉を説明すると、首を傾げるタイの学生は多い。
彼らにとって晴れの日とは、
暑苦しい日のことであり、
決して「いい天気」だとは思えないからだ。
室内に人が集まるから
東南アジアの雨は、とても激しい。
激しくて、イヤホンの音が聴こえなることも多い。
一度振り出すと外にいた人が活動を止め、部屋の中に入ってくる。
いつも外で働いている両親が、早く家に戻ってくるので、
雨の日が好きだという子もいる。
雨が降ると、周りがガツガツ働かなくなるのも、
ある意味いいことなのかもしれない。
あと、雨が避けられる家があるっていいなと
思えるのも雨の日だけだ。
恵みの雨だから
東南アジアでは、雨期以外にあまり雨は降らないので、雨期に貯まる雨水は大切な資源だ。
雨期に入ると、色んな生物が息を吹き返す。
虫や爬虫類が苦手な人には嫌な季節だと思うが、
世界の食糧庫と言われているタイの生態系を支えるうえでも、
とても大切な時期なのだ。
やっぱり日本の雨が一番美しい
タイに住んですっかり雨好きになった私だが、
やっぱり日本の雨が一番美しいと思っている。
その理由は、東南アジアのスコールのように激しい雨だけでなく、
お天気雨、菜種梅雨、春雨など、優しくしとしとと降る雨も多く、
花や葉っぱの上についた雫の
写真に撮ったり、絵を描いたり、
エッセイを書いたりしたくなるからだ。
たぶん、今私が日本にいたら、
雨についてのエッセイを書きたいと思うんだと思う。
日本語にはたくさんの雨を表現する言葉があり、「古事記」、「万葉集」など多くの作品の題材として親しまれてきた。
noteにも、
雨についてエッセイがたくさんあるのかなと思い検索してみたけれど、
紫陽花の写真や雨を憂鬱に思うエッセイが多かった。
あまりに身近だと気づきにくいのかな?
雨についてのエッセイを書いた方、是非私に教えてくださいね。
見に行きます♪
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