フキハラというのがあるらしい
みなさんは「フキハラ」というのをご存じでしょうか?
不機嫌ハラスメント、通称フキハラと呼ばれる行為は、口調や態度で自分が不機嫌な気分であることを示して、相手に不快感や威圧感を与えるハラスメントのことだそうです
先日、そんな言葉があるとテレビで見かけて知ったのですが、今は本当にたくさんの○○ハラスメントという言葉で溢れている気がします
仕事での人間関係の悩みでよくあげられる、セクハラやモラハラとは違い、直接的な発言や行動といったものではないため、周りからも分かりずらく相談する上でも難しかったりするそうで
ただこのフキハラというのは、決して仕事上だけではなく友人や恋愛、そして一番は家族間で起こっていることが多いのではないかなと感じています
先ほども述べたように直接的なものではないので、わかりやすく暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりといったことはないわけです
だからこそ、上記のようにわかりやすく家族間に問題があるようには感じられない場合も多いと思うのです
普段はさほど仲が悪くはないのだけれど両親や兄弟の機嫌が悪いと、いつも顔色をうかがってしまい不安感や恐怖を感じてしまうというもの
この不機嫌な態度というのをしている側は、それが相手にいかに不快感を与えているかということに気づいていないことも多いように感じます
誰から見ても明らかに問題があるなという家族の場合は、人にも相談しやすく自分自身の心の傷に気づけるチャンスも多くあると思います
しかし、フキハラのような普段からそうではないけれど、定期的に不機嫌な雰囲気という威圧感の暴力に悩まされている場合は自分が傷ついていることにすら気づけなかったりもします
毒親というほどのことをされていたわけではないし、どちらかといえば仲が良くて幸せな家庭であったはずと
そんな風に思い込んでしまうことで、知らず知らずのうちに常に周りに気を遣い空気を読んで我慢をするということが当たり前になってしまうのです
私自身もこのフキハラという言葉を知って、初めて自分の傷に気づいた一人でもあります
幼少期から母が不機嫌になると、いつもビクビクして顔色をうかがっていて、それは正直大人になった今でも残っていたりします
本人に伝えたこともあるけれど、やはり気づいておらずむしろそれを話したことでまた不機嫌になるという悪循環だったので話すことをもう諦めました
人間関係が上手く築けるかどうかは、親との関係性が大切というのを聞いたことがあるのですが
両親のとの関係性に何かしら問題を抱えていると、同じ性別の人間と上手く関係性を築くことが難しかったりするそうです
それは本当にそうで、わたしは同性(ここでは女性)との人付き合いが昔から苦手で
なかなか心を開いたりすることができず、本当の意味で女性の友達ができたことがなく、それが悩みだったりします
だからこそ、無意識で女性に対しての苦手意識があり、無意識に女性とのトラブルを引き起こしてしまったことが何度もあります
そうすると元々苦手意識があった上に、嫌な経験をしてしまうとより女性が苦手になってしまうという悪循環なわけで
今でも女性に対してはかなり苦手意識をもっています
話が逸れてしまいましたが、そんな母からのフキハラによって女性との人付き合いにコンプレックスを感じてしまっている私ですが
きっとみなさんの中にもご家族やパートナーからのフキハラに、悩まされている方もいらっしゃると思います
仕事仲間とは違い、そういう間柄の人から離れることは現実的にすぐに可能ではないということも多いと思うのです
特にまだ学生だったり、自立できない状況である方などいらっしゃると思います
だからそういう方はまずは本人に伝えてみることも大切かなとは感じています
私のパターンのように無意味だったということもありますが、上記で述べたように自分の不機嫌な態度が周りに不快感を与えているということに気づいていないという場合や
そもそも不機嫌なときに態度や口調にあらわれていることにすら気づいていないパターンもあります
そんな場合はそのハラスメントが改善される可能性もなきにしもあらずだと思います
そうではない私と同じようなパターンの場合は、まずはちゃんとそのハラスメントに傷ついている自分に気づいてください
そして怖いな不安だなと感じるその気持ちを無視せずに感じてもらいたいです
そしてその素直な気持ちをノートでもスマホのメモ帳でも何でもいいのですが、ありのまま吐き出してみてほしいなと思います
我慢して縮こまる必要は全くないです
フキハラで悩んでいる方はきっと繊細で、感受性が豊かで、人の心や空気感を感じやすいタイプだからこそ、その威圧的な雰囲気に傷ついてしまうんですよね
もうその気持ちをごまかす必要はないですし、自分の心を大切に守ってあげてほしいなと思います
自分の傷を無視してきた自分へのメッセージと
そしてきっと私自身も無意識にしてしまった不機嫌な態度で誰かを傷つけてしまったかもしれないので、自戒をこめて
不機嫌であることは誰も幸せにならないのだよ
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