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#Zoomでハナキン0827の乾杯の音頭をとって

昨夜、標題のイベントに参加してくださった皆さん、ありがとうございました。私自身30分喋りたおして、とても楽しかったです。100人を超える人の前でお話ししたのなんてはじめてじゃないかな。貴重な経験をさせていただき感謝です。

さて、やはりしゃべるよりは書くことが得意なわたしが、昨日のお話の補足をしていきたいと思います。

滋賀県出身者の滋賀県クイズはベタなやつで、琵琶湖は滋賀県の面積の6分の1というものでした。これ滋賀県民は絶対に知っているものです。見事、はやチャットで正解してくださったのはすくなさんでした。

予想通り、3分の1とか2分の1とかあって、琵琶湖はデカいというイメージがあるということはわかりました。

それはさておき、乾杯は滋賀県長浜市の冨田酒造さんの「七本槍」とさせていただきました。

実は、日本酒造りを勉強したいという留学生を受け入れてくださったこともある造り酒屋さんです。

鮒寿司は写真ACからとったのですが、鮒寿司が食べられるおすすめ料亭はこちらです。

こちらは旅館もされていて、小説家の遠藤周作の常宿でした。遠藤周作は自分のお気に入りの部屋に「湖里庵」(こりあん)と名付けて奥琵琶湖の風景を楽しんでいたそうです。

さて、そんな滋賀県愛溢れる冒頭の後で、わたしの経歴を語らせていただきました。大体は以下で書いてきたような内容です。

言葉のちから

一番伝えたかったことは、授業をする時、どうしても赤面してしまうということに悩んでいた時、本と人に出会って道が開かれてきたということです。

そして、本や人から学んだことは、「明日の授業に役にたつ内容」ではありませんでした。でも、確実に何かを学んでいて、どこかが鍛えられていて、それが自分でも気がつかない間に、じわじわじわじわたまっていったのだと今になって感じます。それは「言葉の力」でした。

会って話して書いて、読んで話して書いて……もともと、そういうことが好きだったのもあるけれど、それを繰り返してきたからこそ、この仕事が楽しくなったのだと感じています。「言葉の筋トレ」のような言い方をしましたけど、その筋肉が鍛えられれば、鍛えられるほど、どんな球でも打ち返せるようになります。でも大事なのは打ち返すことではありません。そのラリーを楽しむことです。

経験が自分をどこかへ連れて行く

2005年、中国で傷ついたことは「日本人とは何か」を常に考えさせてくれる出来事でした。それを考えながら、日本語を教えてきたけれど、たどりついたところは「人間みな同じ」ということでした。嬉しかったら笑うし、悲しかったら泣く。夢を追って頑張るし、頑張れない時もある。

「こんなに同じなのに、なぜうまくいかないのだろう?」今はそこがテーマになっていてそれを大学で学んでいます。

なりたいものがあって、やるべきことがあると信じていたけれど、その時その時の気持ちに正直にしたがい、道を選んでいくのがいいと今は思います。「やってきたことが自分をどこかへ連れて行ってくれる」のです。

本を読もう

だからみなさんにも、できるだけ本を読んで、それをアウトプットして行こうということを提案したいです。そうすれば自分というのはどんどん変わって行くからです。

そうはいっても時間もないし、集中力もない……そうですよね。誰だって現実の生活は大変です。だからこそ、読書会は自分が読む時間をとるためにやっているのです。

とはいえ、いきなり難しい本とかは読めませんよね。何を読んだらいいかもわからない。というわけで、1日で読めるおすすめ本を紹介しました。

『日本語教室』井上ひさし著(新潮新書)

養成講座の受講生にもいつもすすめる1冊。日本語というのは、どんな言葉か?その言語感を日本語教師がちゃんともてたらいいと思う。

『世界をこんなふうに眺めてごらん』日高敏隆著(集英社文庫)

自然を見る目を通して、人間とは何かを鋭く見抜いた言葉が胸に刺さります。

『吃音』近藤雄生著(新潮文庫)

吃音、伝えられないという苦しみを通して、言葉とは何かを考えさせられる一冊。

『子どものための哲学対話』永井均著 内田かずひろ絵(講談社文庫)

自分と向き合うための本。全然子どものためじゃなく大人のためでもある。猫のペネロペと僕の対話を通して自分が少し見えてくるかも?

『まんが やってみたくなる オープンダイアログ』斎藤環著 水谷緑絵

フィンランド発祥の精神病をケアするための方法「オープンダイアログ」をわかりやすくまんがで解説している。斎藤先生のストーリーも心にしみる。

以上です。

そんなこんなで、終盤にわたしも著者の一人となっている本の刊行の発表をさせてもらいました!!こちらです。

みなさん、テスト対策にどうぞお使いください!クイズの正解者にはこちらの本をお送りいたします!

その後の1の部屋では、あひるにほんごオンラインで教えた生徒さんのインタビュービデオを見ながら話しました。

以前、記事にしたことがありました。

わたしがうれしかったのは、生徒さんからのポシティブフィードバックがこういった動画で形になったことです。日本語学校で教えていてこういうことはほとんどありませんので……。そういうことを伝えたかったです。

以上が、乾杯の音頭の補足となります。
聴いていただいたみなさん、読んでいただいたみなさん、
どうもありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

では、また!



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日本語教師でライターが日常をみつめるエッセイです。思春期子育て、仕事、生き方などについて書きます。

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