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『“家族”の記録』を見ておもったこと

NHKの『目撃!にっぽん』という番組で6月6日(日)に放送された『“家族”の記録 〜写真家・植本一子 心を刻む〜』をNHKプラスで見た。食い入るように。

普通、他所さんの家族の暮らしなんか見ることはできない。うちの暮らしも見せられるようなものではない。でも、見せてくれて助かった。みんな揺れながら生きているんだなとわかったから。

写真家の植本一子さんは二人の娘さんと、結婚も同居もしていないパートナーと“家族”として生きている。二人の娘の父親はヒップホップミュージシャンのECD(石田義則氏)だ。2018年に逝去した。番組の語りで知った。

「結婚して、家族を持つ」ということをわたし自身もしてきて、そのために悩んだこともあったから、この番組を見て、「結婚して、家族を持つ」というのはどういうことか、「結婚せずに、家族を持つ」とはどういうことか考えた。

でも、そこにはあまり違いがないんじゃないかと気づいた。「お父さん」「お兄さん」みたいな役割がなくても、大人が大人として子どもを見守っていればそれでいいんじゃないかとおもう。もちろん口でいうほど簡単なことではないだろうけれど。

そして、以前『むらメディアをつくる旅』で取材させてもらったお二人を思い出した。奈良県川上村で事実婚という形を選んで生きる二人。

3年前に自分が書いた文章を読んでいて「そうだった、そうだった」と思い出した。

逆に、役割にはめ込んでしまうから、そこから苦しみが生まれて、大人になりきれないまま、親になったりすると、本当に苦しくてやりきれない。

そして、自分が生まれた家族を思い出した。
自分の家族は父、母、わたし、弟だが家族写真など一枚もない。

自分が育った家庭がどういうものだったのか、それが自分のどういう影響を与えているのか、最近そんなことばかり考えている。

(ここからは個人的なことなので有料です)

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