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【読書会】第1回アイヌ神謡集

昨夜、第1回の「アイヌ神謡集」読書会を行いました。
オンライン読書会としては第65回になります。今回も7名の方が参加してくださいました。ありがとうございます。

まずなぜアイヌ神謡集を扱おうと思ったかというと、2022年の9月に「100分で名著」でこの本が取り上げられていて、それを見ていてとても面白いと思ったからです。さらには朗読をするという当読書会との親和性も深いと思い取り上げました。


さらに遡ること、3ヶ月。2022年6月に私は北海道を旅行しました。なんとなく選んだ北海道でしたが、「せっかく北海道に行くなら」とふと見始めた「ゴールデンカムイ」がことのほか面白く見事に沼にハマってしまったのでした。その後、漫画も全巻読破し、夏には京都で行われた巡回展「ゴールデンカムイ展」もしっかりと目に焼き付けたのでした。

それで、私がなぜこんなにも「アイヌ」と「アイヌ文化」に惹かれていくのかと考えると、それが「自分が和人である」ということを意識させられるからだと思います。

「私は日本人です」とメキシコに留学した時も、中国で働いていた時も自己紹介ましたが、それは日本国という国家に包摂された日本人としての自分であって、ある民族としての自分ではなかったのです。そもそも民族としての名前は大和民族でいいのかどうかもわかりませんでした。

メキシコにも中国にも少数民族はたくさんいます。そして、それぞれがマジョリティからの圧力を受けながら、また保護されながら、今日を生きていました。日本もそうであるはずなのに、なぜか日本の民族はどこか透明なもののように思われたのです。それは自分が透明であることにつながっているような気がしました。

『ゴールデンカムイ』で和人を意味するアイヌ語のシサムという言葉を知った時、そこには椅子取りゲームで自分が座る椅子が見つかったような気がしました。それは北海道に行った時にも感じました。しかし、同時にそれは、アイヌ民族を迫害し言語と文化を奪った者の歴史と向き合うことにもつながります。

前置きが長くなりました。

アイヌについて、日本について、民族について、神について、死について考える場となればいいなと思って開催した読書会。思った以上にいろんな話や意見が出てとても楽しかったです。

参加者の方のご紹介で新しい参加者の方もいらっしゃって、その方が沖縄の方で、アイヌと沖縄の文化の似ているところなどにも話が及んで、とても充実した会となりました。

次回も楽しみです。
1月21日(土)JST19:00〜
参加希望の方はTwitterのDMまでその旨お知らせください。


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