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カウンセラーに話して、共感されたら、もっとメンタル状態が悪くなることはありませんか?

こんにちは。
*産業カウンセラーと日本語教師をしています。ワカです。

*産業カウンセラーとは:一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する心理職の資格です。落ち込んだ状態が続いている、仕事に行くのが辛いなどの精神的な悩みを抱える働く方のカウンセリングや、省庁・企業のメンタルヘルス対策の支援などを行っています。(*カウンセリングの相談内容によっては医療機関や社労士を紹介することがあります)

12/11に「日本語教師にもカウンセラーは必要か」オンラインイベントで参加者からの質問があったのですが、きちんと答えられなかったので、ここに改めて回答させていただきます。参考にしていただければ幸いです。

カウンセラーに話して、共感されたら、もっとメンタル状態が悪くなることはありませんか?

可能性としては、あります。
カウンセリングでは、自分を振り返るためのコミュニケーションを行います。1回につき50分前後、自分のことに集中して話すのは、結構なエネルギーもいるし、疲れます。それがクライアントの心身の状態によっては、大きな負担になることもあります。
(*カウンセリングの適用が困難だと思われる場合は、カウンセラーは医療機関へ紹介(リファー)をするなど、クライアントにとって適切な支援を提供します)

カウンセリングを受ける効果とは

カウンセリングを受ける効果としては
・軽度のうつ症状(落ち込み、不安など)の軽減
・問題となる行動(怒りや依存など)の改善
・心理的安定
・良好な対人関係の形成
・自己肯定感の増大
・問題対処能力の向上などが見出されています。

カウンセリングにできないこと、限界

ただ、万能ではないので限界もあります。
①医学的な診断や処方、投薬はできないので、クライアントの心身状態・相談内容によっては医療機関などを紹介をしたり、他の専門機関と協力しながら支援することもあります。
②クライアントの主体的な問題解決や人格的な成長の支援を目標としているので、カウンセラーから具体的な提案や指示、助言などは原則的に行いません。

②の限界について、
「トイレに行きたいんですが」と聞いている人に、「トイレに行きたいんですね」と共感して「なぜそう思うんですか」なんて聞くより、「2階です」と答える方が親切だよねという話をしていたことがあります。

心理的なカウンセリングでは、カウンセラーが答えを言うことはありません。
答えに行き着くまでを支援するのがカウンセリングなんです。

何がしたいのか、目的や目標がはっきりとしている場合にはカウンセリングよりコーチングの方が適切なのかなと思います。キャリアコンサルタントなどダブル資格を持っているカウンセラーの方だと、心理的カウンセリングからコーチング的なカウンセリングまで広く支援してもらうことも可能だと思います。


オンラインでカウンセリングをしています。こちらはプライベート・カウンセリングです。ご都合がいい時に予約して受けることができます。
*相談状況によっては、医師や社労士など専門家を紹介することがあります。





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